すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

参院特別委員会“銃後の守り”の国会議員

2015年07月31日 | 日々思うこと

昨30日は朝方に雨が降ったことで湿度80%以上の蒸し暑い一日のスタートで、9時からNHK国会中継を視聴することにしました。一番バッターの自民党の森まさこ議員(福島選出)は、国民も野党も感情的になって「戦争法案」と言っていると指摘し、戦争を望んでいる人は自民党国会議員だけでなく国民誰一人もいないと主張で、安倍首相に「絶対に戦争はしないと約束してください」という呆れた感情的質問です。

また福島第一事故で一番早く現場に駆けつけたのは「安部首相でしたよね」と持ち上げるので、「それがどうしたの?その後の被災者支援は?除染対策は?」などと首を傾げてしまいました。さらに徴兵制についても、首相に「絶対にそうはならないと言ってください」と答弁を求める有様で、これに対して首相も憲法18条により禁じられているので「日本は絶対に徴兵制にならない」と・・・。憲法18条で徴兵制は「意に反する苦役」にあたり禁じられていますが、都合の悪いことには憲法解釈を変える危うい政権ですから、こんなやりとりの国会中継の視聴は時間の無駄と30分ほどでTVの電源を切りました。

先の大戦で時の権力者は“軍国の母”を作り上げたことで、女たちの“銃後の守り”が国内に広がり、戦争へと進んだ歴史を学んでいないような国会議員・・・、同じ女性弁護士として母親として「子どもたちには絶対に戦争だけは体験させたくない」と話していた平山知子先生とは大違いでした。

夏を代表する花の一つが百日紅(サルスベリ)で、今が真っ盛りのご近所の花です。

文月7月もあっという間に今日で終わりで、午前中はかかりつけの歯科医院へ、午後から所用で能生まで出かけて、帰途は糸魚川駅へ立ち寄ってのあわただしさです。駅アルプス口ではキハ51がレンガ車庫のゲートから夏祭り前夜祭のためか広場に出ていましたが人気なしの静かさでした。

明日は新潟県弁護士会主催の安保法制に反対する 緊急市民集会」が開催されます。私は他の予定があり参加できないのですが、近郊の方は是非お出かけください。

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「安保法制に反対する 緊急市民集会」~安保法案にダメ出し食らわす!~

小林節(憲法学者)&伊藤真(弁護士)

8月1日(土)18時30分から(18時00分開場)
新潟ユニゾンプラザ 多目的ホール(新潟市中央区上所2丁目2番2号)
入場無料
主催 :新潟県弁護士会  
共催(予定):日本弁護士連合会、関東弁護士会連合会
問い合わせ先:新潟県弁護士会(025-222-5533)


日弁連「集団的自衛権。それは外国のために戦争をすること。」

2015年07月29日 | 日々思うこと

昨日は深夜に降った雨のため蒸し暑い中を、日曜日の講演会に来てくれた上越市の友人Fさんとの会食のため車を走らせました。「上越9条の会」だけでなく幅広い活動をこなし東京までも出かける友人は、「平山先生の講演は今まで聴いた中で一番素晴らしく、平易な言葉でとても分かりやすかった」と、主催者冥利に尽きる嬉しい感想でした。

また朝9時から参院特別委員会の様子をラジオで聴いていたそうで、私も孫のところへチョッと立ち寄ってからの帰途は、カーラジオで特別委員会の最後の5時15分頃まで耳を傾けながらの運転でした。安全保障関連法案について驚くことに、一番アベ首相に近い礒崎首相補佐官が「法的安定性は関係ない」と言い出すので、審議が参議院へ移っても理解に苦しむ答弁はさらに加速です。

写真は日本弁護士連合会の『集団的自衛権。それは外国のために戦争をすること。』と書かれた4つ折りパンフです。これは平山先生の講演会資料として配布され、裏面には「私たちは、法律家団体として、立憲主義を堅持する立場から、閣議決定により政府解釈を変更し、集団的自衛権の行使を容認することに反対します。」と縦書きにまとめられています。

右は友人Fさんお薦めの集英社新書で、6月に出版された澤地久枝さんの『14歳(フォーティーン)満州開拓村からの帰還』( 700円+税)です。帯には『満州での敗戦、難民生活と壮絶な引き揚げ体験。自身の「戦争」を、いますべて綴る。』と・・・。ネットで「えほん」の書棚と夏休み中に入院予定の友人J子さんへの“お見舞い”にと、3冊注文です。

