すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

絵本「きみがいないと If Not for You」

2020年04月25日 | 本・雑誌・映画

日本中、世界中が新型コロナウイルス感染拡大のニュースに気持ちが塞いでしまう中、気力・体力・発信力が低下の息苦しい毎日が続きます。

そんな中で、津南町議に昨年初当選したOさんからボブ・ディラン名曲の絵本「 If Not for You」が届きました。ジュリアン助川さん訳で心あたたまる絵本に、今の私には身にしみる言葉ばかりです。

一年前の姫川桜づつみで、葉桜へと移り変わっている中で太い幹の下から胴吹き(どうぶき)と呼ばれる桜が咲いている写真を撮っていました。

胴吹きは古い桜の木ではよく見られる現象で命のバトンタッチが伝わってきます。「この木は平成10年に市民による植樹で、河口から約2キロの桜つづみは一度に植樹されていないことを発見です」と・・・。中庭の桜の木と同じ年の植栽で、目を細めるひと時です。


止まらない首相のヤジと政治の劣化と「議員必携」

2019年11月09日 | 本・雑誌・映画

秋も深まりゆく中で、国会でのアベ首相のヤジが止まりません。衆院予算委員会に続き、昨日の参院予算委員会でも野党議員へのヤジを聞くに付け、自民一強とはいえ首相のおぞましさを痛感です。

夜のTBSNEWS23でも星浩キャスターは、かってここまでの首相はいなかったと述べていましたが、これはまさに政治の劣化であることは言うまでもありません。また森田千葉県知事の昨日の記者会見、千葉県を直撃した台風15号後の行動が問題視されていることで、“私的視察”と言い訳し「これが私の政治手法・・・」とまで言い切っているので呆れ果ててしまうばかりです。

このところの進まぬ断捨離ですが人生の終活と肝に銘じて、書棚のもう使うことのないであろう『六法全書』や『地方自治法』などの処分です。写真はほんの一部で現職のときに揃えたもので、この後で『地方自治小六法』は残すことにしました。その他にもう一冊、全国町村議会議長会編集の『議員必携』(学陽書房発行)も書棚に戻しました。

思えば1991年(H3)4月の統一地方選で、企業城下町でのトリプル無投票選挙(県議・町長・町議会)に無謀とも思える町議会への挑戦でした。初当選から“孤軍奮闘”の議会活動でしたが、『議員必携』は誰も教えてくれないことが満載でバイブルとしで助けられてきました。

今、『議員必携』をパラパラとめくると最初の「地方自治のしくみから議会の使命と職責」では、「議員は人格・識見ともにすぐれた代表者である。したがって一言一句は住民の意見であり、住民の声である」と・・・。そんなことで国民から遊離する首相のヤジは、政治の劣化をますます進めていくこと確実で、地方議員に限らず国会議員にも本書は“必携”であることが伝わってきます。

そんなことでたくさんの良書に囲まれながら、もっとよい仕事ができたのではと振り返りながら“時すでに遅し”のひと時です。深夜には気温7度台まで下がる冷え込みでしたが、日中は風もない静かな土曜日です。


「高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか」

2018年11月17日 | 本・雑誌・映画

今日は朝から雨降りで、造園屋さんが予定通り来て庭の冬囲いで、モミジやツツジなどが積雪に耐えれるようにと竹と縄での仕事ぶりです。今年のモミジの木は紅葉しないうちに葉が落ちてしまい、毎年均一でない自然の営みが伝わってきます。

会議で上京の度にいろんな情報をキャッチで、昨日は堤未果さんの著書『日本が売られる』(幻冬舎新書)について、売られるのは日本の水道事業や種や森林だけじゃないことが話題になりました。(10月24日書き込み) 私も月刊『食べもの通信』編集にも役立ちそうと絵本『買い物は投票なんだ』を持参したところ、直ぐに注目されamazonnで早速注文という方もいて嬉しく思いました。

また役員Kさんから、脳の学校代表で新潟県長岡市(旧寺泊町)出身の加藤俊徳医師の著書『高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか』(PHP研究所)が紹介され、「高学歴の人は賢いはずなのに、脳の一部の未発達が原因・・・」と、なかなか興味深い内容です。

脳科学者の著者は、 「高学歴者の脳をMRIで見ると、記憶系・思考系の脳番地の発達が著しすぎる反動で感情系・運動系脳番地の発達が未熟になるため、人付き合いがうまくいかない。知力だけを鍛えるのはよくない。脳は自分の苦手分野を鍛えるのを嫌がり、得意分野で全てを補おうとする」と・・・

