すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

司馬遼太郎『この国のかたち』と弥生3月の終わり

2016年03月31日 | 日々思うこと

あっという間に3月も過ぎ去ってしまい、昨夜はNHK Eテレ「100分de名著」司馬遼太郎SPシリーズも最終回です。司馬さんの名著『この国のかたち』を中心に読み解く25分間の番組でした。先週の「明治と国家」最終回「“鬼胎の時代”の謎」に歴史の大きな転換期にあって、今の日本を重ねました。アベ政権の専守防衛を否定する「平和安全法案」、司馬さんがお元気だったらきっと嘆き怒り心頭ではと視聴でした。

昨日は天気予報が外れて天気に恵まれて、孫たちは朝から市内のシャルマンスキー場へ根知のじじに連れて行ってもらいました。そんなことで私は一日のんびりと市内の桜の開花などを探索し、大和川地区の桜ヶ丘公園近くの食事処「さくら」で昼食です。

野菜中心で女性オーナーならではの“やさしい食事”です。箸置きや小皿も「さくら」づくしで、この日の天ぷらの蕗の薹はかなり開いて春の速さを感じながら美味しくいただきました。

気がつけば孫たちの家の庭の桜も一気に開花し、2階の窓から手が届くほどの枝ぶりを撮りました。畑をしていた頃の桜の木は海からの強風やアメリカシロヒトリの被害もあり、こんなにたくさんの花を見ることがなかったのですが、家族に見守られて喜んでいるような18年目の記念樹です。

そして様々な別れがたくさんあった3月でしたが、明日から4月で新年度のスタートです。新しい出会いを楽しみに、気分新たに西に東へと元気で動き回ってゆきたいと思います。またコメントもたくさんお寄せいただきお礼申し上げます。


国のカタチが大きく変わった歴史的な日

2016年03月29日 | 日々思うこと

安保関連法案が昨年9月19日に成立、アベ首相は国民に丁寧に説明をしていくと言いながらも臨時国会は開かれず本日に至り、戦後70年余り守られてきた日本の平和主義の大転換点です。

国会前では昨日に続き、若者たちが「戦争する国 絶対反対!」の声を上げ、立憲主義を踏みにじった怒りの声は全国各地でも広がりデモや集会が行われました。写真は共同通信社からお借りした今夜の国会前です。

今朝は出入りの植木屋さんが庭の冬囲いを外しに来て、午後からは中央大通り線の交差点でのスタンディングに出かけました。その後は憲法を守る糸魚川共同センターの役員会へ移動で、会議を終えて市内をぐるっと回って夕方に帰宅です。

連日の晴天続きで街中の桜は開花し、一番早く咲き出すという国道148号沿いの明星セメント工場前の畑の桜もすでに3分咲きでした。下の写真は本町通りの中村平安堂さんの裏口の老梅で、一度太い枝が伐採されたにもかかわらず、また細い枝が出てきて毎年やさしい花を咲かせています。ここは骨董屋さんならではの土蔵だけにお宝がいっぱい入っていることでしょう。

夕方6時30分頃からは新年度予算が成立したことで、アベ首相の記者会見をキッチンに立ちながら耳を傾けると、耳障りのよい言葉並べで「民主党政権の時よりも・・・」が連発されていました。そして今夜のメディアは安保法施行をどのように伝えるか、各局をリサーチで先ずはNHKニュースで、その次は時間を早めて放送のテレ朝「報道ステーション」です。金曜日で番組を終える古舘キャスターの歯切れのよいことは言うまでもなく、NHKの比ではありません。

続いて昨日から“報道の顔”が変わってしまったTBS「NEWS23」、新しい星キャスターを挟んでスタジオには、小野寺五典元防衛大臣と辻元清美衆院議員の“自民・民進が徹底討論”ということでしたが、何とも中途半端でわずか10分ほどで終了です。これでは辻元清美議員もさることながら、“消化不良”の視聴者が多かったことでしょう。私も戦争がきる国へと大きくカタチを変えてしまったこの日を忘れずにとパソコンに向かう一日の終わりです。


地域のお宝いっぱい!「よってきないや館」

2016年03月27日 | 日々思うこと

青空が続く日曜日、隣りの孫たち家族は土曜の朝から京都方面へ出かけたので、私は早川郷のエコレトロミュウジアムショップ「よってきないや館」へ出かけることにしました。国道8号から早川谷を上がり数分ほどで到着です。

