すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

SEALEsの奥田愛基さんと元戦犯の飯田進さん

2015年09月29日 | 日々思うこと

今朝の愛犬との散歩は青空の中を須沢海岸へ・・・、青い海に浮かぶ白い雲と打ち寄せる波を撮りました。家に戻ってからは洗濯や布団干しなどで、その後は久しぶりに作陶に集中であっという間に夕方です。

近くのデンカ社単身アパート建設工事現場は、18日に4階部分の最後のコンクリート打設が終わって、お天気に恵まれて仕事が捗っているようです。昨年の今頃はコンクリートの解体作業のため、騒音と風じんに悩まされていましたが、あっという間に一年が経過です。

ところで先週の朝まで生テレビへのSEALEsの出演について、ネットでは賛否両論で熱くなっています。番組司会者の田原総一郎氏が、なかなか奥田愛基さんらに発言の機会を与えなかったことも問題でしたが、いま彼らを総攻撃するネトウヨや週刊誌のおぞましさが伝わってきます。

奥田さんは安保法案が衆院を通過した7月16日、「法案が可決したら終わりだとか、民主主義は終わったと言う人がいる。でも、だからこそ僕は明日もその先も、リンゴの木を植えなきゃいけないって思ってここに来る」と・・・。ーリンゴの木を植える-、それは5年前、奥田さんが島根県にある全寮制のキリスト教愛真高校の生徒だった2010年2月、同校の平和教育で講演した横浜市に住む飯田進さん(92)からであったことを知りました。

飯田さんは、ニューギニアの激戦地で現地住民の男性を殺害したとして裁かれた元BC級戦犯で、罪の重さにさいなまれる牢獄で目にした小説、ルーマニアの作家ゲオルギウの「第二のチャンス」の一節が支えになったそうです。「たとえ明日世界が滅びるとしても、私はリンゴの木を植え続けるであろう」過去を封印するのではなく、未来に希望を託して生きると誓い、若い世代に反省を伝える。それが飯田さんのーリンゴの木を植えるーにつながったと・・・。

今年4月、横浜の飯田さんの自宅を奥田さんと高校時代の友人ら5人が訪ねています。安保法案が衆院特別委員会で強行採決された7月15日、飯田さんは「殺さなければ殺される。戦争という異常な世界への想像力がない」と落胆しながらも、「まだ、私が植えたリンゴは巨木になってたくさん実がなっているわけではない。でも、若い世代に自分の思いは伝わった。いつか大きな実がなるだろう」と・・・。「民主主義あきらめない」と叫ぶ学生と、それを見守る元戦犯・・・、人としての崇高さが伝わってきます。

佐高 信さんがダイアモンド・オンライン「一人一話」で、「学校教育に洗脳されなかった シールズ奥田愛基の野生」を語っています。http://diamond.jp/articles/-/78953 


高齢社会をよくする女性の会と、日野原重明・桜井よしこ・山崎豊子の戦争観

2015年09月27日 | 日々思うこと

金曜深夜の朝まで生テレビは「安保国会・若者デモと民主主義」で、SEALEsの奥田愛基さんと諏訪原健さんが出演し、片山さつき参院議員ら安保法制賛成者を相手に堂々と討論で4時近くまで視聴しました。

土曜日は「高齢社会をよくする女性の会 全国大会in長岡」に参加ですが、寝不足の上に深夜番組の影響もあって気分が晴れません。出かける前にPCデジタルニュースで、来月4日に104歳の誕生日を迎える医師、日野原重明聖路加国際病院名誉院が「武器に武器で対抗することは悪循環」と訴えていることを知りました。

日野原先生は、日本の現状に「武器に武器で対抗することは悪循環に陥る」と危惧を示し、憲法解釈の変更による海外派兵にも反対し「憲法の精神は互いに『赦(ゆる)す』こと。話し合いこそが国際問題の解決につながる」と訴え、清涼飲料のようにスカットして糸魚川駅へと急ぎました。

2日間に及ぶ大会のメイン会場はアオーレ長岡で、テーマは「大介護時代を地域で生きる~安心と覚悟~」です。先ず、高齢社会をよくする女性の会の樋口恵子理事長の挨拶で、今年83歳の樋口さんはお元気そのもので、 20年も前にお会いした頃と変わらぬパワーです。続いての記念講演「超高齢社会をどう生きるか?」は厚生労働事務次官の村木厚子さんで、新たな資料と情報で日本における現状と課題を熱く語られました。

少子高齢人口減少の日本にあって、国も地方もこのままでよいはずがないと全国各地から多くの人たちが集まりました。この大会は2年前から実行委員会で準備され、松川キヌヨ元県議が副実行委員長を務めていました。この日何よりも嬉しかったことは、松川キヌヨさんや多くの元女性議員や現職女性議員らとお会いでき、さらに新潟県女性海外派遣でご一緒だった人たちとの再会もありました。皆それぞれの立ち位置で頑張っていることが伝わり、私もエネルギーを充電して心温かくして帰途に着きました。

