すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

孫と感動、映画「夢は牛のお医者さん」

2014年07月30日 | 本・雑誌・映画

梅雨が明けた29日、朝方には気温が20度まで下がって涼しい午前中でした。昼過ぎから大空の入道雲を横目に、能生生涯学習センターへ夏休み中の孫とドキュメンタリー映画「夢は牛のお医者さん」を見に出かけました。映画はTeNYテレビ新潟局が主人公の少女の仔牛との出会いから夢を持ち、実現していく26年間の密着取材で、舞台は新潟県松代町(現在の十日町市)です。この上映会は糸魚川市商工農林水産課の企画によるもので、大人500円で中学生以下は無料とあって満員で入場できないのではと出かけましたが、会場は比較的空いており子どもたちの少ないことに驚きです。

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映画は日本テレビ系列の全国ネット番組「ズームイン!!朝!」や「NNNドキュメント」などでも取上げられて、上越市高田館でも上映されていたので是非とも見たいと思っていた話題の作品でした。1987年、豪雪地の全校児童数9人の小さな小学校に3頭の子牛がやって来て、当時、小学3年生だった主人公(高橋知美さん)が子牛の世話を通して「牛のお医者さん」になると夢を抱きました。

主人公はやがて親しんだ牛との別れを経て家族や周囲に支えられながら、県立高田高校から
難関を突破し岩手大学獣医学部へ、ペットではなく「家畜」の獣医になりました。今は結婚して2児の母となり上越市内に勤務し、日々かけがえのない命と向き合い続けるその姿を通して、夢を持つことの大切さが伝わってくる爽やかな感動の映画でした。それにしても「日本一の子どもを育てる」というなら市教育委員会も積極的にと、タテ割り行政の“拙さ”も一緒に伝わってきました。

http://www.teny.co.jp/yumeushi/staff.html

上映会はこの後、市内2ヶ所で上映されますので、お近くの方は是非お子さまとご一緒に!

7月31日(木)19時~20時30分「ビーチホールまがたま」

8月1日(金)19時~20時30分「青海総合文化会館」

<問い合わせ 糸魚川市商工農林水産課 TEL 025-552-1511>


高校野球とウナギと腐りきった原発利権

2014年07月28日 | 日々思うこと

本日、北陸地方はやっと梅雨明けというヘンな今年の天候です。昨日は26日の猛暑から一転して早朝は雨と雷・・・、昼頃には太陽が眩しいほど晴れて、その後また雨が降り出す一日でした。そんなことで外仕事をやめて、高校野球県大会の決勝戦を観戦です。準決勝戦で新潟明訓に勝ったノーシードの上越市の関根学園、決勝戦では強豪の日本文理を相手にリードし、9回裏に3ランホームランで逆転されてしまいました。優勝した日本文理のバッテリーは直江津中学校出身だそうで糸魚川出身選手がいることも嬉しく、プロ野球とは違って爽やかな高校野球が好きです。


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また昨夜の花大会は雨の中で行われました。引渡し前の娘夫婦の“こだわりの家”の北側の窓からしばし観覧で、来年はみんなでビールを片手にと楽しみです。ところで夏バテ予防といえばウナギですが、国際自然保護連合(IUCN)が6月、ニホンウナギを絶滅危惧種に指定し、次世代にウナギを残せるのかが問題になっています。そんな中でためらいがあったのですが、先日、市内の電気化学工場製造の「味付鰻」を予約し、昼過ぎに直売所まで取りに行きました。
 

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明日が土用の丑の日とあって大忙しの様子です。「原料原産地・加工地の新潟青海産」と明記されているデンカ鰻は少し高めですが、とても美味しく家族にも好評なので毎年求めてきました。中国産の期限切れ鶏肉に限らず、ベトナム産のシシャモといい輸入食品は要注意であることは言うまでもありません。

そして今夜の報道ステーションでは、関西電力の内藤千百里(ちもり)元副社長(91)の証言「歴代首相に盆暮れに1千万円献金」を取り上げていました。これは1972年から18年間、在任中の首相7人への献金で、
「原資はすべて電気料金だ
った」と語っていました。腐りきっている原発利権がらみに「ああ、やはり・・・」で、高校野球の純真さを感じる終日です。

http://www.asahi.com/articles/ASG7N029QG7MUUPI00B.html


暑中お見舞い申し上げます。

2014年07月26日 | 日々思うこと

昨日も暑かったけど今日は朝から気温が上昇し、梅雨が明けたような明けないようなむし暑さです。富山市では国内最高気温の38度で、上越市でも36度を超える猛暑日で、「おうみ祭り」ということで下の娘家族が泊りがけでやって来ました。もう直ぐ1歳の誕生日を向かえる孫はいたって元気で、小学校も夏休みに入り子どもたちの元気な声が聞こえてきます。大人たちといえば街中で会う毎に「暑いですね」とバテ気味の会話が続きます。