お目当ては古道具や骨董ではなく、この土日の春の大テント市に併せて地元の恵比寿大黒米の米粉の“たい焼き”です。お店の中に入ると驚いたことに外からでは分からなかった築280年の古民家で、享保17年(1732年)江戸中期の合掌造りの家を5年前に移築し店舗として再建したそうで、“たい焼き”そっちのけで見て回りました。

1階の狭い階段を上がり3階の屋根裏へと続く階段などは新しい材料ですが骨組みは昔のままです。特徴は豪雪にも耐える“曲がり梁”で、材質はナラやケヤキなどの雑木で、山の傾斜で重い雪に耐え育った曲がった部分を使っているそうです。下の写真で梁のカーブが分かるでしょうか。

3階の屋根裏には10対ほどの雛人形が飾られ、すべて市民から寄せられたいただきものということで、その中で一番古そうな唯一、お内裏さまが向かって右側に飾られている京雛に惹きつけられました。

先日、「みやまおだまき」さまからコメントが寄せられましたが、新潟県内ではお内裏さまは左側でお雛さまは右側の関東飾りですから、これは関西から北前船で運ばれたのかなあと勝手な推測です。しかもよく見ると段飾りではなく平飾りで、直径80センチほどの丸卓に全員(?)が納まる小さな物でした。

1階に下りると「よってきないや館」のオーナーでもありミタキハウスの社長さんがおられ、古民家の説明を丁寧にしていただきました。お店に入って直ぐに注文済みの“たい焼き”は少し冷えてしまいましたが、地元の月不見の池、猪又酒造の活性生原酒“一引き”という季節限定の珍しいお酒を求めて帰路に着きました。

地域のお宝がいっぱいの「よってきないや館」、次は早川谷で採集の日本ミツバチのハチミツ入りコーヒーをいただきながら、古道具などもゆっくりと見たいと思います。http://www.mitakihouse.com/pc/free12.html


津軽海峡を渡る北海道新幹線と桜の花と・・・

2016年03月26日 | 日々思うこと

昨25日は月刊『食べもの通信』編集の家庭栄養研究会の役員会で上京です。朝起きると辺り一面が白くなっているのでビックリで、先ずはブーツに取り替えてコート着用で糸魚川駅へと急ぎました。長野駅辺りは横殴りの小雪で、かがやき号に乗り換えての上京です。2時間ほどで東京駅に到着すると太陽がまぶしく、この身なりは少々季節違いかなと思いきや風が冷たい都心です。

会議の会場はいつもの千代田区の公共施設で、1階ロビーに「千代田さくら祭り」の冊子が置いてあり手に取りました。広大な皇居や官公庁を占める千代田区にあっての公式ガイドMAPで、これ一冊で区内の桜の名所が一目瞭然で、道路のマンホールの蓋も桜の花をかたどっています。

今日は朝から青空で、隣りの孫たちの家の桜の木は今年もつぼみがいっぱいで、もう少しで開花の模様です。

そして今日は北海道と本州を結ぶ北海道新幹線が開業です。津軽海峡を風まかせで渡っていた北前船時代からは夢のようで、全長53km余りの青函トンネルの海底を疾走し東京から新函館北斗までは最短4時間2分という、先人たちの長年の夢と希望の象徴のような北海道新幹線です。


“報道の顔”が変わる年度末

2016年03月24日 | 日々思うこと

今日は朝から曇り空の中を孫たちの通う小学校の卒業式です。二人とも午前11時半には元気で帰宅し、お祝いでいただいた紅白のお饅頭が嬉しそうです。特に下の孫は初めてのお饅頭とあって昼食前にペロリでしたが、先ずはこの一年間一日も休まずの通学に拍手です。

何はともあれ朝に夕に、地域の交通安全パトロールの人たちに見守られて保護者らも安心で、桜の咲く4月にはまた元気で通学できることを願います。

雪が少なかった今季の雪割り草は夏の管理がうまくゆかず花が少なめですが、それでも可憐な花を咲かせました。

お役所もあと一週間で今年度も終わりで、退職される方々に「お疲れさまでした」と・・・。近隣の上越市では市議会の改選期で、一ヵ月後の投票日に向けて知り合いらの奮戦が伝わってきます。

