シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン |
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読 了 日 | 2011/10/29 |
著 者 | 小路幸也 | |
出 版 社 | 集英社 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 383 | |
発 行 日 | 2009/04/25 | |
ISBN | 978-4-08-746424-5 |
ートルズの歌声が聞こえてきそうなタイトルだが、前々回の「東京バンドワゴン」の第2弾である。
僕は原則として、読み終わった本はBOOKOFFに持っていくなり、あるいはNetに出品するなりして、処分するが、主として「安楽椅子探偵」型ミステリーや、特に気に入った本は文庫でとっておく。ミステリー文学賞で歴史のある江戸川乱歩賞受賞作は50冊以上になった。東京創元社のネット販売で手に入れた著者のサイン本などもその一つで、そちらは単行本だが、そのほかは限られたスペースの関係で文庫となる。
このシリーズもとっておきたくて、第1作から文庫で買っておこうとamazonに注文した。Amazonを利用したことのある人ならご存知のように、古書の安いものはいわゆる1円出品が数多くある。1円と言っても送料が定額の250円だから、251円ということになるのだが、それでも新刊で買うよりはずっと安く、古書と言ったって、ほとんど見てくれは新刊同様のきれいな本が送られてくることもある。
注文して2―3日で届くから手軽で、今までに僕は随分利用してきた。決済はクレジットカードである。
1、2巻は安かったので古書を、だが3、4巻は送料を含めると新刊とそれほど変わらないので新刊という具合に4巻まで買い揃えた。
できれば全部古書でいいのだが、3―4巻はまだ文庫になったばかりなので安くなっていないのだろう、仕方がない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/d7/9b01df450e6e83ed8a33fd6cb13750fb.jpg)
このシリーズを読み始めて、僕はよくばりだから探せば、まだまだ面白いシリーズがあるのではないかと思っている。その点でも、amazonというnet shopは関連本を勧めてくれるからありがたい。今回もいろいろと似たような本が挙げられているので、このシリーズを読み終わったら、さがして見ようと思っている。
と言ったところで、今回は堀田家の家族についてざっと書いてみようか。
先ず当主の堀田勘一は奥さんのサチを数年前76歳でに亡くしているが、もうじき80歳になるも、まだ元気溌剌で古書店を切り盛りしている。そして、その長男は我南人(がなと)というおかしな名前だが、60歳ながら頭髪を金髪に染めて長身、伝説のロッカーと呼ばれるミュージシャンで、時々はまだテレビに出たり、ライブを行ったりと現役である。
しかしこの男、若い頃からの放浪癖がいまだに治っていないようで、落ち着いて家にとどまることを知らず。秋実さんという今は亡き奥さんとの間に、紺(こん)、藍子という男女二人の子供がある。さらに愛人との間にできた青(あお)という男子を引き取っているのだ。男子と言っても、もう20代後半だ。その愛人について我南人は一切明かしていない。
そんな親に似たのか長女の藍子もシングルマザーで、花陽(かよ)という中学生になる女の子を設けているも、父親の名は誰にも明かしていないのだ。紺は亜美という奥さんがいるが、亜美は親の反対があったため、家を飛び出して、駆け落ち同然に紺のところへ来たのである。小学校高学年の男の子・研人がいる。
ざっと、4世代のメンバーを紹介したが、この他にご近所さんやら、常連さんやらが入り乱れて、毎回賑やかな様相が示されるのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/d7/9b01df450e6e83ed8a33fd6cb13750fb.jpg)
の家族には波瀾万丈の過去があるようだが、この後次第に明らかになっていくのではないかという予感を持たせる。まだ本書で2作目だから、回が進むにつれていろいろとわからなかった部分についても、明らかになっていくところはあたかも連続テレビドラマの味わいで、じっくりと読み進めたい。
僕にとって昭和の時代を彷彿とさせる群像劇は、金もなく物もなくといった厳しい時代を過ごしてきたにもかかわらず、過ぎ去った時代は何もかもが懐かしく、「東京バンドワゴン」の日々に入り浸ってしまうのだ。
多彩な登場人物一人一人にドラマがあり、それを紐解いていくだけでも壮大なストーリーが展開するのではないかと、6作もあるシリーズに心を躍らせる。
# | タイトル |
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冬 | 百科事典は赤ちゃんとともに |
春 | 恋の沙汰も神頼み |
夏 | 幽霊の正体見たり夏休み |
秋 | SHE LOVES YOU |
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