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隣地の孫たちの住宅工事の現場は最後の追い込みで忙しそうで、私もせっせと家の周りの片付けですがこう暑くてはなかなか捗らず、夜にはPCデスクに向かうエネルギーも消滅です。写真は 「おうみ祭り」のための「右折禁止」の看板で、シーサイドパーク周辺は交通規制になり、明日の花火大会まで設置です。

23日付けの自販機、その電力消費についても書き込まねばと思いながら、お先にコメントをお寄せいただきました。近年は省エネタイプの機種も多くなっているようですが、とにかく国内には自販機が多すぎで、これでは原発がどれだけあっても足りません。また15年前に県女性海外派遣に参加し、10日間の北欧(デンマーク・スウェーデン)視察を終えて成田空港に着いた時の日本の自販機の多さに衝撃を受けたことを思い出します。勿論、訪問国では一台も見ることはありませんでしたが、日本では公共施設や病院など、こんなにたくさん必要なのかと思うほど街中に自販機が溢れ、さらに地震時の転倒も気になるところです。

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3週間前に撮ったご近所のゴーヤは元気いっぱいで、窓を完全に隠して遮光効果抜群になりました。 私も今日は
出窓に簾を下げたり、玄関先の屋根にヨシズを載せたりとエコ対策に頑張りました。

皆さまも熱中症などにお気をつけ、厳しい暑さをどうぞお元気でお過ごしくださいますよう。


コントロールができない原発と自販機とハマナス花壇と・・・

2014年07月23日 | 日々思うこと

三連休明けの昨日、気象台では関東甲信の梅雨明けをしましたが、新潟県内は含まれず25日以降になるようです。湿度が高く蒸し暑い中で少し外仕事をしましたが汗だくで、一雨ごとに「雑草」と呼ばれる草たちの生命力には驚くばかりです。花火大会が近いことでシーサイドパーク周辺では、先週の月曜朝から草刈り機の音が聞こえていました。「なぎさドーム」近くの自販機が今月のはじめに新しい機種と取り替えられましたが、なぜか空き容器を入れるボックスはいつも後ろに隠れたままで散乱状態です。愛犬との散歩時に周辺のペットボトルなどを拾っていましたが、やはり設置している団体(青海町商業協同組合?)が日頃しっかりと管理すべきではと市民の方からご指摘がありました。


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さらに何度も書き込んでいる近くのハマナス花壇は、市民の血税で土を入れ替えたものの肝心のハマナスの花はほとんど咲かず、今では色とりどりの「雑草花壇」に変身です。花バサミ持参の散歩にも限度があり、暑くなってきたので
少々疲れ気味でキリがありません。

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キリがないといえば福島第一原発の汚染水問題ですが、東京電力は本日、昨年夏の3号機のがれきの撤去作業で飛散した放射性物質が福島県南相馬市の一部の水田を汚染し、1兆1000ベクレルを超える放射性物質が飛散したとの推定結果を明らかにしました。福島原発では現在でも1時間当たり、約1000万ベクレルの放射性物質が放出され、今回の推定結果でがれきの撤去作業による放射性物質の飛散量の多さに改めてビックリです。昨年のオリンピック招致の最終プレゼンで安倍首相は「福島原発は完全にコントロールされている」と世界に向かっての大ウソでしたが、それでもまだ国民をだまし続けて再稼動に意欲的です。

昨夜は気分転換で、NHK Eテレ「先人たちの底力 知恵泉(ちえいず)」を視聴しました。人気テレビドラマの脚本の執筆などで忙しい日々を送っていた作家の向田邦子さん、仕事の原動力としていたのは実は「遊び」だったそうです。多忙なスケジュールのちょっとした合間に、料理や骨董といった趣味を楽しみ、面白そうと思ったら締め切りギリギリなのに旅行に出かけるなど、日常のコミュニケーションにも遊び心を忘れなかった向田邦子さんでした。いい仕事をするための「遊び」の知恵を番組から学び、私もこの夏は大忙しですがそんな時だからこそいっぱい「遊び」たいと思います。

※21日付けの本町通りの日除け暖簾で書き込んだ旅館は、今は書画骨董屋さんでした。「そば処 泉家」HPの写真的ブログで各店舗の暖簾が満載です。http://www5.ocn.ne.jp/~izmoo/