テレビ朝日「報道ステーション」の古館伊知郎キャスターも最後とあって、自らのドイツ取材でヒトラーとアベ首相の類似点を18日の番組で示唆しました。アベ首相が改憲の入り口としている「緊急事態条項」を、ヒトラーが独裁のために悪用したワイマール憲法の条文「国家緊急権」とを重ね、「そっくりではないか」と鋭く言及です。

TBS「NEWS23」の岸井成格キャスターは、22日の高濃度のプルトニウム輸送のニュースで「原発はトイレなきマンション」と言い切っていました。またNHK「クローズアップ現代」の国谷裕子キャスターも契約切れとはいえ17日が最後となって、“報道の顔”が大きく変わろうとしている寂しい年度末です。


桜の開花と原発とプルトニュウム

2016年03月22日 | 地震・原発

三連休の最後は隣りの孫たちの家で、3月生まれのファミリー2人の合わせた誕生会で、食事が終わってからはビデオ観賞です。市内のシーサイドバレースキー場は今シーズン最後の営業とあって、上の孫はパパとじじと一緒に出かけスキーを満喫・・・、パラレルターンの上達した滑走に大人たちは目を細めるひと時でした。

東京では桜(ソメイヨシノ)が平年より5日早く開花で、雨飾・駒ケ岳の雪もかなり消えて姫川桜つづみの桜並木も開花を待っているかのようです。先日、友人のお店に入ると色とりどりの椿がさりげなく飾られて、コーナー2面の鏡が折々の花たちを引き立てていました。

“暑さ寒さも彼岸まで”と言われるものの、今日は風が冷たい一日で少し頭も冷やしています。20日付け、参院選新潟選挙区で民主党が候補者擁立を見送ったことを、「候補者を取り上げた」とトンだ書き込みでした。後で気つき直ぐに修正をしましたが、このような初歩的な間違いを深く反省です。

また去る10日付けTrouble ! Stop !について説明がなかったこともお詫びします。昨年12月、上越市での『原発再稼働を考える集い』でのチラシイラストが好評であったことで、このイラストを使ってシールを作成しました。9センチ四方の耐水性で、郵便ポストや車にも貼ることができます。ブルーと女性の浴衣姿の夏バージョンのピンク色の2色で、2枚1組200円でお分けしています。集会講師であった新潟市の立石由美さんが早速車に貼ったというので、私も車に貼り付けました。この「原発再稼働stop!」の小さなシールは県内外でも広まっております。

ところで今日は、茨城県東海村にある新しい原子炉の研究のために使われていた高純度のプルトニュウム331キログラムが専用の輸送船に積み込まれ、アメリカに輸送されるニュース映像が気になりました。日本にはまだ原発の使用済み核燃料を再処理した際に出るプルトニウムが国内外に約47トンあり、高速増殖炉の開発の見通しが立たないことから再処理工場の稼働などを巡り、国際社会から厳しい目が注がれていることを再認識の終日です。


平和を守るスタンディングと梅原司平コンサート

2016年03月20日 | 日々思うこと

昨19日の午後は雨の中のスタンディングです。参院新潟選挙区で民主党が候補者を取り下げたことで、野党共闘が大きく前進し「5野党合意」の新しい横断幕がお目見えです。

日曜日は『梅原司平(しへい)平和コンサート』が上越リージョンプラザであるので車を走らせました。先ず、友人Fさんとランチをすることになり新しくSさんとの出会いもあり、しばし環境問題や政治談議などで盛り上がりました。

コンサートは開演30分前にはロビーに大勢の人たちで溢れ、その中で古き友人Yさんを見つけ、前から3列目にみんなで座ることができました。梅原司平さんは富山県出身で上越でのコンサートは4回目で、布絵作家の梅原麦子さんのパートナーとあってとても身近に感じます。

メッセージ性の高い梅原司平さんのコンサートは上越市では4回目、この日もステージから福島のことやヒロシマ・ナガサキ、世界に誇れる平和憲法などが次々に音楽と共に発せられ聴衆を魅了です。あっという間に2時間が経過して、その余韻の中で10数年ぶりにお会いしたYさんとFさんと3人で1時間ほどのコーヒータイムです。

5時半を過ぎ雨の国道を帰途に着きましたが、途中の名立区あたりで何時になく大きな太陽が日本海に沈む光景を見ながら出会いと再会と、そして梅原コンサートに心温かくするお彼岸の一日でした。

※一週間以上もブログが止まったことで、多くの方にご心配をいただきました。早速のコメントにもお礼申し上げます。


パソコン復活!高浜原発停止!