ところで今日の朝9時からのNHK日曜討論「安保法成立 日本政治の行方を問う」は、4人の論客による討論でしたが、桜井よしこ氏がジャーナリストとして大学教授らと一緒に出演していることにビックリです。この人の歴史認識もさることながら「国際情勢の変化」を強調し中国脅威論を・・・、法案が成立したことでより一層“右力”を発揮させる公共放送に首を傾げてしまう番組でした。

午後も遅くなってから美山公園での糸魚川クラフトフェアへと出かけました。雨が降ったり止んだりの中でも大勢の人でにぎわっており、今年は100人程の手仕事職人が全国から集まり、陶芸や木工などのお気に入りのブースを見て回りました。

夜9時からのNHKスペシャル「作家・山崎豊子~戦争と人間を見つめて~」こちらは名作を生んだ舞台裏など山崎豊子さんの真髄に迫る光る番組でした。再放送は30日(水)午前0時10分~(29日深夜)です。


アベノミクス第2ステージの危うさと無責任さ

2015年09月25日 | 日々思うこと

連休もあっという間に過ぎた昨夕6時、自民党総裁選で再選が正式に決まったというアベ首相の記者会見をNHKがご丁寧に生中継です。昨年度には名目で490兆円だったGDP国内総生産を600兆円を目標ということで、強い経済と子育て支援、社会保障をアベノミクスの新たな「三本の矢」と位置づけです。今国会で成立した労働者派遣法改悪で非正規労働者がさらに増えて結婚もままならずにいる若者たち、その出生率が容易に回復できるのでしょうか。

安保法制や沖縄辺野古、そして原発再稼働を忘れさせるため「1億総活躍社会」などと言葉巧みで、マスコミといえば19日未明の強行採決の後が連休ということもあってか、安保法制の報道が消えて何事もなかったかのようです。これでは大半の国民はまたアベノミクスの第2ステージに騙され続けてゆくことでしょう。

今日は小雨の中を能生谷棚口地区まで車を走らせました。2ヶ月ぶりの「えほん」での陶芸教室です。実は9月に入ってから稲刈りのこの時期は“秋の花粉症”がひどく、かかりつけの眼科医の目薬とマスクが欠かせない毎日です。集中力にも欠け陶芸教室どころではないので作陶をせず、コーヒーもいただかずに粘土を持ち帰えることにしました。

帰り道の県道沿いのハサの例の“うさぎ人形”は、稲刈りを終えたお米に場所を占領され、道端のサルビアの花が満開です。近年はコンバイン機での稲刈り作業で、お米をハサで干す農家が少なくなっていますが、ここ能生谷ではまだ見ることができる秋風景です。

連休最後の23日に隣りの孫たち親子は自宅から自転車で、能生弁天岩までの往復40キロを完走です。国道を走るので危険ではと案じていましたが、海岸の防波堤沿いの道をかなり走れるようで、途中で休憩しながら3時間をかけて目的地の弁天岩に到着とメールが届きホッとしました。小一の下の孫は車輪がまだ小さいこともあって、この日は待機でした。そんなこともあって今日は能生までの国道を運転しながら、この長い道のりをよく完走したなあと・・・。

長いといえば本日、通常国会として過去最長となった国会が事実上閉会です。そしてアベ首相といえば「私も含めて日本人の誰一人として、戦争など望んでいない。世界に誇る民主主義国家の模範であるこの日本において"戦争法案"といったレッテル貼りを行うことは根拠の無い不安を煽ろうとするものであり全く無責任である。この法制については、世界のたくさんの国々から支持する声が寄せられています。」と・・・。

首相よ、先ずは自国の多くの憲法学者や国民の声に耳も傾けず、民主主義のルール違反の無責任さはどっちなのか、「戦争を抑止する法案であり、世界の安全と平和と安全に貢献することの証である」と、さらに「いかにして子どもたちに平和な日本を引き渡していくか」とウソぶき、戦争など望んでいないと言いながら公然と武器を輸出するとはどういうことなのか!?。ウソと虚構で塗り固められたアベ政権、新たなペテンの始まりを黙って許してよいのかと悩める一日の終わりです。


世界最大の武器展とさわやかな黒姫高原

2015年09月23日 | 日々思うこと

世界最大の武器展「ユーロサトリ」の続きですが、武器で儲けようとしている日本の企業の多さに驚くばかりです。日本は今まで小規模なブースでしたが、安倍政権が新たな「防衛装備移転三原則」を定めたことで、今回は欧州各国並みの大きなブースとなっています。

今回の展示会に参加した企業は、三菱重工業、川崎重工業、東芝、日立、池上通信機、NEC、富士通、富士フィルム、藤倉航装、ジャパンセル、テイジン(Teijin Aramido)、タカタ(Takata Protection Systems)の12社です。半世紀近く守ってきた武器や関連技術の輸出を事実上禁じてきた日本は、平和国家としての一線を越えて世界の「武器商人」への仲間入りです。