北陸新幹線開業、「おみちよう」本町通りの粋な暖簾

2014年07月21日 | 日々思うこと

三連休の二日目は朝から梅雨が明けたような暑さの中、二人の孫は根知谷の方で休日を楽しんで、パパとママは工事中の家での仕事に集中です。上越から下の娘と孫が泊りがけでやって来たので、遅い昼食は久しぶりに本町通りの泉家蕎麦屋さんへ、大人5人+孫1人で出かけることになりました。1時をとうに過ぎているのにお店はとても混んでおり、どうも地元の人だけではなさそうで、しばらく空き席を待ち座敷の方にみんなで座ることができました。

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老舗のお店は物を大事にする心遣いが隅々にあり、ご店主が綴るブログの古い茶箪笥は脇床に納まって、イギリス製(?)の古時計も「ボ~ン・ボ~ン」としっかり時を刻んでいました。失礼ながらかなり古い建物ですが、いつ来てもピカピカ・・・、お掃除がとても行き届いて感心するばかりの“天下一品”で、今日は上娘のパートナーからの「ごちそうさま」でした。


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写真は北陸新幹線開業・糸魚川駅誕生に合わせて本町通り商店街で作った粋な日除け暖簾です。右上には“まがたま
のイラストの中に「おみちよう」(道中お気をつけて・・・)のメッセージ入りです。 おもちゃやさんから書画骨董屋さん、酒蔵・金融機関などの加盟店の店先に設置され、道行く人の目を惹きつけているようです。

ところでこの「おみちよう」という言葉は旧青海町ではあまり耳にすることはありません。広大な面積の糸魚川市では地域によってはアレッと驚く言葉も多く、時どき「おまんたまめでおんなるかねぇ」サイトを開いています。

http://www.itoigawa-base.com/guide/guide_02_02.html#hougen_01


川内原発の再稼動審査と「世界最高基準」の危うさと・・・

2014年07月18日 | 日々思うこと

ジメジメした昨日は先ず糸魚川駅へ、カーナー家族の見送りに向かいました。私の他に5家族8人の見送りで、新駅舎は何度か利用しているもののあわてている時は入場券の買い方にも戸惑いでした。家族は特急はくたか号で富山から京都へ寄り、それから広島へと向かうので私は気になっていた「千羽鶴は世界平和の象徴」とカタコト英語で伝えると、9歳のアイリーンはすでにアメリカで本を読んできたというのでさすが・・・です。

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近所の児童遊園地のムクゲもいっぱい咲き出して、子どもたちの夏休みはもう直ぐです。午後から梅雨らしい雨になって夜になっても降り続きます。隣地の孫たちの家は4月の上棟式から丁度3ヶ月目で、今月末の完成を前に足場も外され急ピッチで工事が進んでいます。一軒の家を建築するということは当たり前ですが、様々な職種の多くの人の手により築き上げていくことを改めて実感です。 また先日の薄紫のムクゲは切られたものの、敷地に残された桜の木は
アメリカシロヒトリに悩まされることもなく今のところ安心ですが、この先はどうなるかわかりません。2014718 


この先わからないといえば原発再稼動の動きで、原子力規制委員会は九州電力川内(せんだい)原発1. 2号機の新規制基準を満たしていると審査結果案を了承しました。これで安倍政権は再稼働への動きを加速させるようですが、事故対策の一部は未完成で火山想定などの甘さも指摘され、いざ事故が起きたときに事故収束に当たる作業員を守る作業拠点は建設中です。何よりも事故時に周辺住民が安全に避難できることは最重要の対策ですが、審査の対象にはなっていません。「世界最高水準」どころか「欠落」の多い審査で、専門家からも批判の声が絶ちません。(現在、川内1. 2号機を含め、国内12原発19基が規制委の安全審査中)


ところで平成19年7月16日に発生した「中越沖地震」から7年が経過し、人は自然災害から多くのことを学びましたが、さて東京電力は何を学んだのでしょうか。経済優先、いのち軽視の
癒着の構図が明瞭ですが、泉田知事の「福島原発事故の検証と総括が先・・・」の姿勢に少し救われる三連休の週末です。


(続)カーナーさん、「子どもたちに広島を・・・」

2014年07月16日 | 日々思うこと

昨日、カーナーさんのことを書き込んでから、ふと0年も会っていなかったかなあと不思議に思い、今日になってメンバーに確認したところ4年前にご夫婦だけで来日しており、この時にSさん宅でお会いしていました。ほんとうに記憶とはいい加減なもので、記録に優ることはありません。