2016年03月18日 | 地震・原発

一週間ぶりにパソコンが復活しました。10日ほど前に無知なるが故「windows10」を開いてしまい、トンだことになってしまいました。娘たちから「おかあさん、バカじゃないの!」と言われ、オレオレ詐欺にかかったようでパソコンは機能停止です。10日付けブログで「Trouble!Stop!」をやっと入力し写真を貼り付けただけで、娘たちの手には負えずパソコンは翌日に“入院”することになりました。

すでに同じ「windows10」の被害者の何台かがあり、一週間ほどの時間待ち・・・、そして本日、夕方にやっと“退院”です。パソコンは新しく買い求めた時の「windows7」の状態に修復され、こうしてデスクに向かっていますが何だかとても新鮮に感じます。

黒姫山も地肌が少しずつ見えて春の訪れを感じます。2月からスーパーに並んでいた温室栽培の山菜はもう珍しくなく、私も鼻がムズムズでマスクが欠かせない季節になりました。

未曾有の東日本大震災あれから5年が経過しても避難者は10万人を超えたままで胸が痛みます。この一週間あまり目まぐるしいニュースがいっぱいで何を書き込んだらよいのかと考えますが、先ずは9日の関西電力高浜原発3、4号機を巡る大津地裁の差し止め判決です。この判決を聞いた時、日本の三権分立はまだ存在していたのだという思いで、10日の夕食会で上の孫が高浜原発が停止したことを言い出すのでビックリで目を細めました。

11日深夜、朝まで生テレビ『激論!ドーする?原発 再稼動・核のゴミ・住民は・・・』を珍しく最後まで視聴です。原発がないと日本の経済が成り立たないと主張する論客も、使用済み核燃料の後始末にはトーンダウンの無責任さが伝わってきました。

13日夜9時からのNHKスペシャル『原発メルトダウン 危機の88時間』は、事故を検証する貴重なドキュメンタリーで終始息を呑む番組で、再放送も視聴しました。そんなことでまだ原発再稼動に執着する人たちは「狂っている」と言っても過言でないことを痛感の一週間です。 


「私だ」がいっぱいの「国際女性デー」

2016年03月08日 | 日々思うこと

週末の国会議事堂前に子育て世代の母親らが集まって「子どもが保育園に落ちた」「助けてほしい」などと訴えている映像に、先月29日の衆院予算委員会での民主党の山尾しおり議員の待機児童、子育て支援問題の質問を視聴していただけに無視できません。

この問題はテレ朝報道ステーションなど各局でも取り上げていましたが、山尾議員の匿名ブログ「保育園落ちた日本死ね」についての質問に対し、アベ首相は「匿名である以上、実際本当に起こっているか、確認しようがない」と言い出し、さらに自民党席から「中身のある議論をしろ」「誰が書いたんだよ」などのすざましいヤジに驚くばかりでした。 

写真はハフィントンポスト日本版(朝日新聞)からお借りしました。

3月8日は国連が制定した女性の権利と世界平和をめざす「国際女性デー」です。NHK朝ドラ『あさが来た』の主人公あさと共に日本初の女子大学設立に燃える若き教育者のモデル、成瀬仁歳のことが7日付け新潟日報『窓』投稿欄にありました。彼の第二の郷里が新潟で、1886年に新潟の教会に初代牧師として着任し、YMCAやYWCA、市民講座などの社会教育に取り組み、常に女子教育への思いがあったことを新潟市内の牧師さんが投稿していました。

女性活躍社会と叫ぶアベ政権ですが、山尾議員は予算委員会の冒頭でネット上で広まり、テレビや雑誌でも取り上げられている「保育園落ちた日本死ね!!!」の投稿について、読み上げる前に直面する当事者の悲鳴を知ってもらうため、予算委員会で使用できるよう準備していたそうです。ところが与党側から委員への配布、フリップにして国民に見せることのいずれも許可されなかったというから呆れてしまいます。都合のよいことは声高らかに、都合の悪い声は徹底して却下し無視するアベ政権の体質を垣間見る「国際女性デー」の終日です。