インターネットでは銃を手に微笑みながら日本の武器をセールスする武田防衛副大臣を見ることができます。武器は人を殺す道具で、これらが売れるためには戦争がなければならない、だから日本も戦争できる国にしようとしたことが見え見えで、これで平和を守ろうとするアベ政権にこれまで以上に寒気がしてしまいます。さらにアベさんの実兄の安倍寛信氏は、三菱系列三菱商事パッケージングの社長であることも記しておかねばなりません。

そんな物騒な中の晴天が続く5連休の昨日は、上越の娘と孫と久しぶりに黒姫高原まで出かけました。コスモスお目当ての車で渋滞し何処も人でいっぱいですが、さわやかな風が吹く黒姫童話館の周辺は比較的静かです。広い丘陵の芝生の上で寝転がる人もいて、孫も楽しそうに動き回り私も久しぶりにのんびりディーです。

その丘陵の2ヶ所には柵で囲いされた中で、たくさんのヤギが飼育されており、昨年来た時にはなかった光景です。妙高山の紅葉にはまだ早いものの確実に秋の気配を感じました。

黒姫児童館の帰り道は、いつも立ち寄るソフトクリーム屋さんでブルーベリーソフトを二つ・・・、そのお店の横の道端にはコスモスの花がいっぱいで心が和むひと時でした。

「安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求める申し入れ」について、こばやしさまをはじめ、ご協力拡散ありがとうございました。 


101歳の写真家笹本恒子さんと「採決不存在」署名

2015年09月21日 | 日々思うこと

19日未明の国会での歴史に残る安保法制の可決成立と時同じく、ラグビーワールドカップイングランド大会で日本チームは1次リーグ初戦で、世界ランキング3位の南アフリカに逆転勝ちの歴史的な勝利でした。

この様子を何度もTV観戦ですが、実は数日前のTV番組で五郎丸歩選手のキック前のあの“お呪い”のような精神統一の特訓を見ていたので関心がより高まりました。試合後の五郎丸選手は「みんなが4年間ハードワークした結果で、仲間を信じてやってきてよかった」と笑顔で、ヘッドコーチや他の選手らもさわやかな笑顔でした。ロイター通信などの海外メディアも、ラグビーワールドカップ史上最も大きな番狂わせと伝えています。

ところで今日は「敬老の日」、NHKニュースウォッチでは第二次世界大戦から戦後、昭和、平成に至る日本を撮り続けてきた101歳の報道写真家の笹本恒子さんを紹介です。昨年ベストドレッサー賞を受賞した翌日に自宅で転倒し骨折、手術を経てリハビリ中の笹本さん、いま身体が自由なら一番撮りたい写真は、歴史に残る国会前に集まる人たちの姿だと・・・。101歳にして社会の動きに敏感で好奇心旺盛な素敵な方で、下の写真は富山県高岡市で開催された写真展のポスターです。

ところでアベさんも今日が61歳の誕生日とかで、2012年12月に第2次安倍政権が発足してちょうど1000日、昨日に続いてゴルフを楽しむ様子が映し出されていました。そんな中で17日夜の参院特別委員会で、自民党大沼瑞穂議員が民主党議員に後ろから羽交い締めされた上、引き倒されるなどの暴行を受けたと大騒ぎです。産経新聞の取材で大沼議員は「想像を絶する暴力的セクハラ行為・・・」と驚く発言なので、動画を見るとこれがセクハラ!?・・・。後で参議院HPを開くと、大沼議員は特別委員会の委員ではなく傍聴していた議員でした。

また昨日のフジテレビ番組「新報道2001」に出演の自民党の稲田朋美政調会長は、委員会採決の際に大沼議員が民主党議員から暴行を受け「犯罪行為だ」と、民主党の蓮舫代表代行に迫っていました。蓮舫代表代行は「泥沼になる」などと述べていましたが、そもそも計画的に特別委員会の大混乱を招いたのはどちらだったのでしょうか。いつも論点の本質を避け、話のすり替えに巧みな自民党には呆れるばかりです。

そもそもといえば今夜、知人から「強行採決」に抗議する以前に「採決」はそもそもなかったというのが真相で、理不尽な状況が既成事実としてまかり通るのを見過ごすことはできないとし、緊急に山崎参議院議長、鴻池安保特別委員会宛への申し入れの呼びかけメールです。「安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求める申し入れ」への賛同のお願いで、私も早速署名を送信しました。http://netsy.cocolog-nifty.com/blog/

「敬老の日」の最後はロンドンで行われている世界最大の武器展」に日本が政府として初参加です。法政大学の田中優子総長は「安保法制の背後にこれがあるということがとてもよく見えてくる。軍産複合体としての日本というものに入ってきた」と指摘です。安保法制は平和を守るための“抑止力”よりも、軍拡へと進んでゆくことは明らかで、この続きはまた後日に・・・。


安保関連法成立、 絶望から法廃止への希望

2015年09月20日 | 日々思うこと

18日夜は結局、参院本会議の採決の様子が気になって眠い目をこすりながら深夜2時過ぎまでTVをつけっぱなしでした。民主党福山哲郎議員の反対討論に続き共産党小池晃議員の討論の途中でウトウト・・・、気がついた時には投票が始まっていました。