そんなことで月曜日の夜は9時までと時間を決めていたはずが、みなさん話しが弾んで10時になっても“お開き”になりません。とにかく彼の記憶力は抜群で昔の出来事や、当時の教え子の名前がスラスラと出てくるので驚きの連続でした。またついこの間まで、ケンタッキー州のトヨタ系列の会社に勤めていたこともあって、宿泊をしているKさん宅まで4人をプリウスで送ることになりました。夜遅い時間帯の運転はできるだけ控えているので緊張でしたが無事到着・・・。

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明日の午前中にはJRで糸魚川を経ち、途中で子どもたちに広島を見せたいと立ち寄り、その後は台湾へ向かうそうです。「子どもたちには広島のことを今は理解できなくとも・・・」と、その平和への思いに改めて感心しました。そして二人は初めて折り鶴に挑戦で、 言葉がうまく伝わらないことで四苦八苦でしたが何とか完成です。「Crane」(クレイン)も言えないお恥ずかしさで、
千羽鶴は世界平和の象徴”であることもすっかり忘れましたが、きっと広島で感じてくれることでしょう。


人生を閉じる最後まで、声が出なくとも「平和をしっかり守れ」と叫び続けた故村山常雄さんが、12日付け朝日デジタル「惜別」ページで妻のカズさんと笑顔で掲載です。http://www.asahi.com/articles/DA3S11239033.html


ALT、カーナー先生から学んだことは“平和憲法”

2014年07月15日 | 日々思うこと

昨月曜日は泊りがけで上越から来ていた娘と孫を送り、とんぼ返りで急いで帰宅です。旧青海町の初代ALT(当時はAET)のクリストファー・カーナーさん(49)がアメリカから家族連れで来日していることで、夕方から「井戸端イングリッシュ」のメンバーSさん宅に集まることになりました。27年前の1987年、カーナーさんが初めて青海に赴任したのは23歳の時で4年間滞在し、その後は台湾へ・・・。現地の女性イボーンさんと結婚してから母国アメリカへ・・・。来日の度に青海を訪れ集まっていますが、前回に会った時はお子さんがいなかったので10年ほど前で、今回は二人の娘アイリーン(9)とマヤ(7)に青海を見せたかったと・・・。


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この日のためにお習字道具を準備してくださった書道教室のJさん、浴衣をそれぞれ3人分を用意してきたYさんらの演出もあってパーティーは盛り上がりました。アイリーンは毛筆を持って山の文字と自分の名前のアイリーンと、妹のマヤを漢字でスラスラと・・・。さらに幼い二人が胸を張ってアメリカ国歌とコスペルを歌うその迫力にはビックリです。“お返し”ということで私たちも「君が代」を歌うことになったのですが、非国際的(?)な国歌には幻滅です。先のサッカーWカップでも謳われた各国の国歌・・・、日本の「君が代」はその歌詞もいただけないですよね。

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その国歌について、
上の娘が中学3年生の時に受けたカーナー先生の授業に母子で感動したことを思い出します。その日は真珠湾攻撃の12月8日で、カーナー先生は「君が代」の「君」は英語でなんと言うかと生徒に聞くとみんなが「You」と・・・、娘だけは「Youではない」と答えたそうです。先生も「Youではない」と生徒たちに・・・、そして「二度と戦争をしてはいけない、日本は平和憲法を持っているから君たちは大人になっても憲法9条を守って・・・」と話したそうです。

そんなこともあって昨夜は久しぶりの再会で私はその授業のことや、いま「世界各国に平和を広めるために、憲法9条を保持している日本国民にノーベル平和賞を・・・」の活動のことを話し、署名用紙を渡しました。8月から母国の高校で日本語教師になるそうで、言葉だけでなく日本のいろんなことを教えてゆきたいと熱く語っていました。(続く)


ところで今日は9時から家事をしながら、参院予算委員会での集団的自衛権の集中審議に耳を傾けましたが、民主党の
福山哲郎議員の質問に横畠裕介内閣法制局長官の答弁に驚くばかりです。“法の番人”内閣法制局が40年以上も「行使できない」としてきた集団的自衛権を、たった一日の審査で「意見なし」と異論なく容認していたという事実が浮き彫りになりました。歴史的な大転換のこの軽さをメディアは国民にどう伝えていくのか注視せねばなりません。(今夜は長い書き込みになり、しっかりチェックしてからのアップロードに・・)


100年も続く「七夕の綱飾り」と、崩れない新潟県の学閥組織

2014年07月13日 | 日々思うこと

土曜の夕方、孫たちを根小屋の家まで送った時に、駒ケ岳を望み高く飾られた全国的にも珍しい「七夕の綱飾り」を撮りました。これは花嫁行列を再現し100年以上も前から続き、根知地区の4集落と公民館に毎年飾られて“夏の風物詩”となって行き交う人たちを惹きつけています。