そして法政大学の山口二郎教授は、「今の日本を見ていると、1930年代とよく似ており満州事変以降、報道の自由と学問の自由が政府によって抑えこまれていき、戦争を支持させるように世論が動員されてきた。昨今の歴史修正主義的な動きは、これと通底したものです」と述べています。さらにイギリスの作家ジョージ・オーウェルの著書『1984』の中で、権力の側は「戦争は平和である」、「自由は屈従である」、「無知は力である」と、新語法(ニュースピーク)を国民に刷り込んでいくと、全体主義支配のエッセンスをオーウェルは見抜いていたと指摘です。

平山知子先生も講演で、1930年代と似ている状況や、戦前の明治憲法下では主権者は神である天皇で、国民は民草・巨民・赤子、平等はなく人間らしく生きる権利もない、いのちは天皇に捧げるもので“軍国の母”を作り出してきたと・・・。さらに「戦争反対」など絶対に言わせない運動させない、治安維持法体制について詳細に語られ、今、安倍政権の下で再び戦争ができる国への急ピッチな動きを鋭く指摘されました。(続く)


ホリエモン発言と“オレンジアクション”

2015年07月27日 | 日々思うこと

このところネットでは、ホリエモンこと堀江貴文氏の「戦争になったら逃げる」発言が熱くなっています。これは昨年9月の角川学芸出版発行の『死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論』の瀬戸内寂聴さんとの対談で、ホリエモンは「戦争は完全に経済の問題であり、近代化を成し遂げた社会ではコストに見合わないから必然的に回避される」という主張でした。さらに「僕は、戦争が起ったら真っ先に逃げますよ。当たり前ですよ」と・・・。

これに驚いた寂聴さんは「どこに逃げられる?逃げる場所がある?」と聞くと、彼は「第三国に逃げればいいじゃないですか」と・・・、「行かれない人はどうするの?」と突っ込まれると、「行かれない人はしょうがないんじゃないですか?」と平然と言い放っていました。一度は国政選挙に出馬し、政治家を目指した人がこれほど利己的とは呆れるばかりでした。

昨日、私も寂聴さん同様に激怒しながら下の娘にこのことを話すと「ホリエモンって正直な人だね。自民党国会議員たちが考えていることそのまんまじゃないの」と・・・。言われてみるとその通りで、先の戦争のときの軍部や政治家の行動を見れば明らかかもしれませんね。

孫たちも夏休みに入り、今日は2人を能生図書館での「夏休み子ども教室」への送迎です。2時間ほどの待ち時間は能生谷の郷の茶店「えほん」でのんびりと休憩をすることにし、能生川に沿って上流へと車を走らせました。県道246号沿いは四季を通しての“フラワーロード”で、色とりどりの夏の花々がいっぱいです。

24日金曜日に「えほん」での陶芸教室があったものの落ち着いてできる状態ではなかったので、前回の焼き上がった作品を受け取って直ぐに帰途に着きました。今日は余裕で県道沿いの何ヶ所かで写真を撮ることにしました。民家のムクゲも3メートル以上の高さになって、25日に貼り付けた白いムクゲとはまた種類が異なっていることが分かりました。

圧巻はオレンジ色のノウゼンカツラの花で、絡まる物体があるとどんどんツルが伸びて毎年、電柱の高さにまでなっています。国会前での“レッドアクション”ならぬ、ここは“オレンジアクション”で通るだびに目に留まります。そして今日からの参院本会議でのアベ首相、ホリエモン発言を重ねながらの視聴です。


「九条の会糸魚川」結成10周年記念講演会

2015年07月26日 | 日々思うこと

正午の気温が30度を超す中、講師の平山先生を糸魚川駅新幹線改札口へ出迎えです。何だか初対面とは思えない親近感で、昼食をご一緒に済ませてから会場の横町の地区公民館へ・・・。

会場の所々には会員の女性たちにより夏のお花が飾られ、特にステージのヒマワリが目を引きました。オープニングではオカリナ愛好会のみなさんの演奏で先ず、相馬御風さんの「♪春よこい」に続いて反戦平和の曲が会場に響きました。

世話人代表の挨拶に続き、事務局より10年の歩みとこの間で亡くなった呼びかけ世話人9人が読み上げられ、村山常雄さんや増村秀一さんの名も聞かれ、ご冥福を祈りました。

記念講演では「女性も男性も人間らしく豊かに生きる~日本国憲法って素晴らしい~」という素晴らしい演題をいただきました。平山先生がこれまで46年間、弁護士とし仕事と家庭の両立ができたのは日本国憲法があったからと、憲法13・25条や働くことが権利の27・28条へとお話しが進みました。