広岡浅子とその時代と・・・

2016年03月06日 | 日々思うこと

3月に入り、いよいよNHK朝ドラ『あさが来た』も大詰めになり、毎日楽しみにしている人たちが多いようですね。私も勿論その一人で、特に江戸末期から明治・大正を生き抜いた女性たちに関心が高まります。

たまたま赤旗日曜版3月6号では新聞見開きで『幕末生まれの女性実業家 広岡浅子とその時代』を取り上げています。ヒロイン・あさのモデルとなった広岡浅子さんは女性実業家として後年、女子教育の発展に奔走しながら戦争になると日本の軍国主義を批判していたそうです。晩年、キリスト者になってから中国への侵略を批判し、国家の域を超えた国際意識を持ち合わせていたことも紹介です。(写真は赤旗HPからお借りしました)

さらに日本初の女子大学校を設立した広岡浅子の生き方は、後に女性の地位向上などで活躍する女性たちに大きな影響を与えたことは言うまでもありません。『赤毛のアン』の翻訳の村岡花子や、参院議員だった市川房枝さん、雑誌『青鞜』の平塚らいてうや津田塾大学創設の津田梅子もYWCAで一緒に活躍で、昭和へと続く今日の“筋金入り”の女性たちへの影響は計り知れないことが伝わってきます。

おりしも読書家の友人から『絶頂の一族 プリンス・安倍晋三と六人の「ファミリー」』(講談社 1500円+税)が面白いので是非と薦められており、この類いの本は購入するほどでもないと昨日、図書館へと出向いた次第でした。アベ首相の人間性を検証するジャーナリスト松田賢弥著の本書はネットで「母親に弟より愛されたい!安倍首相の岸信介、改憲への拘りはマザコンの現れ!?」熟読(?)・・・。あまりにもおぞましき一族に、広岡浅子の生き方を重ねながら、時間のムダと図書館リクエストをやめようかと思う終日です。(笑)


アベ政権、沖縄辺野古工事中止の和解の“したたかさ”

2016年03月05日 | 日々思うこと

昨4日は上越の娘のところへ、引越し前の忙しいことで少しでも役に立てばと孫の子守りです。道中の日本海も穏やかで空は晴れているものの春霞みで、いよいよ鼻がムズムスしてきました。

夕方には帰宅し、沖縄の米軍普天間飛行場の辺野古移設を巡る代執行訴訟について、国が訴訟を取り下げて移設工事を中止する福岡高裁の和解案を受け入れニュースに驚きました。アベ首相は「和解を受け入れても辺野古への移設が唯一の選択肢で国の方針に変わりはない」と・・・。これでは夏の参院選を前に選挙に勝つためなら何でもと、沖縄県との対立が不利と判断してのことなのでしょうか。

5日土曜日も穏やかな天気で、午前中に庭の冬囲いなどを外したりと久しぶりに外仕事です。雪を避けるため軒下に置いたままの挿し木の沈丁花(チンチョウゲ)につぼみがいっぱいで春の訪れを感じます。

一段落をした午後から青海図書館へ出かけると土曜日というのにいつになく閑散として、蔵書整理期間中で7日までお休みでした。ここ青海総合文化会館はH8年に竣工し20年の歳月で、日本海からの塩害をもろに受けるため外回りの錆びが気になります。何でも経年劣化は避けられず、40年も稼働させた原子力発電所をさらに20年延期という国の政策に、いのち軽視の“儲け主義”が伝わってきます。

国際環境NGOグリーンピースでは、高浜原発4号機の29日の緊急停止“事故”への緊急抗議署名を行っています。ネットでも署名できるので私も賛同をしました。第一次締め切りは2016年3月8日24時です。

 https://fs224.formasp.jp/f389/form1/


DV講座と核燃料サイクル政策の失敗と

2016年03月03日 | 地震・原発

昨2日、曇り空の中を上越市まで車を走らせると、途中で青空になり眩しいほどのお日様です。先ずは娘のところへ立ち寄ってから、目的の市民プラザでの「DV講座」です。昼食は行きつけの地中海料理「ぼーんまるしぇ」で珍しく一人でとることにしました。