福山議員の討論で、最初に特別委員会になだれ込み委員長を囲んだのは委員会以外の自民党議員であったこと、公聴会の翌日の特別委員会はその審議なしのドサクサで採決に持ち込んだことは委員会の手続き上の瑕疵(かし)の“ルール違反”であることなどを知りました。また野党議員の発言中に「結論は決まっている」と言わんばかりの嘲笑う与党議員らの姿に、これが“良識の府”参議院かと憤りながらNHKの中継ぶりも少し見直しました。

安全保障関連法の可決成立で、他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認で自衛隊の活動範囲が広がると同時に、これからは安保法制をめぐって学識者や市民団体らにとどまらず政治的な活動と縁遠かった国民や学生へも反対運動が広がっていくことでしょう。

19日には安全保障関連法が成立したことを受け、新潟県弁護士会の平哲也会長は一言「おかしいだろ、これ。」という異例の会長コメントを出し、安倍首相や中谷防衛相らにファクスで送ったそうです。平会長は「あまりにひどい事態で、説明できるレベルを超えている。世の中に対し、率直な思いをズバッとお伝えしたかった」と・・・。また19日の国会正門前では朝から市民が集まり、廃止を求める声を上げています。

7月に乳幼児の母親らが結成した「安保関連法案に反対するママの会」も、会名から「案」をとって再出発で「手づくり民主主義は今日から新たに始まる」と声明を発表です。その「反対するママの会」は発足後、2ヶ月ほどで2万人以上の賛同を集め、糸魚川市出身で5歳の男の子のママが去る11日金曜日に国会前でスピーチをしていたことを知りました。下の娘と同じ糸魚川高校の同級生の○○子ちゃんでNPOの女性団体で仕事をしており、30代のママのスピーチにすごい反響があって、私は絶望の中から希望を見る思いで嬉しくなりました。

「戦争させない 子どもをまもる 戦争させない 大人も守る 

戦争させない みんなを守る 

ママは戦争しないときめた パパも戦争しないときめた 

みんな戦争しないときめた 70年間決めてきた

戦争の理由つくるのやめよう 戦争の道具つくるのやめよう

だれの子どももころさせない」

写真はご近所のザクロの木で、何度かの強風でかなり実が落ちてしまいましたが、残った実は秋の青空中でしっかりと色づき始めました。私もあきらめずに闘いはこれからと、新たなスタートのシルバーウィーク前半です。


歴史に残る日、悪しき首相と安保法案と・・・

2015年09月18日 | 日々思うこと

北陸新幹線の開業から半年が経過し、便利さに慣れっこになっている今朝は「はくたか」から長野で「かがやき」に乗り換えて上京です。月刊『食べもの通信』編集の家庭栄養研究会の役員会で、会議終了後の夕方に国会前へ行く予定でしたが、東京駅から地下鉄丸の内線で国会議事堂前が直ぐ近くであることに気がつき会議の前に変更です。

地下鉄の出口から外に出ると雨がポツポツと・・・、傘を持参しなかったことを悔やみながら、ここで引き返してはなるものかと雨に濡れながら歩きました。7月17日の時とは違って、今日はそれほど遠回りをせずに議事堂正面前に着きました。まだ午前中ということで車道には車が行き交っているものの、周辺の歩道には“金曜デモ”の多くの人が集まっています。7月にはのぼり旗があまり見られなかったのですが、今日はかなりの旗が広範囲になびいており危機感が高まっていることが伝わります。

ぐるっと回ると「教え子を再び戦場に送るな」の日本教職員組合や、石川や富山・鹿児島など遠方からの高教組の旗もあり準備待ちといった様子で、それぞれのエリアがあるのかなあと感じました。午後1時からの会議に遅れては大変と地下鉄永田町へと急ぐと、いつの間にか雨は上がっていました。途中で国立国会図書館前のお知らせ板の特集展示「1945 終戦の前後、何を読み、何を記したか」という大きなポスターが目に留まりました。

特集展示は10月5日から11月2日までの開催で次回の上京の折にでもと思いながら、帰宅してから国立国会図書館HPを開くと、関心度はさらに高まり知らないことが満載でした。ここ国会図書館の前には、過去の戦争の歴史を一番学んでほしい安倍首相がいる国会議事堂です。これまでのホルムズ海峡での機雷掃海などの“例え話”が崩れ、違憲と言われようともなりふり構わず強行採決し成立しようとする歴史に残る悪しき首相そのものではないでしょうか。

戦後の安全保障の大転換ともなる安保関連法制は、これからの日本の国のカタチを大きく変えてゆくことでしょう。今夜はあくびをしながら報道ステーションとNEWS23を視聴で、国会周辺は夜11時半を過ぎても帰ろうとしない大勢の人たちでいっぱいの映像です。この最悪の法案は与野党攻防の中で深夜に可決成立の動きですが、それまで目を開けてはいられそうもない長い一日でした。