演題には17日の国会前での「戦争をさせない」を持ち帰ったので貼り、その下には「アベ政治を許さない」をステージ幅いっぱいに貼り付けられました。そして憲法九条を書いた長さにして3メートル近くの掛け軸が、2005年5月の結成の集いと同じく掲げられ目を引きました。

猛暑の中を記念講演会に足を運んでくださった人たちから、今までのどの講演会よりも素晴らしお話しだったという声が多く聞かれ、私もその通りで司会進行を務めた緊張感も吹っ飛ぶほどのエネルギーをいただきました。講演終了後には先生を囲んでの交流会が持たれ、その後は糸魚川駅まで見送りです。

夕方、家に着くと「おうみ大花火大会」とあってシーサイドパーク周辺は車がいっぱいで、隣りの孫たちの新居にも親戚らが集まってにぎやかです。華麗なる花火が戦火の爆音にも聞こえ、戦争になれば保守も革新もないすべての人たちが巻き込まれてしまうことを痛感です。上越の娘家族が帰ってから、珍しく朝方5時頃までうたた寝という一日でした。そんなことで講演の内容はまた後で・・・。


藤原邦達先生の訃報と・・・

2015年07月25日 | 日々思うこと

市民活動の大きな指針でもあったお二人の先生の訃報が届きました。カネミ油症事件を原点に環境汚染や食の安全性について研究し、常に消費者の立場で大きな役割を果たしてこられた食品衛生学(医学博士)の第一人者の藤原邦達先生(享年87歳)の訃報が一昨日に届きました。

藤原邦達先生は、家庭栄養研究会の顧問として30年以上の長きにわたりご指導をいただき、かなり前に一度お会いしたことがあります。先生は2008年の『食べもの通信』の財政難による休刊の危機の折、合同出版社を紹介していただくなど、暖かい助言がなければ今日の『食べもの通信』の継続・発展はありませんでした。

そして昨日、哲学者で反戦平和を追求し続けられた評論家の鶴見俊輔さん(享年93歳)の訃報です。護憲を掲げ、2004年に結成された市民団体「九条の会」で、大江健三郎さんや故・小田実さん、故・井上ひさしさんらと共に呼びかけ人で、“思想の巨人”とも言われた方でした。市民運動のリーダーとして晩年まで民主主義の力を信じ、「民主主義は完全に成立することはない。追い込まれて盛り返す。そのパワーが重要なんだ」と話していました。

夕方、友人の家を訪れると黒姫山をバックに大きなムクゲの木が白い花をいっぱい咲かせていましたが、白いムクゲの花は珍しいようです。藤原・鶴見先生とも京都府にお住まいでしたが、お二人にささげる思いで撮りました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。 

そんなことで今日は市内をあちこちと動き回り、夕方の帰宅途中できれいな夕日が目に入りました。運転をしながら水平線に沈む瞬間には間に合わず、県道姫川橋の上から日没直後に撮りました。穏やかな日本海に“陽はまた昇る”・・・、子どもたちの輝く明日のためにも平和憲法を活かし、今をしっかりと生き抜いてゆかねばなりません。

明日は午後1時半から、糸魚川地区公民館で「九条の会糸魚川」の結成10周年記念講演会です。10年前にご一緒に会を立ち上げた村山常雄さん、人生の最後の病床でも「平和を守れ」と訴えていたその壮絶な生き方に続き歩んでゆきたいと思います。


新国立競技場建設のカラクリと、訳の分からぬTV出演の安倍首相

2015年07月23日 | 日々思うこと

総工費が2520億円に膨らんだ新国立競技場の建設について、先週の衆院本会議で安保法案強行採決の翌17日、安倍首相は計画の「白紙撤回」をしました。大会組織委員会の会長を務める森元首相、金銭感覚マヒの昨日の開き直り会見には呆れてしまいました。

当初1650億円だった新国立競技場の総工費はどうしてこんなに膨れたのか不思議に思っていましたが、上限価格を設定しないでゼネコンに設計や積算まで丸投げをしていたことが分かってきて驚くばかりです。一般的に公共工事で施工業者を決める時は発注者が予定価格を設定し、その枠内での競争入札により受注業者が決まります。

新国立競技場の場合、発注者の独立行政法人の日本スポーツ振興センター(JSC)と国交省は予定価格を設定しての価格競争を行わず、技術提案競争だけで受注企業を決めていたそうです。いわゆる丸投げの“おまかせ”で、これまでスタンドや屋根工事など7件の契約のうち5件が落札率100%という異例さで、その背景までも疑ってしまいます。