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原発推進派の再稼動の動きがまた強くなって、原発の活用を前提に原子力政策の在り方を議論する経済産業省の総合資源エネルギー調査会原子力小委員会が11日、インターネットによる中継や動画の公開をしないということで驚きました。一部の委員から中継を求められたものの「(公開されると)意見を言いにくい方がいる」と、安井至委員長の方針のようです。不透明なベールに包まれた委員会で、国民の安全が保証されないままの再稼動はいったい誰のためなのか、政官学の癒着と経済優先の構図が見えてしまいます。


そんな中で日曜夜、滋賀県知事選で無所属新人で前民主党衆院議員の三日月大造(たいぞう)氏(43)が、自公推薦の元経産省官僚候補を破って初当選という吉報です。嘉田由紀子知事の後継指名として「卒原発」を掲げ、安倍政権の原発政策に対する根強い批判が勝利につながりました。しかし安倍政権は知事選の結果に関係なく、原子力規制委員会の審査をクリアした原発の再稼働をアベノミクスによる景気浮揚のために進めるというから呆れ果ててしまいます。


政官学の癒着と不正は国だけでなく地方でもまかり通っており、市内でも「不祥事が起こる度に信頼の回復をと、市トップが頭を下げている光景はもうウンザリ」という声が聞こえてきます。地方議会と行政、教育委員会との癒着の構造には無視はできないものがあり、当市における実態も少しずつ書き込んでゆかねばなりません。

11日付けのコメントで元教員の方から、100年も続く学閥組織のご意見に大きな反響がありました。「公孫会」(上越教育大学系)と「ときわ会」(新潟大学系)の2大学閥の他に「新陽会」(他大学系)もあり、新潟県は全国的にも際立っての異常さです。100年も続いた組織はそう簡単に崩れないようですが、児童生徒のための開かれた公教育に立ち返るべきではないでしょうか。

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日曜日の昼どきに能生の知人宅へ・・・、家で姫メダカ(?)をふ化させてたというのでたくさん分けていただきました。その後は小雨の中を上越の娘家族と合流し、「農家キッチンひだまり」で美味しいお蕎麦をご馳走になりました。臨席のお客さんから「スズキさ~ん」と声をかけられビックリ・・・、“真面目一筋”だった元議会事務局長さんで嬉しく思いました。

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庭の隅の薄桃色のムクゲは、今では剪定ハサミが届かないほど見上げるまでに成長です。夏の暑さにも負けず毎日咲き続ける逞しさと、もう直ぐ一歳の誕生日を迎える孫、そして半藤利一さんの「引き返す意思を示せる機会はまだ残っている」に、あきらめずに未来を見つめてゆきたいものです。


独裁的な政治家と半藤利一さんの言葉とムクゲ

2014年07月11日 | 日々思うこと

台風8号は各地に大きな被害をもたらしましたが、幸いにして新潟県内は進路を外れたものの、当地では一時バケツをひっくり返したような雨でした。頚城の山々にも雲が立ち込め、昼頃には中腹まで重い雲に被われてしまいました。2014710

このところの安倍首相は独裁者のごときで、さらに側近の菅官房長官らの言動には目に余るものがあります。去る3日、NHKクローズアップ現代に集団的自衛権で出演した菅官房長官、国谷キャスターの突っ込み質問が気に入らず激怒し、スタッフや幹部が土下座をしたそうで、NHKを囲む国家権力の問題点がネット上で台風の目のように熱くなっています。

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さんからのコメントにもありましたが、中国紙の広島・長崎の「きのこ雲」イラスト掲載に、菅官房長官は「被爆者と家族の感情を逆なで・・・」と強く抗議をしたというので、福島原発事故により「棄民」とも言われている被災者らを重ねてしまいました。そして11日、パプアニューギニア訪問中の安倍首相、ニューギニア戦没者の碑で献花し、「二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。アジアや世界の友人とともに、世界平和の実現を考える国でありたい」とまで言い出すので呆れてしまいます。

そんなことで14歳の時に東京大空襲に遭った作家の半藤一利さん(84)は、朝日新聞の「集団的自衛権を問う」で、『中国の首脳と会談もできない状態で「国民の命と平和な暮らしを守る」と胸を張るのは、国民をだまそうとしているように見える。・・・・・再び戦争への道をあゆまないためにどうするか。政治家の言葉を真に受けず、自ら考える。来春には統一地方選挙もあります。引き返す意思を示せる機会は、まだ残っている』と・・・。