憤りと恥ずかしさの強行採決の参院特別委員会

2015年09月17日 | 日々思うこと

昨16日は参院特別委員会をニュースなどで注視し、横浜市での地方公聴会の様子も動画などで視聴です。与党推薦の東京財団の渡部恒雄氏は「日本の安全を日本だけで守れない・・・、米国という世界最強の軍事力を持つ同盟国との共同対処が想定されているからこそ、少ないリスクと予算で自国を確実に守れる」と驚くべき発言で、これも多様な意見の一つかと聴き入りました。

一方、野党推薦の弁護士の水上貴央氏は先ず冒頭で「公聴会が採決のための単なるセレモニーで茶番であるなら、申し上げるべき意見はない」と述べ、地方公聴会が今後の審議を充実させるためのものかを鴻池祥肇委員長に問いただしていました。水木弁護士は国会は立法するところで、政府に白紙委任を与える場ではない。多数主義は民主主義でないとし、「参議院はその良識を放棄したと国民に判断されないためには、まさにしっかりした審議を尽くすべき」と訴えていたことが心に響きました。

昨日の県内各地では、県弁護士会と市民による法案成立反対の街頭行動が行われ、糸魚川でも夕方5時から「憲法を守る糸魚川共同センター」の呼びかけで、市役所前の広場には60人近い市民が集まりました。上越市から馬場弁護士も駆けつけてくださり、集会の後は中央大通りの蓮台寺交差点までの約1キロ程をデモ行進です。国会前には行けないけれど黙ってはいられないという女性たちが多くなり、友人Sさんも多用の中を初めて参加の“デモデビュー”です。

暗くなって帰宅し、NHKで参院特別委員会の様子に目を逸らすことなく深夜にまで及びました。寝不足の朝ですが今日もTVを付けっぱなしで、夕方からの市役所前の交差点でのスタンディングへ4時過ぎに家を出ました。現地に到着すると、4時半過ぎに強行採決で与党などの起立多数で可決したことを知りました。夜のニュース番組で安保法案は怒号と混乱の特別委員会で採決されたその映像を観るにつけ、憤りと恥ずかさが交差してしまいました。

街なかの友人の店先のシュウメイギク(秋明菊)は、昨日のシュウカイドウと同じくその可憐さが行き交う人の目を惹きつけて、憤りでいっぱいの私の心は少し和みます。

戦後70年の日本は近隣諸国との領土問題や歴史認識問題が深刻化し、この安保法案が抑止力になるので一日も早い成立をと強調されています。唯一の被爆国でもある日本は世界に誇る平和憲法を持ち、その理念を抑止力として今日に至りました。9・11以後のアメリカをみれば報復の連鎖で、03年のイラク戦争から軍需産業は別としてドロ沼化していることは一目瞭然です。

そんなことで“北風”では誰も幸せになれず、今こそ“太陽”で平和的な外交・安全保障政策をと強く願わずにはいられない一日の終わりです。


中央公聴会でのSEALDsの奥田さんと

2015年09月15日 | 日々思うこと

安全保障関連法案の参院での審議が大詰めの中、14日夜の国会前ではペンライトをかざして法案に反対する4万5千人の人たちが集まり、ノーベル賞作家の大江健三郎さんも「また、あの憲法の精神に立ち戻る。それしかない」とスピーチに立ちました。

安倍政権は本日の中央公聴会に続き明日の地方公聴会を終えて、今週中に法案成立を目指す動きで「民主主義のルールに基づいて、決めるときは決める」と・・・。そもそも昨年7月の閣議決定だけで憲法解釈を変えることこそが民主主義のルール違反で、立憲主義さえも理解できない人たちが口にすることでしょうか。その中央公聴会では、与野党推薦の6人の公述人が意見を述べ、6番目のSEALDsの奥田愛基(あき)さん(明治学院大4年)は借り物ではない自分の言葉で堂々と訴えました。

先ず奥田さんは「すいません、こんなことをいうのは申し訳ないですが、寝ている議員がたくさんおられるので、もしよろしければお話を聞いていただければと思います」と、ドキッとする言葉から始まりました。これは夕方の民放で放送されましたがNHKではカットで、YouTube動画で16分間視聴し、さらにネットで全文を読みました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150915-00003690-bengocom-soci

ところで14日の参院特別委員会で鴻池委員長は、山本太郎議員(生活の党と山本太郎となかまたち)に「質問は何してもいいけど、作法は守れ」と苦言を呈しました。これは質問に立った山本議員が、在日米軍の法的地位を定めた日米地位協定を「売国条約」と表現したことで委員長から不適切発言と注意を受け、山本議員は売国条約という言葉を訂正し、「すべての主権を売り渡している条約」と切り返しです。特別委員会委員長が「作法を守れ」というなら、これまでの首相のヤジや中央公聴会での居眠りは許容範囲なのでしょうか。

写真は秋を象徴するシュウカイドウ(秋海棠)で、球根性多年草なので日本桜草の鉢から咲きました。茶花としても飾られる花の葉は、左右大きさの違う独特の大きなハート形です。