注文はいつもの特製オムライスとコーヒーです。店内には“大阪のおばちゃん”ならぬ“上越のおばちゃん”3人組と私だけで、そのうちの一人がタバコをスパスパ・・・、遠く離れた席でも煙が漂ってきます。そんなことで香り高い雑味のないコーヒーをいただき急いで会場へと向かいました。

上越市男女共同参画推進センター主催の講座『身近に潜むDVを考える~子どもたちを被害から守るために~』には、広域の各総合事務所からも参加で会場はすでに満席状態です。講師は南魚沼市在住の弁護士の黒岩海映(みはえ)さんとあって知り合いも多く、私も久しぶりの再会です。

思えば海映さんとは、黒岩卓夫先生が大和町町長選挙に初めて立候補した頃で京都の大学の法学部在籍でした。あれから20年以上の歳月でいつの間にか3人のお子さんのママになって、幅広い弁護士活動と両輪のたくましさが伝わってきました。

3月3日、特別なこともせず午後から市内のあちこちへと出かけ、夕方には隣りで孫たちの今日の授業参観の様子をビデオで目を細めながら見ました。

夜はテレ朝の報道ステーションでの「核燃料サイクル特集」を視聴です。驚くことに13年前に電力会社と国が核燃料サイクルからの撤退を検討していたという極秘資料のスクープです。なぜ核燃料サイクル政策から撤退できなかったかは、国と電力会社の押し付けあいがあったことが明らかになり、その後ズルズルと国民の血税を使ってきたことをこの3月で番組キャスターを辞める古舘氏は鋭く追及です。

また慶応義塾大学の金子勝教授はツイッターで「高浜原発を老朽1,2号機まで再稼働しようとする理由は、経営に失敗した関電の救済にある。ちなみに、高浜原発で使うMOX燃料は1本9億円超で、ウラン燃料の9倍を超える。ここで止めたら損する。すべて、ただそれだけです。」と呟いていました。http://www.asahi.com/articles/DA3S12232113.html


弥生三月の“寒の戻り”とジャーナリストたち

2016年03月01日 | 日々思うこと

早いもので今日から3月、“寒の戻り”で今朝は氷点下の気温で道路もバリバリ・・・、車のフロントガラスに積もった5センチほどの少しの雪が氷になって手に負えず、庭の薄っすらと積もった雪も氷状態です。

凍えるような寒さの一日で、やっとお雛さまを出しましたが何だかお雛さまも寒そうです。昨年も同じ1日に飾っており、ブログでは「朝から冷たい雨で“春は名のみ”を感じながら・・・、毎年4月まで飾っています」と書き込んでいました。

昨日は26日に再稼働した高浜原発4号機の発電機や変圧器の故障を示す警報が出て、原子炉が自動停止というニュースに驚きましたが、トラブルによる環境への影響はないと軽い扱いです。20日には放射性物質を含む冷却水漏れがあっても再稼働を進めただけに、国民もこの程度のトラブルに馴らされてゆくようですね。

ところでこの春でテレビ各局は報道キャスターの降板などで変わろうとしている中で、高市早苗総務大臣の国会での「国は放送局に対して電波停止できる」という発言に、田原総一朗・鳥越俊太郎・岸井成格氏ら放送業界で活動しているジャーナリストたちが昨日、抗議声明を発表しました。

会見で岸井氏は「高市発言にはあきれ果てた。大臣は“政治的公平性”を重視しているというが、一般国民にとっての“公平性”とは全く異なるものだ。ジャーナリズムが権力の腐敗、暴走を止め、国民の知る権利を追求し続けなければならない」と訴えていました。池上彰氏は「まるで中国政府がやるようなことを平然と言ってのける大臣がいる。驚くべきことです。欧米の民主主義国なら、政権がひっくり返ってしまいかねない発言」と・・・。

ところがこの会見後の質問は新聞社とネットメディアのみで、「電波停止」になれば最も被害を受けるはずのテレビ局からの質問は一切なく、NHKは会見に参加すらしなかったことを知りました。やはりテレビ局は“御用メディア”のようで、アベ政権に首根っこを捕まえられている子猫のようにも思えてしまう身も凍える弥生3月のはじめです。