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写真は夏の茶花として欠かせないムクゲです。 毎日たゆまなく咲く一日花で、裏の畑の住宅整地で根っこが残り、春先に枝が延びて薄紫の花が咲きました。ムクゲは韓国の国花なので嫌いな人も多いようですが私は大好きで、10数年前に上越の友人から薄紫の他に白と薄桃色の枝をいただいて挿し木にして育てました。

韓国ロッテホテルの自衛隊創設記念行事の開催拒否で、日韓関係の一層の冷え込みや、半藤さんの『安倍政権の対応に賛同する人が唱える「愛国心」からは、自国が最高と考えて他国を見下す偏狭なナショナリズムを感じます』とムクゲの花を重ねてしまう週末です。


“かがやき・やさい”と教育現場と・・・

2014年07月09日 | 日々思うこと

昨夜の雷雨は朝方まで続き、雷が大の苦手な我が家の番犬は睡眠不足のようです。毎朝4時過ぎには朝刊が配達されますが、今朝のような日の新聞は「ご愛顧ありがとうございます」と書かれたビニール袋入りで、こちらこそありがとうございます。

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今日の新潟県内は大気が不安定で、佐渡や中下越地方では大雨洪水警報が発令でしたが、糸魚川市では青空が広がって午前中には気温が30度を超える今年一番の暑さになりました。孫の小学校では午後から授業参観で、自分たちが育てた夏野菜を“かがやき・やさいスーパー”で販売したそうで、少し早めに汗びっしょりで帰宅です。そして孫のママは布袋いっぱいにジャガイモやキュウリなどのかがやき野菜を入れての帰宅で、ナスとオクラは夕食の“夏カレー”に入れると二人は嬉しそうに完食し、サッカー練習に出かけました。そういえば先週、夕方のNHKローカルニュースで、田沢小学校かがやき学年(2学年)の珍しいキュウリが映し出されました。孫から録画するようにと頼まれていたのですが、放送日が不明のため私だけが見たことで孫は大泣きでした。

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ところで作る人と食べる人の顔が見える関係はとても大切なことで、現職の町議の頃から教育の一環として位置づけられている学校給食について、“より豊かな学校給食”を提言して来ました。先月の不祥事に続き、今度は能生給食センターで学校給食の会計担当職員による1,000万円の着服があり、「またしても・・・」と各方面へ影響が広がっています。先月26日の市議会定例会最終日で米田市長は「再発防止と信頼回復に向けて、学校と教育委員会が一体となって取り組んで参ります。」と謝罪をしたばかりで、今回は一連の調査で発覚ということです。市長は7日に「市民の信頼回復に取り組んで・・・」とまた頭を下げていますが・・・。

おりしも7日の村山常雄さんの“偲ぶ会”では、昭和50年代に県下一荒れた学校ともいわれた能生中学校のことが話題になっていました。当時、教務主任を務めていた村山先生は「裏方校長」と言われ、その情熱で生徒たちと向き合い解決されたことを元同僚の多くの方が話されていました。お知り合いのブログ『私日記「のびる」~新潟から~』でも、学閥で支配される今の教育現場の問題点が伝わってきますが、
不正が生じる温床が教育委員会のシステムにあることを見落としてはならないようですね。“さわやか すこやか 輝きのまち”で、「日本一の子どもを育てる」というスローガンの軽さを痛感してしまう昨今です。


思い出の牧村明願寺へ

2014年07月08日 | 自然・旅

台風前の静けさなのか、梅雨明けのような晴天の中を上越市牧区(旧牧村)原の明願寺へと車を走らせました。昨年1月にご住職池永文雄先生の訃報を奥様からの電話で知りながら、その後なかなかお参りに行けず、上越の「ウーマンカレッジ出会いの会」の仲間と日程を調整してやっと伺うことができました。

牧村明願寺といえば上越市のHPにも取り上げられているお寺で、前の池永隆勝ご住職が全国初の有線放送の施設をつくり、1937年(S12)にこの地からラジオ放送の送信を開始され、テレビが普及される1968年(S43)まで続けられました。また寺の山門は、映画「ふみ子の海」でのロケ地にもなり高田盲学校の入口に設定して撮影が行われました。

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私が初めて池永文雄先生とお会いしたのは20年余り前で、大阪で教員をされて寺を継ぐために牧村に戻られ、「第一回 
原の小寄り 」を催されたときでした。当時、青海町に在住していた歌人の柳川月さんら友人らを軽自動車に乗せて寺を訪れました。人が集まる寄りから「原の小寄り」とされ、第一回目は児童文学作家の杉みき子先生の確か「本を読まない人間は戦争を起こす」 という講演と、今井正監督の映画「橋のない川」が上映されたことを昨日のことのように思い出します。そして小寄りも終わり、夜遅くに山道を運転して帰りましたが、今思うとこれが“怖いもの知らず”そのものです。