ところで中央公聴会の奥田さんについて早くもネトウヨたちが「いつから国民代表になったのか」とネットで総攻撃ですが、奥田さんは参院事務局の公募に応じた95人の中の一人で民主党が推薦をしました。シュウカイドウの葉っぱのように国会の左右の議席数は違いますが、「国民の命と暮らしを守るため」というなら強行採決は避け、奥田さんが述べたように「政治信条の垣根を超えてつながっている」ことを、もう一度考え未来へつなげてゆかねばなりません。

※昨日の分科会報告について、こばやしまさひろさまから質問があり、分かりにくかったので追記します。東京電力の「エネルギー状況報告書」(2001年7月24日)では最大電力:6,430万kWでした。2015年夏のピーク時では4,957万kWで、消費電力は供給可能最大電力を大幅に下回っており、これは原発10基分に相当するということです。ご参考まで「東京電力電力供給状況API」 http://tepco-usage-api.appspot.com/ 

またスマートジャパンサイトの「電力供給サービス:10年間で需要が減っていく東京電力もご参考に。http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1504/06/news018.html


「歴史に学び、未来を志向する日本国憲法」

2015年09月14日 | 日々思うこと

昨日曜日は上越市で開催の「第61回新潟県母親大会」へ出かけました。午前の部の会場は上越市民プラザで、分科会「原発再稼動を考える」に友人Fさんと参加です。司会者は8月の神戸での日本母親大会でお会いした新潟市の立石由美さんで、助言者は柏崎市の持田繁義市議です。持田市議は長年の反原発運動から、柏崎刈羽の現状と課題や、福島第一原発事故を教訓に“原発ゼロこそ人間の道”とお話しされました。また2015年夏の電力消費は2001年のピーク時と比較して1400万kw少なく、原発10基分に相当することなど丁寧に説明され大変参考になりました。

午後からの全体会は会場をユートピアくびき希望館へ移して、記念講演『歴史を学び、未来志向する日本国憲法』で、講師は「八法亭みややっこ」こと弁護士の飯田美弥子さんです。飯田さんは2年前の5月から全国各地で「八法亭みややっこ」の名で落語調の憲法講義をされ、今や引っ張りだこの方でこの日の上越が99回目ということでした。

飯田さんは先ず、立憲主義の「憲法」では国家権力を分立させ権力を縛ることや国民主権、日本国憲法の理念と個人の尊厳原理としての第13条にふれました。さらに自民党改憲案の意地汚さなど安倍政権を一刀両断で、その歯切れのよさと痛快さに会場は終始笑いに包まれ、あっという間に1時間半が過ぎました。

上の写真は上越市の橋爪法一さんからお借りしました。500席近い希望館ホールはあっという間に埋め尽くされ、ホールに入れなかった人たちは会議室やロビーなどのスクリーン視聴で、参加者は主催者発表700人でした。私は前から5列目の隅に座りましたが、写真は角度もよくなかったことでイマイチでした。

講演終了後に飯田さんへのお礼は地元のコシヒカリ米俵で、収穫後に現物を送り届けるということで、最後まで笑いにあふれる実りある記念講演でした。著書『八法亭みややっこの憲法噺』が売り切れになったので、帰宅してネットで早速友人の分も注文です。

ところで12日早朝、東京湾を震源とする調布市で震度5弱の地震があり、夜10時過ぎには北海道浦河沖を震源とするM5.4の地震速報に驚きました。そして今日の阿蘇山の連続噴火といい、火山列島の国での原発再稼動ありきの国のエネルギー計画を考えてしまいます。

※土曜日のサッカー「ひすいカップ」について、最初は上越地域の子どもたちと書き込みましたが、後で富山・石川県のチームも参加して2日間に渡って開催されたことが分かりました。


国会を包囲した12万人と「特定のエリアの一時点における人数」

2015年09月12日 | 日々思うこと

昨夜はブログを早めに書き込んでから、報道ステーションやYou Tubeで参院特別委員会を視聴です。民主党の福山哲郎議員の質問は、自衛隊が武力を行使する「存立危機事態」での後方支援について、安全確保の規定が明確に書かれいないことを追求です。安倍首相が過去の答弁で強調してきた自衛隊員の安全確保といい、中谷防衛大臣の答弁もブレブレで審議が中断です。このように疑問点も多く議論の深まりが見られない中で、採決の日程だけが一人歩きをしている安保関連法案であることが伝わってきます。

次に10日の参院特別委員会で民主党の藤田幸久議員は、30日の国会を包囲した主催者発表12万人という中での警察発表3万3千人の根拠について質問です。警察庁審議官は、「警察としては全体の参加者の数を発表する立場にない。あくまでも警察活動に必要な範囲で特定のエリアの一時点における人数の把握をしただけ」という驚くべき答弁でした。

当日は国会前だけでなく、日比谷公園や財務省・外務省前道路、国会裏なども参加者であふれたことで周辺の地下鉄駅の出口が封鎖されました。そんなことでその数はどう見ても3万3千人とは考えられないことでしたが、「特定のエリアの一時点における人数」となれば実態を反映しない数字であることに他なりません。