ご近所の2週間前のムクゲの花は梅雨明けとともに毎日、たゆむことなくたくさん咲き出しています。そして今年も根知谷のブルーベリーの実が届き、早速大きなホウロウ鍋でジャム作りの夏本番です。

ところで20日夕方、安倍首相はフジテレ「みんなのニュース」に生出演でした。安保関連法案について国民の理解が進んでいないと認める首相、番組でどんな説明をするのかキッチンに立ちながら耳を傾けました。模型を使いながら“ご近所さんの火事”という設定の説明なので、コメンテーターの津田大介氏が「消防士が出なくても、隣人の誘導とか子どもの安全を確保するとか、後ろからできることもあるのでは?」と疑問を投げかけました。ところが安倍首相はいつもの日米同盟の絆を持ちだして終始、安保関連法を正当化する説明だけでした。

ブログ書き込み前に昨日もう一度、確認のためにYouTube動画で約1時間ほど視聴しましたが、息切れしながらの焦る首相説明にますます疑問を抱いてしまいました。番組はフジ産経グループだけに「みんなのニュース」の伊藤アナをはじめ、常に安倍首相の主張を十分に語らせてあげようという進行であったことが伝わってきました。

さて“泥棒と戸締り”など国民をバカにしたような訳の分からぬ説明で、どれだけの視聴者が理解を深めたでしょうか。昨夜からの雨で少し涼しくなった一日でしたが、安保関連法案は来週からいよいよ参議院で審議入りで、こちらも注視してゆかねばなりません。


シベリア抑留を描く“心に刻まれた姿”

2015年07月21日 | 日々思うこと

今日も朝から気温上昇で、新潟気象台は平年より3日早く「梅雨明けしたとみられる」と発表です。午後からは「九条の会糸魚川」の26日の講演会の最終打ち合わせに出かけました。このところTV画面の「高温注意報」が気になりますが、稲作に一番影響のようで人間も厳しい夏を前に熱中症対策を怠らないようにしなければなりません。

先週の上京の折、会議と同じ会場でシベリア抑留を描く絵画展が開催中でした。これは総務省が委託している平和祈念展示資料館の主催で、会議の前にゆっくりと観て回ることができました。70年前、終戦を迎えたにもかかわらず約57万5千人の日本人がシベリアを始めとする旧ソ連やモンゴルなどに抑留され、極寒の地で貧しい食糧と劣悪な生活環境の中、過酷な労働に従事させられていたことを再認識です。

 

多くの抑留体験者が日本に帰国後、当時の様子を描いた絵画を残し事実を後世に伝えなければならないという使命感と、シベリアの友を想う鎮魂の祈りを表現した“心に刻まれた姿”でした。今回は学徒出陣の3人(大正10年から12年生まれ)の方が、水彩や油彩・鉛筆などで描かれたもので、あまりにもリアルな30数点の作品に釘付けになりました。(写真禁止)

会場の日本人収容分布・死亡者発生概見図をデジカメに収め、帰宅してから糸魚川市在住で昨年5月11日に亡くなられた村山常雄さんのまとめられた図(2013・9・30更新)と重ねてみました。村山さんの方がより詳細にまとめられているようで、私の叔父(亡き父の弟)が1946年7月25日、ブリヤード共和国・第30(ウランウデ)収容地区で22歳の若さで亡くなっており、埋葬地が第944病院墓地であることまで分かったのも村山常雄さんの死亡者名簿からでした。http://yokuryu.huu.cc/index.html

そして今回のシベリア抑留を描く“心に刻まれた姿”から、70年が経過してもその傷は消えることなく、いかなる戦争にも大義がないことを痛感でした。当日、会場で説明をしてくださった平和祈念展示資料館のKさん、ありがとうございました。


NHK日曜討論と、「アベ政治を許さない」で日本中が動いた日

2015年07月19日 | 日々思うこと

今朝は9時からNHK日曜討論「安保法案 衆院通過 与野党幹部に問う」 を視聴で、今日は討論形式ではなく各党一人が生出演で意見を主張です。自民党高村副総裁の発言でとても気になった言葉がいくつかあり、記憶に留めておこうと思います。先ず、「安保法制の改正については衆参選挙の公約で、その責任がある」と・・・。そして「これは憲政の常道」と言い出し、「国民の平和と安全を守るために必要なことをやってきたのが自民党の誇るべき歴史だ」と言い切っているので呆れてしまいました。