久しぶりの明願寺のお御堂は昔のままで蓮如さん自筆の書や、2000年の「原の小寄り」に合わせて、吉永小百合さんから届いた色紙などが目に留まりました。坊守りでもある奥様の信子さんとしばしの語らいで、時間があっという間に過ぎて整備された県道301号を帰途に着きました。

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写真は友人らと昼食をした「牧ふるさと村 自然と憩いの森」です。庄屋さんの大きな茅葺屋根の家を移築し敷地周辺は桜の木々で、手打ち蕎麦も美味しかったのでまた訪れてみたい観光スポットの一つになりました。


“巨木の人”、村山常雄さんを偲ぶ・・・

2014年07月07日 | 日々思うこと

朝から大雨注意報の中、去る5月11日に亡くなった能生地区の村山常雄さんのお宅へと向かいました。埼玉から奥様が納骨に来られるということで急きょ、平和活動を一緒にしてきた人たちが“偲ぶ会”を計画しました。先ず最初に最近の新聞掲載記事や、先月16日に参院議員会館で行われた「しのぶ会」と「シベリア特措法4周年記念集会」の報告があり、妻のカズさんは「夫は情熱の人で、付き合うのが大変でした(笑)」と、熱く語る凛とした姿に愛情の深さが伝わってきました。また集まった20人あまりの大半は元教員の皆さんで、在りし日の教育現場での先生を偲ぶことができ、自己紹介で私は5月13日付けブログ「村山常雄さんの訃報とシベリア抑留者名簿・・・」の一部を読ませていただきました。

おりしも7月1日付け毎日新聞オピニオン記者の目「無名戦士の無念の重み~シベリア抑留・村山常雄さんの遺産」の記事が紹介され、村山さんの死亡を「巨木が倒れた」と、抑留研究や報道に携わる者にとって村山さんはよるべき巨木だったと、何度か能生のお宅を訪れたという栗原俊雄記者が書いていました。さらに記者生活20年でこんなに心を込めて書いた記事はなかったという裏話なども伺うことができ、マスコミ関係者からも“いい記事”だと評されたそうです。
この記事全文は毎日新聞オピニオン・アーカイブ(ウエブ無料登録)で読むことができます。

http://mainichi.jp/shimen/news/20140701ddm005070100000c.html

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そして能生を離れてしばらくお留守にしていたお庭はとても手入れが行き届き、奥様がお話しをされている間はウグイスが時どき鳴いているので不思議に思いました。 また「延命治療はしないこと、葬式は家族葬で、院号はいらない」などの遺言を残され、亡くなる5日前にベットで「今日が最後の日だ」と言われ、奥様と寄り添い2時間ほど結婚生活60年の思い出を語り合い、翌日には救急車で日赤救急病棟へ入られたことを伺い、笑顔の遺影が一人ひとりに話しかけているようでした。

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シベリア抑留の仲間たちの“生きた証し”をたどる作業に10年以上を費やし、70歳からパソコンに向かって死亡者名簿を打ち続けた村山常雄さん、「絶対に戦争をしてはいけない、戦争の仲間にならない、巻き込まれてもいけない」、「戦争の後始末をしない国は同じことを繰り返す」と叫び続けました。最後に紙に書いた言葉は「平和をしっかり守れ」という、まさに見上げるまでの“巨木”そのものの方でした。病床で「俺の仕事は終わりではない」と言いながら木は倒れてしまいましたが、種は確実に拡散され芽吹いていることを感じ、七夕の今日の出会いに感謝し、いっぱいのエネルギーをいただき雨の中を心温かくして帰途に着きました。改めて心よりご冥福をお祈り申し上げます。


このままでよいはずがない、憲法違反の安倍政権

2014年07月05日 | 日々思うこと

集団的自衛権の行使容認の閣議決定後のメディアの伝え方に注視です。一番気になったことは公共放送のNHKで、「これで行使が可能になるわけではない、関連法案が通過しなけれ・・・」と、まるで閣議決定を軽視しているような姿勢です。3日夜のクローズアップ現代では菅官房長官が生出演で、「これで直ぐに行使される訳ではではなく法整備には4ヶ月ほどかかる」と、NHKは問題をすり替えて政府お抱えの放送機関のようでした。