そういえば日曜日の「そこまで言って委員会NP」で、「参加者12万人はサバを言っている」などと厳しく批判でしたが、警察発表の数字をそのまま報道したNHKをはじめとするメディアはこのことをどう受け止めたでしょうか、これからは当てにならない警察発表を使うのはやめましょう。(笑)

今日は青空の下、近くのシーサイドパーク多目的広場で少年サッカー「ひすいカップ」という大きな試合に、朝から県内外の子どもたちが大集合です。観戦する人たちもいっぱいで、さてその数は・・・、周辺の駐車場の車をざっと数えてみると、アルビレックスジュニアチームのバスもあり約100台程でした。(笑)

そして「♪青い空は青いままで 子どもらに伝えたい」と、地球上で争いのないことを願う週末です。明日は上越市で「新潟県母親大会」が開催されます。


豪雨の爪あとと、いわて岩泉の龍泉洞のお茶

2015年09月11日 | 日々思うこと

温帯低気圧に変わった台風18号でしたが被害は宮城県にも広がり、TV画面から堤防決壊などの豪雨の爪あとが伝わり、自然の猛威に打つすべもない悲しさと行くへ不明者の多さに心が痛みます。

市内を流れる1級河川の姫川は“暴れ川”とも言われ過去にも氾濫がありましたが、H7年の大水害から比較的静かに治まっています。霧雨の午後の姫川本流は水量が少なく、この流れにほぼ直角に流れる姫七発電所の放水口は濁流です。いつもヒスイ色のきれいな清流も一たび上流に雨が降るとこの通りで、さすがに今日は鮎釣りを楽しむ人たちの姿は見当たりません。

清流といえば昨日、友人宅でいわて岩泉の「龍泉洞 じっ茶・ばっ茶」という穀物ブレンド茶をいただきました。東北支援で購入しているとのことで、これがまた美味ですべて国産原料の黒豆や大麦、玄米にアワやキビなどが入った香ばしさです。たかがお茶といわれそうですが、龍泉洞の水にこだわった商品で「じっ茶ばっ茶」のネーミングもローカルでいいですね。カフェインゼロなので早速、隣りの孫たちにも「サッカーの練習のときに飲んでね」と・・・。

ところでこの龍泉洞、どこかで聞いたことがあるなあと思っていたら、青海町議の時に一度訪れていたことを思い出しました。青海総合文化会館建設の時に自然史博物館を併設することになり、日本三大鍾乳洞ということで視察に行ったのではと・・・、となれば故小野健さんもご一緒だったはずですが記憶も定かでない情けなさです。“災害は忘れた頃に・・・”を心して、先ずは飲料水からと災害グッツに目を凝らす東日本大震災から4年6ヶ月目の一日です。


桜井よしこ氏を中心とする極右の動きと・・・

2015年09月10日 | 日々思うこと

昨日の台風18号による大雨は各地に大きな被害をもたらし、特に栃木・茨城県内では記録的な大雨による被害で犠牲者も出ています。この台風が日本の海上に過ぎた後の市内は青空が広がり、夕方から中央大通り線で安保法案に反対する人たちとスタンディングを行いました。憲法を守る糸魚川共同センターの呼びかけで、これまでデモ行進も含めて何度も行動してきましたが、16日の参院特別委員会で採決し同日中にも参院本会議で可決成立という動きの中で、危機感を持った多くの市民らが集まりました。

先週末、市内の知り合いの家のポストにA2版ほどの大きなチラシが入っていたというので見せてもらいました。発行は「平和安全法制の早期成立を求める国民フォーラム」と明記され、桜井よしこ・西 隆・百地 章氏ら3人の顔写真入です。

あえてブログに貼り付ける程でもないのですが、このチラシを手にしてパッと見ただけでは「なるほど」と思わせる巧みな表現で、その「平和安全法制・・・」というネーミングもさることながら安倍首相の“ごまかし手法”とよく似ていることが伝わります。それにしてもカラー両面の大きなチラシの印刷といい、配布する人の手間ひまを考えるとお金を持っている団体でなければできないことで、ふと日本会議糸魚川支部が浮かびました。

そんな中で昨夜の報道ステーションでは、参議院会館での「平和安全法制の早期成立を求める緊急セミナー」で、中国の軍事パレードを引き合いにした桜井よしこ氏の基調講演が映し出されていました。番組ではその後に元自衛官2人が登場し、「後方支援は安全ではない」「法案が成立すればアメリカの戦争のために命をかけることになる」などと語っており、サマワなどの現場を知り尽くした経験者だけに説得力がありました。

また昨夕、スタンディングを終えてから各団体グループ代表らのミーティングがあり、次は16日夕方に集会とデモ行進を行うことになりました。そして本日の昼近くに早くもこの呼びかけのチラシが刷り上って届いたのでビックリです。九条の会事務局のSさんが徹夜(?)で作成してくださったそうで、行動の早さを見習い私も午後からチラシを知り合いらに配布です。