投票率が低いままで選挙に勝てば数の力で何でもできると言わんばかりの自民党副総裁、、さらに「国民は政治家よりも憲法学者の方が偉いと思っている」と驚くべき発言です。このように人を見下した言葉に自民党の本質“見えたり”の思いですが、こんなことは国会議員に限らず地方議会でもよくあることです。

ところで、生活の党と山本太郎となかまたちは、スタジオではなく録画で与えられた1分間を「安保法案は国民のためではない。経団連が戦車や戦闘機を作って戦争で大儲けするためだ」と指摘し、「安部首相が強行採決までしたのは選挙で応援してもらった企業への恩返し」と主張でした。

番組終了後には愛犬と遅めの散歩に出かけ、ご近所の畑のヒマワリが4メートル程の高さになっているので驚きました。路地をぐるっと回ると、先月の「沖縄慰霊の日」に貼り付けたゴーヤはいつの間にか窓上まで伸びており、夏の植物の生命力には圧倒されます。

ところで昨日は国会正門前に「アベ政治を許さない」を掲げる5000人以上が集まり、鳥越俊太郎さんのカウントダウンにあわせて、「アベ政治を許さない」のポスターが何回も掲げられたそうです。HPによると、18日前からの掲示を含めて全国で1000か所以上でポスターが掲げられたそうで、私のような個人参加を含めるとその数は計りしれないことでしょう。https://sites.google.com/site/hisaesawachi/ 

澤地久枝らさんの呼びかけで日本中が動いた7月18日、私も大きなパワーをいただきました。そして上越の友人Fさんお薦めの1冊、澤地さんの著書『14歳〈フォーティーン〉満州開拓村からの帰還』(集英社新書 700円+税)を注文です。


「アベ政治を許さない」、「戦争するなら安倍が行け」

2015年07月18日 | 日々思うこと

今日の午後1時は全国各地で、澤地久枝さんらの呼びかけの「アベ政治を許さない」を掲げたことでしょう。我が家では玄関風除室の外に向けて貼りだしました。

下の写真は16日の雨の中、食べもの通信社と家庭栄養研究会有志が国家前で、安保関連法案の衆院強行採決に抗議する行動に参加です。この「戦争するなら安倍が行け」が注目を集め、ネットIBニュースから取材を受け配信されたそうです。よく見ると「アベ政治を許さない」を持っている人は、同じアベでも当会の阿部会長のようで、傘で顔が隠くれているのはM編集長です。

午後からは上越市民プラザへ、「小児甲状腺ガンの多発と原発再稼動阻止」の集会に参加しました。講師はふくしま共同診療所の布施幸彦医師で、主催が「つなげよう原発の輪 上越の会」とあって、会場は若い人たちでいっぱいです。次世代を担う若い人たちが政治や原発問題に関心を高めていることをとても嬉しく思いました、また終了後に会場で上越市の古き友お二人に声をかけられ、久しぶりにお話しをすることができた有意義な土曜日でした。


国会議事堂前へ・・・

2015年07月17日 | 日々思うこと

今朝は南風のフェーン現象の中を、『食べもの通信』編集の家庭栄養研究会の役員会で上京です。「国会正門前行動」の3日目なので会議が終わってから出向く予定でしたが、東京駅に着く頃には本格的な雨になり雨具を持って来なかったのであきらめていました。夕方には雨も止んで晴れてきたので、地下鉄半蔵門線で永田町へと急ぎました。

昨日は雨の中、国会前に延べ4万人の人たちが集まったことで永田町周辺は厳しい警備体制で、途中で何度か“検問”を受けましたが警備員の目は好意的です。そんなことで交通規制のため国会議事堂をぐるっと一回りして、やっと正門前に到着です。月刊『食べもの通信』や書類など約4キロの荷物を、駅にコインロッカーが見当たらないことで手に持ちながらの徒歩でかなりのエネルギーを消耗です。

まだ6時前というのに大勢の人たちが集まっており、憲法学者のリレートークに聞き入っています。驚くことの一つは、この「3日間連続行動」は学生ら有志の「SEALDs」(シールズ)の「自由と民主主義のための学生緊急行動」と、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が共同で主催したことです。特に「SEALDs」の自由で民主的な日本を守るための、学生による緊急アクションはSNSを利用した情報発信です。

「私たちは、この1年がこの国の行方を左右する非常に重要な期間であると認識しています。いまこそ、若い世代こそが政治の問題を真剣に考え、現実的なヴィジョンを打ち出さなければなりません。」と呼びかけている爽やかさも伝わってきます。そんなことで従来の組織団体の人たちよりも一般市民や若い世代の人たちが集まっていることで、安倍政権に憤りながらも少し明るい未来を垣間見る思いでした。

