謎解きはディナーの後で2 | ||
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読 了 日 | 2012/03/01 | |
著 者 | 東川篤哉 | |
出 版 社 | 小学館 | |
形 態 | 単行本 | |
ページ数 | 271 | |
発 行 日 | 2011/11/15 | |
ISBN | 978-4-09-386316-2 |
が見ている二つのテレビ書評場組のどちらでも、本書と前作「謎解きはディナーの後で」の両方が、売り上げベスト10にランクされている。先月まで放送されていたフジテレビのドラマもその後押しをしたようだ。
それにしても、どういった読者が多いのだろうと、ちょっと気になる。まあ、評判につられているわけではないが、僕もこの続編を読んでいるのだから、偉そうなことは言えないが。本格ミステリーと、ユーモア・ミステリーはたまた、バカミスっぽいところもあって、そんなところが受けているのだろう。
従来僕はユーモア・ミステリーというジャンルには、あまり興味はなかったのだが、というよりどちらかといえば敬遠していたほうだ。僕にとって本シリーズの面白さは何と言っても、執事の安楽椅子探偵ぶりなのだ。
執事の安楽椅子探偵といえば、かつて本格ミステリーファンを喜ばせたアメリカの「黒後家蜘蛛の会」がある。
こちらの名探偵は執事ではなく給仕だが、名だたる識者を前に名推理を披露するところが似ているといえば似ている。東京創元社から翻訳が5冊出ているが、著者のアシモフ氏は1992年に亡くなっているので、そのあとはないのかと思っていたら、Wikipedia によればまだあるらしい。翻訳はされているのだろうか?気になるところだ。
ーモア・ミステリーに興味がないと書いたが、本書を読んでいると随所に出てくるばかばかしいほどの登場人物たちのセリフやト書きに、思わず吹き出してしまうようなこと。肩肘張らずに気楽に読める、そんなところが受けているのかもしれないと納得。他人事みたいだが、僕もそのうちの一人だ。
前に読んだ「図書館戦争」のところで、“ありえないような話云々”とかいて、ある方から半ば非難するようなコメントをいただいたが、本書の世界も同様で、ありえないシチュエーションではあるが、そんなところを面白おかしく真面目に描いているのが面白い。
# | タイトル | 発行月・号 |
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第一話 | アリバイをご所望でございますか | 2011年/1月~2月 |
第二話 | 殺しの際は帽子をお忘れなく | 2011年/3月~4月 |
第三話 | 殺意のパーティにようこそ | 2011年/5月~6月 |
第四話 | 聖なる夜に密室はいかが | 2011年7月~8月 |
第五話 | 髪は殺人犯の命でございます | 2011年/9月~10月 |
第六話 | 完全な密室などございません | 書き下ろし |
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