驚くことに「高学歴の人の脳と認知症患者の脳はそっくり」、さらに「他人の親切のありがたさも、普通の人より感動が低い。学歴がなくとも満遍なく脳番地が働く普通の人の方が人生は幸せです」と・・・。そういえば高学歴であっても、いい仕事になかなか就けない人が少なくありませんよね。そんなことで私は新幹線を乗り越しても幸せ者です。https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-82536-6


再び『買い物は投票なんだ EARTHおじさんが教えてくれたこと』

2018年11月14日 | 本・雑誌・映画

今日は晴れたり曇ったりで、洗濯物よりも干し柿優先の一日です。隣りの孫たちは給食後に下校で、庭仕事をしていたら下の孫はランドセル持参で「オセロをやろう!ばば、負けても泣かないでね」とやって来ました。

ところで10月1日初版の、藤原ひろのぶさん(文)と上越のお友達の法生(ほう)ちゃんこと長澤美穂ちゃん(絵)による絵本『買い物は投票だ EARTHおじさんが教えてくれたこと』(発行 三五館シンシャ 1200円+税)の売れゆきが順調で、新潟県内の書店売り上げ上位ランクです。

12日夜に直江津図書館で藤原ひろのぶさんの講演会があり、参加予定でしたが悪天候で見合わせたことで友人Fさんから盛況であったことを伺いました。

藤原ひろのぶさんは「病気を治そう」健康管理人や、バングラデシュに学校を建設、ギニアで製氷工場を作ったりネパールで山羊を育てていることもあって、こんなやさしい絵本になるのだなあと感じます。また上越のお若いママのKさんが、メモ程度といいながら素晴らしい報告をfbでまとめられていたので、その一部をシェアします。

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と~っても盛会でした♪なんだか嬉しかったです☆ざっとメモッたことを・・・

日本人の弱さとして、

1.メディア操作に弱いこと

2.思考の二元化に陥りやすいこと

3.拝金主義(お金を稼ぐために仕事をしている)をあげられていました。

1.メディア操作に弱いこと

・A、B、Cという選択肢を平等に選べるようにするのがメディアの本来の役割。
・日本のメディアはスポンサーがついてしまうので、スポンサーの意に反することは報道できない。

操作されている例)モンスタードリンクは大量の白砂糖と大量のカフェインだけの飲み物だが、イメージ操作されて、さもいいもののように思いがち。→かなり売り上げを伸ばしている。(受験生の大量飲用、常飲の学生の異常行動など現代社会の問題のひとつ)

2.思考の二元化
EX)むかしの「あんぱんまん」はバイキンマンがいなかった。いまの「アンパンマン」はしょくぱんまんや、カレーパンマンとともにバイキンマンをぼっこぼこにする。

「正義と悪」の二元化。正義なら何をしてもいい的な刷り込み。桃太郎に退治された鬼の子どもからしたら桃太郎は親の敵。見る方向が違えば事情が変わってくる。

こういった二元化は壁を作ってしまい、コミュニケーションの妨げとなる。

3.拝金主義
何かを消費し、その支払いのためにお金を稼ぎまた使う、という消費者マインド。
いつからか、命よりも地球の環境よりも、自分たちの消費生活優先に。

【どう生きるか・生き方】

どうして同じ時代に生きて、一方では一日一食もママならず、一方ではまだ食べられる食事をを捨てているのか?生まれた場所がちがうだけでこんなにも生活が違う。なぜ??

→私たち日本(先進国)の生活を支えているからこんな生活になっている(搾取)。
私たちはこういった人たちに支えられて、飽食の時代を生きているという意識をもち、そろそろお返ししていきませんか?

【こんな言葉あるのがおかしい】
・社会貢献:あたりまえでしょ 仕事とはお金を稼ぐものではなく、社会にある問題を解決していくこと。

・フェアトレード:フェアじゃないトレードがあるってこと?

・優先座席:わざわざ書かれないと席が譲れなくなってきている??

