すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

徴用工問題と日韓国交正常化への道

2018年11月05日 | 日々思うこと

月曜日の朝は天気予報が外れて、午前中は暖かなお日さまが降りそそいで縁側で布団干しです。隣りの孫たちの庭の桜や手前の我が家のマメ科の落葉樹の槐(エンジュ)もすっかり葉が落ちて冬が近いことを感じます。

このところ気になるニュースの一つが、先の大戦中に日本の工場に動員された韓国人元徴用工が新日鉄住金に損害賠償を求めた裁判で、韓国の大法院(最高裁)が下した判決のことです。アベ政権はムキになって国際的な常識を持ち出しての反論ですが、日韓国交正常化の根幹に関わることですから、日本政府の「あり得ない判断」というだけでよいのかと考えています。

1965年の日韓基本条約・請求権協定により「請求権問題は完全かつ最終的に解決済み」と主張してきた日本政府ですが、韓国との隔たりはあまりにも大きく、両国の思惑ばかりが交錯したずさんな交渉であったようです。日韓は最初から国交正常化と経済協力のバーターありきで、その狭間に置き去りにされた問題が多かったことは言うまでもありません。

そして「個人請求権は消滅しない」という解釈の国際的な常識となった経緯があり、驚くことにアベ政権は新日鉄住金に圧力を欠け“和解”を潰していたとLITERAが伝えています。徴用工判決ヒステリーの日本マスコミが触れない事実

昨日、糸魚川駅アルプス口近くのお宅のお庭の上から少しづつ色付いている紅葉がきれいなので撮らせてもらいました。

ところで宿泊が伴う上京の場合、できるだけ都内の日中友好会館や韓国YMSA青少年センターなどの施設を利用していますが、このようなことを書き込むと直ぐにネトウヨから「韓国人だ!」とレッテルを貼られそうですね。

今回の徴用工の問題は植民地支配にかかわる人権問題で、長野県松代大本営のための韓国人の強制労働のことを重ね、戦争とは何ももたらさないと痛感する深まりゆく秋の終日です。