帰途は早めに丸の内線で東京駅へと急ぎましたが、途中の桜田門を横目にしてあの当時の青年らを重ねながら、霞ヶ関の法務省正門前を通ったときの警備員の鋭い威圧的な目が国会周辺とは対照的に感じました。この日は永田町駅から国会議事堂を一周し、霞ヶ関駅までざっと3キロ程の距離です。東京駅では北陸新幹線はくたか号に飛び乗りで自由席は満席、軽井沢まで立ち通しでかなりの疲労ですが、たくさんのエネルギーを受け取って帰りました。

ところで夜のニュース番組では本日の3日目の「国会前行動」はどこの局も報じていないようです。少し落ち着いてからパソコンに向かうと、たくさんのメールやコメントが届いていました。けんもちさま、みやまおだまきさま、コメントありがとうございます。26日の「9条の会糸魚川」記念講演の講師、平山知子弁護士からも当日のレジュメが届いていました。明日は午後から上越市民プラザで「福島ネットワーク」の集会です。


まだ間に合う!!安保法案撤回と新国立競技場と

2015年07月16日 | 日々思うこと

16日午後の衆議院本会議で、集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法案は、野党5党が退席する中で与党などの賛成多数により可決し衆院を通過です。NHKは今日も中継なしで、この重要法案をどう受け止めているのか、国民に伝える必要がないとの判断のようで、民主・共産・社民の各党の討論は夜のニュースで聴き入りました。

そんな中でイギリスBBCは、日本特派員が15日の国会前のデモ現場に訪れ「国民の怒り」リポートとして詳しく放送をしたそうで、昨夜のNHKニュースといえばデモの様子は一瞬で、劇団四季の「ライオンキング」1万回公演を詳しく放送でした。

さらに驚くことに自民党は、先月下旬の党国会議員勉強会で報道機関への圧力発言が出たことで、報道機関の取材を断るよう党本部が指示していたというから呆れてしまいました。安保関連法案の衆院通過を控えて、議員の失言によるイメージダウンを恐れ、若手だけでなくベテラン議員にも及ぶ“言論規制”で、TBSテレビのアンケートに答えないように指示し、15日夜の「ニュース23」の番組で回答した自民党議員402人中5人にとどまったことを伝えていました。
 

また建設費が高騰して批判が高まっている新国立競技場、そのデザインを選定した建築家の安藤忠雄氏の都内での記者会見に耳を傾けました。安藤氏は女性建築家ザハ氏のデザインに決めた際の審査委員会の委員長で、実施設計を了承した7日のJSCの有識者会議は欠席でした。安藤氏は了承された実施設計で総工費2520億円に膨らんだことについて、「消費税増税と物価上昇に伴う工事費の上昇分は理解できるが、それ以外の大幅なコストアップにつながった項目の詳細について、また基本設計以降の設計プロセスについて承知していない」との立場を強調でしたが・・・。

そして政府内で総工費が2520億円に膨らんだことで、「キールアーチ」と呼ばれる2本の巨大な鋼鉄製アーチの建設をやめ、建設計画を縮小する案が浮上していることが分かりました。最大観客数も現行計画の8万人から6万人程度にすることも検討するそうで、スポーツ界からも批判の高い問題だけに“負の遺産”とならぬよう取り組んでほしいものです。


安保関連法案、強行採決!!

2015年07月15日 | 日々思うこと

忘れもしない一年前の7月1日、閣議決定だけで集団的自衛権行使を容認した安倍政権、その一年後の本日の平和安全法制衆院特別委員会で安全保障関連法案を自民・公明両党の賛成で強行可決です。「国民の命と暮らし」に直結する10本もの法律を一つに束ねて、わずか一国会での審議で成立させようとしていることは政治の暴走で、今日の出来事も忘れてはなりません。

衆院特別委員会は安保関連法案の締めくくりの「質疑」だけに、NHKで中継されるとばかり思っていたら中継なしで、衆院のインターネット審議中継サイトはアクセスが集中してつながりにくい状況・・・。いったいこの国の公共放送はどうなっているのかと憤りながら、午後から外出したものの落ち着かず、夕方には汗を拭きながら水曜日の定番メニューのドライカレーを作り始めました。