それってだれもがもっているのやさしさじゃない?? こういうやさしさが使えなくなってきているのが今の日本。

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まだまだメモは続きますが、この辺で。

たとえば・・・、家族や友達の誰かが怪我をしたら、「大丈夫?」とか病院に連れて行ったりとかするわけです。

おなかがすいたら何か食べようよ、と作って与えたり、自分の食べ物を分け合ったりすると思うのです。これは、結構誰もが持っている心なのではないかなと思います。

この気持ちを向けられる範囲が、現代社会においては、だんだんだんだん狭くなってきているのだな~と感じました。

駅で誰かが困っていても誰も声をかけずに通り過ぎていくような・・・みんな時間がなくてイライラしている、自分のことで精一杯。

インディアンが7代先のことを考えて生活していた、には及ばなくても、、

家族や友人とする分かち合いが誰とでもできれば、それだけで世の中よくなっていく気がします。

ちょっと自分のやさしさが及ぶ範囲を広げてみる。講演では、割り箸を洗って何回か使うとか言っておられたかな。ただそれだけでも変わります、と。

ひろのぶさんがバングラディッシュのスラムにいくと、お客さん扱いをされて、普段よりちょっとよい食事を出してもらえるそう。

そしてスラムの子どもたちがまずひろのぶさんへ第一声にいうことには「おなかすいてないですか?どうぞ」らしいです。

自分たちは普段食べていなくておなかがすいているに違いないのに、まず長い旅をしてきたひろのぶさんを気遣う。率直に、素敵だな~と思います。

「貧困」、という言葉を聴くと、自分ではどうにもできないとてつもなく大きな問題に思いがちだけど、そうではなくて、そういった人たちに支えられて自分の生活があること、

そういう人たちにたくさん与えてもらって自分の生活が成り立っていること、を常に感じられる感受性と意識を持ちたいと思いました。そしてお返ししていく意識も。まずは、そういった貧困の状況と、私たち一人ひとりのつながりとを知ること。

知ったら想像してみてみること。想像してみたら、ちょっと行動を変えてみること。それが「勇気」だよ~とセミナーではお話されました。

ひとりの力はちっぽけだと思いがちだけど、決してそうではないこと。希望に満ちたお話でした♪

年代を超えてホッとするお薦めの絵本は隣りの孫たちへもプレゼントで、また各地の読み聞かせの会でも活用されており嬉しく思います。この21日(水)には、紀伊國屋書店新宿本店9階で「藤原ひろのぶ×ほう出版記念講演会」も計画されていますが、すでに満席のようです。


“檻の中のライオン”に騙されないように!

2018年10月20日 | 本・雑誌・映画

肌寒い土曜日は先ず、孫たちの小学校の“田沢っ子フェスティバル”へ出かけました。今年で小学校最後になる上の孫、吹奏楽部65人の日頃の練習成果の発表では、荻野目洋子デビュー2年目の1985年の「♪ダンシング・ヒーロー」を披露です。トロンボーンと一緒に楽しんでいる孫に何とリズム感がいいのだろうと、オペラグラスで目を細める“ばばバカ”のひと時です。

正午前に小学校からいったん帰宅し、急いでビーチホールまがたまへと出かけ、午後1時半からの市民講演会の準備です。しばらくして上越から講師の田中淳哉弁護士が到着し、受け付けにはレジュメの他に日弁連の憲法全文ファイルや書籍『憲法カフェへようこそ』『檻の中のライオン』が置かれました。

さすが“憲法カフェ”で県内各地を回っている田中弁護士だけに、要点を縛っての分かりやすい憲法のお話しに参加者も納得です。アベ首相は憲法9条へ単に自衛隊を書き込むだけと主張ですが、自衛隊の明記により軍事力の統制がなくなり、ブレーキが効かずアクセルだけで暴走する如しで、いかに国民をうまく騙そうとしているかが伝わります。

さらに田中弁護士は、国民投票の最低投票率や有料広告規制の問題点をクローズアップされ、フランスやイギリスなど欧州の主要国ではテレビのスポットCMが軒並み全面禁止されていることを知りました。

そして日本国憲法誕生に関わった時の繫原喜重郎総理大臣の「9条戦争の放棄」をつくった理由として、「原子爆弾の出現によって、文明と戦争は両立しえなくなった。文明が戦争を抹殺しなければ、やがて戦争が文明を抹殺する」という当時の国会での答弁が紹介されました。

最後に、次世代のために平和憲法と共に歩み続けることこそ、未来への責任であることを再認識です。そんなことで今日は、ライオン=権力者はしっかりと檻=憲法の中へ、そして安易に騙されないように学びの大切さを実感する有意義な一日でした。

※『檻の中のライオン』(かもがわ出版 1300円+税)は、憲法学者の小林節さんと前川喜平さんの推薦で、イラスト入りの“憲法がわかる46のおはなし”の憲法入門書です。本書の帯には「中学生向け副教材 公民資料集に大きく掲載」、「進研模擬に出題」と明記です。