そんな中で1日付け新潟日報社説は、「集団的自衛権 議論なき“改憲”許されぬ」の見出しで論調高く、
『憲法改正が必要なら、国民投票法も成立した今、正々堂々と国会発議を試み、国民的議論を経て進めていくのが筋だ。最低でも、改憲を公約の第一に掲げて総選挙を行い、国民の信を問うのが本当だろう。原点に返って考えたい。他国のために実力行使した瞬間から、その相手には日本は紛れもなく敵だ。全力で反撃される。その時、日本にとって「必要最小限度」はあり得ない。』と鋭い切り込みにまったく同感です。


そんなことで法律の専門家でなくとも、安倍政権の憲法解釈は違憲であることが一目瞭然です。先ず一番目は憲法9条(戦争の放棄、軍備・交戦権の否認、武力の行使、永遠に放棄)、続いて96条(改正手続き)、99条(天皇・公務員の憲法尊重・擁護義務)、そして憲法前文(主権は国民に存する)・・・。
http://kenpou-jp.norio-de.com/

これほど憲法を無視し違反を重ねる安倍首相であることをしっかり記録に留め、これが終わりではなく恒久平和への闘いのスタートであることを認識してゆなけばなりません。

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今朝は気分を変えて愛犬との散歩で、ご近所のゴーヤの棚を撮りました。一ヶ月ほど前に棚を設置し始めていたご主人の熱心さもあって、ゴーヤはすくすくと生長し真夏が近いことを感じます。そして昨日は今季初めての根知谷のブルーベリーが届きました。初どりの実を学校から帰ったばかりの孫は「のうやくをかけていないからね」とパクパク・・・、いよいよ私のジャムづくりも本番です。
そして今日の天気予報はハズレて朝から青空と太陽で、上越から娘家族が泊りがけでやって来ました。

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集団的自衛権の解釈改憲、心ある人たちの怒り

2014年07月03日 | 日々思うこと

一昨日の集団的自衛権の閣議決定、戦後日本の安全保障政策の大転換のこのことを忘れずに書きとめておきたいと思います。巷ではあまり政治に関心のない人たちも“戦争ができる国”へと舵を切った安倍政権には批判的で、これまで「憲法9条」で平和が守られてきたことを認識し始めているようです。「人を一人殺したら犯罪で、100人殺したら英雄?・・・」と、そんな声も聞こえてきました。

いつも言葉巧みな安倍首相ですが、1日の記者会見では原稿や資料を見ながら「国民の生命と平和な暮らしを守る」のフレーズを7回も繰り返し、その言葉の軽さに自信のないことを感じた人も多かったようですね。去る5月15日の「安保法制懇」の報告書のときの会見では、身ぶり手ぶりを交えながら熱弁をふるったのとは対照的で、首相のプライベートとはいえ、我が子や孫のことを案じることもない人間の冷たさに私はヒトラーを重ねてしまいました。本日の朝日デジタル「天声人語」では、『日本は「言霊の幸(さきわ)う国」だという。言葉に宿る力によって栄える国というほどの意味だ。解釈改憲という暴挙を無理押しした永田町の言葉に力はあるか。』と・・・。

そして心ある人たちの怒りの言葉が伝わってきます。閣議決定を受けて1日夜、市民団体「戦争をさせない1000人委員会」の中心メンバー、作家の大江健三郎さんらが東京都内で記者会見し「集団的自衛権を行使することは絶対認められない」と訴え、「私の人生で一番大切なものは憲法の平和主義と民主主義。安倍晋三首相は憲法に対する畏れを持っていない。戦争に参加して敵国になれば、日本がテロに狙われる危険もある」と語っていました。
また私が所属する家庭栄養研究会から、「7月1日は3時半ごろから3時間くらい時間を取って、代表者5人が官邸前で抗議をしてきました。時間が早いせいか多くの女性が結集していました。」とメールが届きました。

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夜の報道ステーションでは自衛隊幹部(50代)のリアルな言葉を伝え、「これからは自衛隊員の募集に一番影響する」とも・・・。さらに近い将来には徴兵制が復活と指摘する専
門家も多く、自民党や公明党支持者らも我が子や孫たちが免れることがないことをしっかりと自覚してほしいものですが・・・。写真は近くの今朝の児童遊園地で、ねむの木の花が咲き出しました。名前の由来は夜になると葉が閉じること(就眠運動)だそうで、この花が咲き出すと夏休みはもう直ぐです。大人たちもいつまでも精神眠っていては、子や孫たちの未来が守れないことを自覚してゆかねばなりません。

この3日間でたくさんのコメントをお寄せいただきました。市内中学校の教諭の給食費着服について、「市長報告」で卒業生の保護者の皆さんもこれで少しは納得(?)されたでしょうか。