夜のNHKニュースウオッチ9は今日の国会での出来事はわずかサラッと15分程・・・、その後のテレ朝系、報道ステーションを注視です。こちらは特別委員会の「質疑」の様子を詳細に報じており、その映像から法案可決に至るまで委員会室は大混乱であったことが伝わりました。いよいよ来るべき時が来たという感で、これを「民主主義の王道」と恥ずかしくもなく口にする安倍首相、憲法の拡大解釈の限界を超えての国民無視に一層の憤りを感じてしまいます。

それにしても「国民の理解が進んでいない」と首相自ら認める異例の事態の中、戦後安全保障政策の一大転換となる法案は16日に衆議院を通過する予定です。特別委員会を終えて廊下で涙を流していた辻元清美議員、「戦争で祖父を亡くして、小さい時から戦争は・・・」と、一方の浜田靖一委員長は「10本もの法律を一つに束ねたというのは、いかがなものかと思っている」と、この差異はいったいなんでしょうか。戦争の悲惨さを知らず伝えられず、学ぼうとしない議員を国会へ送り出している国民にも大きな責任があることを自覚せねばなりません。 

そして戦争はスポーツでの闘いではなく、「国を守るため」という人間の殺し合いであることを再認識せねばなりません。月刊『食べもの通信』7月号、「知っておきたい六つの“食べ方常識”生命力を高める食養生」の特集です。テニス界の王者が自ら語る本書で、人生好転の肉体改造のための14日間のプログラムにより5キロ減で世界制覇です。2010年の全豪オープンの準々決勝で完敗したジョコビッチ、その様子を観戦していた栄養学者のジョヴイッチ博士は驚くべき診断を下し、食事の改善を指導です。その結果、ジョコビッチは体と脳、思考のすべてがクリアになり、世界1位になったことを日曜日の決勝戦から伝わりました。

また今日の全国各地での強行採決反対のデモや国会周辺に集まった人の多さに、私も熱くなり“真の平和”を孫たちへバトンタッチする努力は途切れることなく、あきらめずに続けなくてはいけないことを痛感の7月15日でした。

※この熱さと暑さでパソコンまでもおかしくなってしまい、何度も再起動で16日早朝にやっとアップロードです。


富山の“おもてなしの心”とジョコビッチと中央公聴会と

2015年07月13日 | 日々思うこと

昨日の日曜日も朝からよい天気で、上越の娘家族と4人で久しぶりに富山市へ出かけました。お目当ての一つが北陸新幹線開業で新しくなった富山駅と、ショッピングセンター「きときと市場 ・とやマルシェ 」です。富山駅新幹線高架下に位置し、店舗面積が約1,300 ㎡の広さで59店舗が入り、富山名産のすべてが揃っており新幹線グッツの数の多さにも驚きました。

「きときと市場 ・とやマルシェ 」は富山らしい“おもてなしの心”を伝えることを意識したデザインで、コンセプトは「富山をおもちかえり」ということです。外装に木目調ルーバーを設置し、温かみのあるおもてなし空間を演出し、釘を使わずに木を組みつける伝統木工技術の「組子格子」や、富山県産杉の組杉格子を南側エントランスの意匠に用いて上質感と自然の素材感を打ち出しています。

また隣接する駅ナカには、高品質の卵にこだわる菓子工房「フェルヴェール富山駅店」が入っており、新幹線開業時の3月頃にTVで取り上げていたので一度行ってみたいお店でした。店内は思ったよりも狭く、内装デザインはあの九州の豪華クルーズトレインの「ななつ星」を手がけた方だそうです。おしゃれなお店で一休みをすると、窓越しに「立入禁止」の看板が目に留まり、何の工事かと注視すると雪が積もらないように歩道にヒーターを設置で、ここでも雪国の“おもてなしの心”が伝わってきました。 

富山から夕方の帰宅予定がかなり遅くなってしまいましたが、夜10時から深夜にかけて「ウィンブルドン2015 男子シングルス・決勝」を視聴です。テニスのラケットも手にしたことがない私が・・・、錦織 圭選手からの影響もあって、女子決勝戦も最後まで・・・。その錦織圭クンは13日に都内で記者会見し、ウィンブルドンで連覇を果たしたジョコビッチについて「強すぎる。ジョコビッチは一歩次元が違うところにいる」と・・・。そして月刊『食べもの通信』7月号で紹介したジョコビッチ著『ジョコビッチの生まれ変わる食事』三五館 出版)をやっと注文です。

今日は朝からの南風で糸魚川は午前中から30度を超す真夏日で、上越では38.5度の国内最高気温でした。午後からの室温が33度になって愛犬もダウン気味で、私も熱中症になってからでは大変と今季初めてエアコンを28度に設定です。