飽食のおごりを捨て“食い”改める時

2018年10月16日 | 本・雑誌・映画

昨日、世界オセロ選手権大会で、日本の11歳の福地啓介六段が優勝というビックニュースです。まだ小学5年生で世界最年少のチャンピオンですからスゴイ快挙です。私も下の孫とのオセロ対戦に連敗して「悔し~い」などと言っておれません。

ところでノーベル医学生理学賞の京大名誉教授の本庶先生は、お母さまは富山県魚津市でお父さまも富山県出身ということで何だか親近感を覚えます。先日、NHKで話題のがん治療薬「オプジーボ」(小野薬品)についての効果は3割で、すべてのがんには効かないと自ら述べていました。

ネットでは3割しか効果のないものに何故ノーベル賞をと疑問視ですが、もともと100%効果のある抗がん剤はなく、長年の研究からがん細胞を攻撃する免疫細胞にブレーキをかけるタンパク質「PD-1」を発見したことが画期的ながん免疫療法に結びついたそうです。

今回の受賞は、がん細胞を除去したり破壊したりする従来の手術、放射線、抗がん剤という3本柱の現代治療法とまったくアプローチの異なる研究で、がん治療の常識を覆す希望の光となっている免疫療法で、3割という数字は高く評価されたことはいうまでもありません。

10月も早や半ばですが毎年9月は「がん征圧月間」ということもあり、先週の上京の折の会議では単行本『乳がんに負けない!あなたの命を守る食事』(発行 食べもの通信社 1,300円+税)が出版されたばかりとあって、がんについての話題が集中でした。乳がんは女性のがんの第一位で、“甘いものと悪い油をやめて自然治癒力を上げる食材で元気になれる!食事は自分でできるがん予防法です!”と帯に表示です。

また月刊『食べもの通信』10月号は“スマホで急増 若者の老眼・子どもの斜視”特集で、すぐに始める目のケアと食事の工夫を取り上げています。

今日は朝から晴れたり曇ったりで、晴れ間を見て午後から近くのファミリー畑へ・・・。夏のオクラも終わりで、その畝に青森産ホワイト六片ニンニクの植え付け作業です。上京している間に孫の根知の“じじ”が来て、薫炭(くんたん)もドカッとすき込んで耕運機で耕してもらい大助かりで、来年の収穫が楽しみです。

“食べものはいのちのもと”、食生活の欧米化もあり食品添加物で加工された食べものが余りにも多いだけに、食習慣が乱れることで病気の人が増えても仕方がないのかもしれませんが、飽食のおごりを捨て“食い”改める時で、健康寿命を延ばしたいものです。http://www.tabemonotuushin.co.jp/

※先日の亀戸の升本“和正食”について、「和正食はマクロビオッテックの考えを元としており、動物性食材や白砂糖、保存料は一切使用しておりません」と書かれた小さな紙が入っており、その裏面には“そぼろ風玄米飯”などのお弁当の配置図(?)があり見落としていました。


家のメンテナンスと腸内免疫システム

2018年09月20日 | 本・雑誌・映画

今日は朝から曇り空で、夕方頃には雨が降ったり止んだりの一日です。先日、3年に一度の市ガス整備点検の人が回って来て、お風呂場の勝手口辺りの外に出ている白ガス管が腐食していることを指摘されました。ガス漏れになったら大変と出入りの設備業者に直ぐ連絡をしたところ、18日に来てもらい取り替え工事完了で一件落着です。

ところが一部、外の水道管が塩害もあって錆びているので、ついでに取り替えた方がよいと言うことになり、悪戦苦闘で本日午前中にやっと完了です。我が家は築45年(昭和48年建築)ですから、このようにあちこちが痛んできても不思議ではありませんが、人間の身体でいうとガス水道管は家の血管のようでもありメンテナンスを怠ると大変な事態です。

そんなことで食欲の秋は読書の秋でもあり、月刊『食べもの通信』9月号では“人体最大の免疫システム 腸で決まる心身の健康”特集です。腸は第2の脳ともいわれ、腸内環境を整える食べ方がいかに大事かと発信です。

また『プレジデントFamily』最新刊・秋号では「 東大生192人 頭のいい子の本棚」特集で、小学生時代の愛読書ランキングで、松元ヒロさん著『憲法くん』もあり嬉しくなりました。 https://www.president.co.jp/family/blog/diary/2285/2488/