ところで昨日のミーティングの時も、立正佼成会などの宗教団体のことが話題になり、今朝は上越市の橋爪法一さんもコメントを寄せてくださり、阿賀野市議会の議長さんとはお知りあいとのことです。議会運営は議長次第でかなり方向性が違ってきますが、桜井よしこ氏にも劣らぬ当市の極右議長、いつも市民の話題になりますが「選んでいる市議会にも問題があるのでは・・・」と答えている昨今です。 


安保法案の廃案を求める宗教団体

2015年09月08日 | 日々思うこと

このところ雨の日が続き、朝晩は一気に寒くなってきました。近郊の農家、といっても兼業農家が大半でなので休日に稲刈りが集中で、北上する台風18号が案じられます。姫川桜つつみ周辺の田んぼの稲穂も黄金色になって今にも重くて倒れそうで、いつも遠くに見える頚城の山々も重い雲に被われたままです。

自民党の総裁選に挑戦の野田聖子前総務会長(55)は、派閥に所属しないためか必要な推薦人20人を確保できず立候補を断念です。国民の6割以上が安保法案に反対という中で、安倍総裁に異論の出ない自民党の全体主義の危うさが伝わり、これで“敵なし”の安倍首相はますます強気になることでしょう。

そんな中で少し救われることは、信者数が国内6番目を誇る宗教団体「立正佼成会」も安全保障関連法案の廃案を求める声明を発表です。『すべてのいのちを守るために「安全保障関連法案」への重大な危惧』とする絶対非戦の誓いなど素晴らしい内容です。創価学会に続くこのような昨今の動きを国会議員のセンセイたちはどう受け止めているのか、“馬の耳に念仏”だとすれば「国民のいのちと暮らしを守る」という国民はいったい誰なのでしょうか。

ネットで文化庁の『宗教年鑑』など、国内の宗教団体を調べていたら思わぬことが分かりました。神社本庁に続く「幸福の科学」が2番目の1千万人を超える信者数で、創価学会を上回っているので驚きました。また今回いち早く声明文を出した東本願寺真宗大谷派が15位であることも意外でした。但し、この数字は各団体の自己申告(?)のようで、実数とかけ離れている場合も多いようです。

そして本日、阿賀野市議会は、安全保障関連法案の今国会の成立断念を求める議員発議の意見書を可決です。地方議会もいろいろで、民意に向き合えない議会は市民から“税金ドロボウ集団”といわれても仕方がないようですね。


戦争は国会とマスコミから始まる!

2015年09月06日 | 日々思うこと

今国会で可決しようとしている安保関連法案ですが、NHK日曜討論「迫る会期末 安保法案 10党に問う」での各党代表の論戦に、ここまで分かれる重要法案は数の力で押し通すのではなく、衆議院を解散して国民に信を問うしかないのかなあと考えてしまいました。

午後1時30分から日テレ「そこまで言って委員会NP」にチャンネルを合わせると、読売テレビ制作ならではの右よりの顔ぶれで、よくぞここまで揃えたものだと聞き入りました。2時を過ぎてスタジオに安倍首相が登場すると異常なほどの歓声と拍手です。番組で「YES」「NO」の設問に答える安倍首相、都合の悪い質問に笑いでごまかして、吐血をしたということに長州藩(地元山口県)の高杉晋作を持ち出して“同類”をアピールです。3時近くに満足顔で居心地よきスタジオを出てゆきましたが、幕末のあの頃を生き抜いた若者たちの志しと目指す方向がかなり異なっていることに首相自身は気がついていないようですね。

それにしても数少ない合憲論者の日本大学百地章教授と、読売新聞の橋本五郎特別編集委員が「戦争法案ではない」と終始しゃべりまくりで、東京新聞・中日新聞の長谷川幸洋論説副主幹はダンマリであったことが気になりました。平日に国会を軽視して大阪まで出かける首相といい、低レベル論戦には呆れるばかりでした。

写真は先日、上越市内のある施設の工事中の立ち入り禁止の戦国の武将上杉謙信クンで、あまりにも可愛いのでデジカメに収めました。よく見ると夜間にはライトが点滅するようで、工事現場の看板もこのように進化している中で、国も地方も政治の世界はかっての道をまた歩もうとしていることに有権者はもっと敏感でなければなりません。

深夜に、みやまおだまきさんから「居心地良きマスコミにしか出れないのは総理の末期的症状・・・」とコメントが届きましたが、バラエティー番組とは言え(東京では放映なし)視聴者に及ぼす影響の大きさを感じてしまいました。テレ朝の報道ステーションやTBSのNEWS23で、安倍首相が出たいというなら承諾していたことでしょうし、首相がそうしないのはここの番組では安保法制の欺まんを追及され、真っ正面から反論できる自信がないからかもしれません。

何が何でも今国会で成立させようとしている安保関連法案について、自民党憲法草案を読めば安倍政権の目指す方向が明瞭で、紛れもなく戦争法案で戦争は国会とマスコミから始まることを痛感する終日です。