国会も安保関連法案の審議がヤマ場となって、今日は中央公聴会が行われました。安保法案の是非について5人の専門家の3人が「違憲」を主張でしたが、政府・与党は今週中の衆議院通過を目指して突き進んで行きそうな気配です。政治学者の山口二郎氏は、安倍首相の「戸締まりした家には泥棒が入らない」という例えについて、「戸締まりをしっかりするのが自衛力の整備です。しかし、門の外まで出張っていって悪者退治に加わることは、自宅の安全に資する行為ではない」と・・・。

また一昨年に亡くなった作家の山崎豊子さんの70年前、昭和20年に大阪大空襲の体験などを克明に綴った日記が見つかり、今夜のNHKニュースウオッチ9で取り上げていました。中国残留孤児やシベリア抑留をテーマにした「大地の子」や「不毛地帯」など、戦争の悲惨さや不条理を訴え続けた山崎さんの作品の原点をうかがわせ、空襲で自宅を失い泣き崩れたことが克明に書かれ、「人類の不幸は戦争から始まるものだ」と戦争を批判する記述が伝わりました。


青空の土曜日

2015年07月11日 | 日々思うこと

今日は梅雨の晴れ間のよい天気で日中には25度を超える夏日となり、少し忘れかけていた青空を見ることができました。近くのデンカ社単身アパート工事も、七夕の火曜日早朝から1階部分のコンクリート打ちで、少しづつ黒姫山が隠れて4階建ての建物が完成する頃にはこの場所から山頂が見えなくなるかもしれません。

シーサイドパーク多目的広場も朝からサッカー教室で、久しぶりに子どもたちの元気な声が聞こえてきます。隣接する駐車場にはカヌーを備えた他県ナンバーの車がいっぱいです。

そして日本海も水平線と空が分からない程の青色で、早くもパラソル持参の釣り人の姿があちこちに・・・。市内東小学校の児童たちもテントを張っての臨海学校(?)で、土曜日の海岸は一段とにぎやかです。


戦争と災害、あの経験を未来のために!

2015年07月10日 | 日々思うこと

今日は9時からNHK国会中継「衆議院平和安全法制特別委員会質疑」を1時間ほど視聴です。政府・自民党は安保関連法案についてはこれまで100時間の審議時間であることを強調ですが、自衛隊法や武力攻撃事態法など10法の改正案を一つにまとめでの「平和安全法制整備法案」ですから、一つ一つ丁寧な説明と審議が求められるのは当然のことです。

「国民のいのちと暮らしを守る」と大義名分に、70年前のあの戦争の経験をすっかり忘れたかのように「進め!進め!」の安倍政権、民意を無視してこれを「民主主義の王道」という安倍首相、強行採決の動きには憤るばかりです。

「いのちと暮らしを守る」といえば、20年前のH7年7月11日、新潟県上越地方は記録的な豪雨で、関川・姫川を直撃した「7.11豪雨災害」を忘れてはなりません。「忘れない7.11災害」あれから20年  あの経験を未来のために、糸魚川市では「振り返る・つながる・高める・伝える」をキーワードとして、明日シンポジウムが開催されます。

そして2020年に向けて、「神宮外苑の青空と銀杏並木の風景を守ろう!巨額の建設費をかけないで、いまある国立競技場を直して使おう!」と国民の声もあったはずです。ところが現政権はこれをまったく無視で国立競技場すべてを取り壊して、その工事費が2520億円に膨らんだことで驚くことが一つ一つが鮮明になってきました。

3年前のデザインを決める最初の審査の過程で、技術的に建設が可能かどうかチェックされたものの、設定したコストに収まるのかどうかの確認は行われずに決まったことをメディアは伝えています。最終的にはオリンピック招致のためのインパクトを優先して、イラク人女性建築家ザハの斬新なデザインが選ばれたそうで、1300億円と設定されたコストの確認が事実上されないまま決まったというから驚くばかりです。

本日の特別委員会で安倍首相は「民主党政権時にザハ案でいくと決まった」と・・・、そして麻生財務大臣は「あれは民主党政権が決めたことで、経緯がよく分からない。(12年当時の)野田内閣に聞いてください。」という会見です。さあこれからどうしょうかという時に、未来を描けない政治家の責任転嫁の姿勢には呆れるばかりです。

さてこの巨額のツケは東京都民の血税?、それとも国税?、IOS総会で世界に向けて福島原発事故を「アンダーコントロール」とうそぶいて、開催地を保証したのは誰だったのか、自然災害とともに忘れてはならないことの一つです。