赤とんぼの減少と新刊「買い物は投票なんだ」

2018年09月10日 | 本・雑誌・映画

9月も早や10日、このところ雨が降ったり止んだりで気温が一気に20度前後の肌寒さで、あの猛暑が嘘のような毎日です。

近年、収穫前の田んぼに赤トンボ(アキアカネ)を見ることがほとんどなく、どうも原因は2000年頃から農家で使用されてきたネオニコチノイド系農薬による小昆虫の減少ともいわれています。この農薬はフランス、ドイツ、デンマークなど、欧州ではミツバチを守るため使用禁止になっており、赤トンボの季節的な長距離移動で水田を離れて遠くへ飛んでいったのかもしれません。

そんな中で、「日々の買い物(選択)は世の中の問題に繫がっている命よりお金を優先する企業で買い物をするか、命や環境を優先しているお店で
買い物をするか、支えたくない企業のものを【不買】することで未来がつくれる。大切にしたい地域のお店で【買い物】をすることで体も喜ぶ、『買い物は投票なんだ!』と、藤原ひろのぶさん(文)と上越在住の仲良しの長澤法生こと美穂ちゃん(絵)による新刊です。サブタイトルは“EARTHAおじさんが教えてくれたこと”で、私も早速amazonで予約、届くのが楽しみで孫たちと一緒に読みたい一冊です。

今日は午前10時から、NHKで自民党総裁選に立候補のアベ首相と石破元幹事長の演説会と共同記者会見に耳を傾けました。アベ首相は中身が伴わない言葉並べで、憲法改正に積極的な姿勢です。石破氏は憲法改正について「スケジュールありきとは考えていない。憲法改正より日米地位協定見直し」と主張です。またアベ首相はこれからの3年間、人生をかけての政策を主張ですが、西日本豪雨から2カ月、北海道地震から5日目、いま目の前に直ぐ取り組まねばならないことがスッポ抜けの他人事のようで、この後はロシアへの外遊です。

昨日、ニューヨークで行われている全米オープンテニス女子シングルス決勝で大阪まゆみ選手(20)が、世界の女王セリーナ・ウイリアムズ(米・36)を相手に、試合中は異例の事態がありながら“がまんのテニス”で悲願の初優勝です。試合後の大阪まゆみ選手の記者会見でさらに感動し、おぞましき政治家と違う爽やかさが伝わってくる一日です。


「幕末維新メシ」と「政治思想を食で見抜く」!?

2018年02月28日 | 本・雑誌・映画

記録的な大雪の2月もあっという間に今日で最後、ここ数日で一気に雪が消え庭の隅に置いてある緑色のコンポストも雪の中から顔を出し、今日は車庫に溜まっている大量の生ゴミの処理作業です。

生ゴミにEM菌ボカシを混ぜるとよい肥料になることは長年実践済みですが、冬期間はつい面倒になり町内のゴミ収集場へと思うことも度々でした。しかし大量のエネルギーを使いセンターで焼却することを考えると、今冬もエコ精神でがんばり抜きました。

溜まったといえばネットで注文の本も一気に溜まって、春本番のガーデニング前に読み終えねばと・・・。写真の2冊は25日付け、女子力の東京新聞望月衣塑子さんの共書ですが、もう一冊は2013年出版のハッとする『フード左翼とフード右翼』(朝日新書・速水健朗著)です。帯には「政治思想を食で見抜く」とあるので、安易に食で“右左”と決め付けるのもどうかなあと思っていましたが、食わず嫌いで判断することは避けようと読み始めました。本書でいうと私はさしづめオーガニックで“フード左翼”に分類ですが、出版業界はどこも大変とはいえ凄い表題を付けたものだなあと感心しきりです。

そして今夜のNHKEテレ趣味どきっ「幕末維新メシ」は、第3回の篤姫の人生を支えた白いんげんの甘煮に続き、坂本龍馬の愛したカステラです。長崎の亀山社中(後の海援隊)に“カステイラ仕様”なるものが残されており、幕末の混乱を生きた自由人坂本竜馬が伝わってきました。続いての番組、又吉直樹の「オイコノミア」は経済学で考える自由とはで、こちらも興味ある内容でそういう私も“自由人”・・・。

ところで今日の国会といえば、裁量労働制を巡る厚労省の異常データ問題について大荒れで深夜に動きが出てきました。“THE 独裁者”は目玉としていた働き方改革法案から裁量労働制の部分を削除するようですが、データ問題が発覚した段階で法案撤回は当然のことと受け止めています。

いよいよ明日から弥生3月で“春の嵐”の予報です。今夜、糸魚川地域に出されていた強風注意報、深夜には「暴風警報」に変わり強風が吹きまくる大荒れの2月の終わりです。


クリスマスプレゼントはかこさとしさん

2017年12月24日 | 本・雑誌・映画

一年前の瓦礫と化した糸魚川市街地では、メリークリスマスどころではない悲しさが溢れていましたが、今年は街なかにイルミネーションなども飾られ賑わっています。

我が家のリビングのコーナーにはクリスマスグッツを飾り、天井からは赤い長靴や雪だるまやツリーなどのフエルトのモービルが静かに回っています。この一年間、四季折々に和ませてくれた「いわさきちひろカレンダー」もあと一週間で見納めです。

孫たちへのプレゼントは近年、かこさとしさんの絵本を中心にしており、これを選ぶのもまた楽しいひと時です。かこさんは東大工学部卒ですが、ロングセラーの『はははのはなし』や『たべもののたび』など、身体に関するものが多く大人が見ても参考になるものばかりです。

また、かこさんは子どもの絵本だからといっても手抜きをせず、福音館科学シリーズの『地球』や『宇宙』なども専門的に描いています。『こどものとうひょう おとなのせんきょ』は、TVドラマ『民衆の敵』愛好の上の孫に、というよりも私も読みたかった一冊で、民主主義をテーマとしたこんな分野までと驚きます。

今日は風もなく日中は10度を超す穏やかな日差しの中、昨日に続いての外仕事で窓ガラスなどの掃除をがんばりました。クリスマスイヴの今宵は隣りの孫たちの家へ・・・、あっという間に日曜日が終わり明日からまた荒れ模様の予報です。


新刊『市民政治の育てかた』、新潟が吹かせたデモクラシーの風

2017年11月19日 | 本・雑誌・映画

日曜日は冬型の気圧配置で県内各地は例年より早い初雪に見舞われ、紅葉狩りも楽しまないうちにあっという間に冬景色です。

寒い日は外出を控えて読書が一番と、届いたばかりの佐々木寛著『市民政治の育てかた』(大月書店 1,600円+税)を手にしました。著者の佐々木寛さんは新潟国際情報大学国際学部(政治学・平和学)教授で、昨年7月の参院選挙や10月の県知事選挙では「市民連合@新潟」共同代表として奮闘された知る人ぞ知る方です。

本書のサブタイトルは“新潟が吹かせたデモクラシーの風”で、帯には「新潟の奇跡の立役者が明かす、<市民+野党>の処理のメソッド」、「観客民主主義」を超え、この国から政治を再生するためーー市民が見につけるべき「政治の手法」を実体験から語る!、これなら読まない訳にはいきません。

装丁デザインも明るい色合いで里山や風力発電などが描かれて、なかなかいい感じです。

第1章「新潟の奇跡」はいかにして実現したか、「3・11以降の新しい政治」では、現在参院議員の森ゆうこさんに一本化した市民と野党共闘の経緯など。第2章「原発再稼働を問うた新潟県知事選」、降って湧いた県知事選。第3章「新しいデモクラシーを育てる」、デンマークに学ぶ「エネルギー・デモクラシー」では内村鑑三の有名な演説『デルマルク国の話』も登場の充実の内容です。

また最終頁には、政治学者の山口二郎さんと「市民連合@新潟」の共同代表らとの特別座談会が盛り込まれています。私も昨年6月の参院選での森ゆうこさんの糸魚川総決起集会で佐々木先生と初めてお目にかかり、その後の県知事選にも関わってきただけにどの章も身近に感じます。

政治にはとかく目を背けがちな人が多い中で、市民政治のあり方を平易な言葉で、明るい未来を伝える本書に改めて敬服のお薦めの一冊です。


「人生フルーツ」とアベ閣僚のおぞましさと

2017年07月21日 | 本・雑誌・映画

北陸地方の梅雨明けはまだですが、今日も朝から気温上昇で先ずは家の窓を開けて空気の入れ替えです。室温が30度以上になるとエアコン1台で約30帖ほどの空間を冷やして、玄関先の愛犬と私の熱中症対策です。

「家は暮らしの宝石箱でなくてはいけない」とはモダニズムの巨匠ル・コルビュジエの言葉ですが、建築家の津端修一さん(1925年生まれ)はアントニン・レーモンドや坂倉準三の事務所を経て、日本住宅公団で「阿佐ヶ谷住宅」「多摩平団地」などをはじめとする多くの団地の設計を手がけられた方です。1969年には、愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウン計画で日本都市計画学会石川賞を受賞されています。

実は津端修一さんをはじめて知ったのは、東海テレビ『人生フルーツ ある建築家と雑木林のものがたり』のドキュメンタリ番組でした。ご自宅は津端さんが設計した高蔵寺ニュータウンの一角にあり、師である建築家アントニン・レーモンドのかつての自邸を模した家で、無機質な大規模団地の敷地に雑木林を育てながら、妻の英子さん(1928年生まれ)とキッチンガーデンに囲まれての心温まる暮らしぶりに惹きつけられました。この番組は映画化されて全国の映画館で上映、上越市の高田世界館でもこの春に上映されていたことを後で知り残念な思いです。

2015年に修一さんが亡くなって、『ふたりからひとり~ときをためる暮らし それから~』(自然食通信 ¥1944円)が昨年暮れに出版されたので、図書館から借りて心温かくして読み通しました。ドキュメンタリー映画『人生フルーツ』劇場予告編 https://www.youtube.com/watch?v=Y6geEC5-p44

このところのアベ閣僚、山本地方創生大臣の加計学園獣医学部設置の公募2ヶ月前の日本獣医師会幹部との面会記録に、「獣医師会側の思い込み」と“記憶で記録”を否定です。58才の稲田防衛大臣といえば、もはや辞任の域を出た発言で、政治家のおぞましさにウンザリです。そんな中で、朝日新聞の読者投稿でウィットに富んだ90歳の女性の政権批判が清涼剤です。


映画「風の波紋」と人のつながり

2016年07月27日 | 本・雑誌・映画

昨日は梅雨が明けたというのに雨降りで、JR大糸線は運休です。上越市も大雨で夜8時半を過ぎて正善寺川の増水で市内一部地域に「避難準備情報」が出されました。

一夜明けて、上越市高田で24時間雨量が観測史上最大の229㍉(午前7時現在)という大雨で土砂崩れも発生し、知り合い市議らのフェイスブックからその様子が伝わってきました。防災とはいうものの自然の力は予測できず、地震だけでなく水害の脅威に人は成すすべがないようです。

午前中は下の孫をプール教室へ送って行き、その後は上の孫が部活動から帰宅し昼食の準備で、午後1時過ぎに上越市へと車を走らせました。日本海も青く波静かで途中の能生地域の海岸には海水浴を楽しむ人たちでいっぱいです。ところが上越市に入り有間川辺りでは、桑取川からの濁流で海はドロ色に変わり上流の山間地が大雨だったことが分かります。

上越文化会館で3時から、JAえちご上越主催で“食と農といのち”を考える15周年行事として映画『風の波紋』の上映会があり、昨夜その入場券が友人のT子さんから手に入ることになったので急に出かけることになりました。開場前からすでに大勢の人たちが並んでおり、T子さんは急用で来れずお友達のSさんから入場券を受け取り、やっと会場のかなり後席を確保することができました。

この映画の小林茂監督とは古くからの知り合いで、ドキュメンタリー映画『阿賀に生きる』では当時カメラマンで、旧青海町へもスタッフ数人で来られたことがありました。『風の波紋』は十日町市松之山の越後妻有(つまり)の雪深い村に都会から移り住んだ木暮さんご夫婦を中心に、里山暮らしの人々たちと自然を描いた話題作です。

東日本大震災の翌日3月12日に長野県北部地震が起こり、木暮さんの茅葺の家は全壊し再建を決意、地域の人たちが力を持ち寄る新しいかたちの“結(ゆい)”が息づいていることを見事に描いています。手間を惜しまず丹念に育てられた米や野菜が人々の日々の暮らしを彩るように、心をこめて作られた作品であることが伝わってきます。

映画では有機農業研究会でのお仲間たちも登場したりと、人と人とのつながりに目を見張りました。またこの日初対面のSさんとの会話で驚いたことに、去る3月に「原発再稼働STOP!」の小さなシールをポスターに作成しましたが、人から人へと伝わりその一枚をSさんは7月1日の平和行進に持参したところ、ポスターは上越から長野へバトンタッチされたというので、映画と共にその“波紋”に感激の一日でした。


映画「不思議なクニの憲法」と「ポケモンGO」と

2016年07月25日 | 本・雑誌・映画

昨日は松井久子監督の話題作『不思議なクニの憲法』を上越市民プラザで観てきました。前評判通りの映画で、冒頭では元外交官で評論家の孫崎享さんがアベ政治のウソの数々を指摘で、憲法学者の早稲田大学長谷部恭男教授や、作家の瀬戸内寂聴さんらが登場です。

見ごたえのある2時間に及ぶドキュメンタリー映画で、最後は元文部大臣で公益財団法人日本ユニセフ協会会長の赤松良子さんが、現政権に「3分の2」議席を与えてはならない、有権者の半分は女性であると訴えていました。

この映画が完成したのは4月半ばで、参院選前に上映会が全国にもっと広がっていたら少し違った結果になっていたかもしれないと思いました。しかし「憲法は難しいから」と足を運ぶ人たちが限定されるかもしれず、この日は長岡で映画を見て来た上越市のKさんの主催でした。ところが土日にも関わらずあまりにも少ない観客で、受付けには自民党憲法改正草案コピーがたくさん残っていました。

ところで今、巷はスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」の話題で持ちきりで、大の大人が夢中になっている光景をTV画面で見るにつけ驚くばかりです。CIAとつながりのある「ポケモンGO」をロシア国内で禁止という「世界の裏側ニュース」もあり、日本国内での熱狂的な伝え方に首を傾げてしまいます。http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12183245773.html

今朝は8時前に「今日からよろしくお願いします」と隣りの孫たちがやって来て、いよいよ私の方も“夏休みモード”で、宿題(?)を見たり昼食の準備などで追われました。午後1時過ぎに根知のお母さん(孫たちの祖母)と交代し、私は「憲法を守る糸魚川共同センター」の拡大役員会へと急ぎました。

参院選での取り組みと反省点などの総括の後、映画『不思議なクニの憲法』の市内上映会を提案です。日本国民へのメッセージを今、憲法を変えようとする多くの人たちにも観てほしいと願う一日の終わりです。


「とと姉ちゃん」と出版業界の今昔

2016年07月16日 | 本・雑誌・映画

雑誌『暮しの手帖』を創った大橋鎮子さんモデルのNHK朝ドラの「とと姉ちゃん」、先週は一銭五厘の赤紙で召集された人々と敗戦の東京を丁寧に描いています。大橋鎮子さんは花森安治さん(ドラマでは唐沢寿明さん演じる花山伊佐次)と共に衣裳研究所を設立し、ファッション雑誌『スタイルブック』を創刊することになりました。

そして花森安治編集長の『スタイルブック』では、反物を活用して洋服を作る直線縫いなどの企画でヒットしたものの、巷にはパクリ本が出てきて確か5号位で廃刊です。ところで花森安冶さんは帝国大学文学部美学美術史学科に入学し、当時6万部を発行していたという帝国大学の学生新聞に携わっていた才能の持ち主でもありました。

先日、求めた『暮らしの手帖』と一緒に1946年夏の『スタイルブック』(定価12円・送料50銭)の復刻版が入っており、花森安冶さんのデザインは70年が経過しても古さを感じさせない斬新的なものです。1948年に生活雑誌『美しい暮しの手帖』(後に『暮しの手帖』と改題)となり、生活者の側に立っての提案や長期間・長時間の商品使用実験を行ってきたユニークな雑誌です。

また『暮しの手帖』の表紙画は、創刊号から死の直前に発行された第2世紀52号まで、全て花森安冶さんの手によるもので、デザイン集も出版されるほどの人気です。

ところで活字離れで出版業界は火の車であることを月刊『食べもの通信』の役員の一人として痛感してきました。数年に財政危機に直面し廃刊を余儀なくされ、役員体制を見直して合同出版社に間借りし、私は家庭栄養研究会の副会長となり今日に至っております。2013年春までは市議会での公務優先でしたが、その後は毎月の役員会議に出席するなど深く運営に関わっています。また本誌は専門分野の方たちだけでなく、地方議員の人たちにも広く読まれ、多くの皆さまの支えで創刊46周年545号まで続けることができました。

参院選を終えて今度は『食べもの通信』読者拡大というミッションに熱くなっている週末です。未読の方へは見本誌を直送しますので、どうぞよろしくお願いいたします。

『食べもの通信』家庭栄養研究会 http://www.tabemonotuushin.co.jp/

そして忘れもしない昨年の7月15日、衆院特別委員会で「国民の命と暮らし」に直結する10本もの法律を一つに束ねて、安保関連法案を強行採決した日です。わずか一国会の審議で成立させたことは政治の暴走に他なりません。また9年前の16日は、柏崎・刈羽地方を震撼させた中越沖地震で、今日は地震が発生した10時13分に私は知り合いの告別式に参列で、いのちと向き合いながら忘れてはならないことを再認識の終日です。