ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン |
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読 了 日 | 2016/05/11 | |
著 者 | 小路幸也 | |
出 版 社 | 集英社 | |
形 態 | 単行本 | |
ページ数 | 300 | |
発 行 日 | 2016/04/30 | |
ISBN | 978-4-08-775429-2 |
の前が真っ暗、とか頭の中が真っ白と言った言葉は、小説やドラマの中ではよく目にしたり聞いたりするが、自分がそうした状況に置かれるとは考えていなかった。すべてのデータファイルを外付けのHDDに記録していたのに、うっかりミスからHDDをフォーマットしてしまったのだ。
このブログの元となるWordのファイル、ブログのHTMLデータを納めたメモ帳のファイルなど、とにかくすべてのデータを失ってしまった。何十年もの間パソコンと付き合ってきたのに、基礎中の基礎といった事を怠っていたことへの、報いか、罰か?
データ復旧ソフトを使っての復旧はうまくゆかないので、仕方なく今日HDDを専門の業者に送って、見積もりを取ることにした。どの程度の費用が掛かるか分からないが、膨大なデータが復旧するのなら、かかる費用に目をつむるしかない。
そんな中落ち着いて本を読むことなどできないと思ったが、元来の楽天的な性格から読書はまた別のことで、結構面白く読めるから不思議なものだ。
またこのシリーズの季節がやって来た。毎年4月末に新作が出て、2作前のシリーズが文庫化されるという恒例の行事が何年か続いている。本書でもう11冊目となる。昭和のテレビ全盛時代を彷彿させる、下町のドラマは多くの読者を懐かしい世界へといざなう。
第1作がこの世に出たのは、2009年で、僕が読んだのはそれから2年ほど後の2011年だった。その1作で僕はシリーズの虜になって、延々と読み続けることになったのだが、昭和14年生まれの僕は幼い頃、東京の駒形で育ったから、どこかにその記憶が残っていて、余計に作品の舞台や登場人物たちの会話が、懐かしく感じられるのかもしれない。
そうは言っても舞台は下町だが、時代は現代で見合った人の流れや、起こる事件は様々だ。今回はスパイ活劇そのものと言ったエピソードで、堀田勘一がロンドンへと飛ぶことにもなるのが面白い。
のシリーズの魅力の一つは、この世の人ではなくなった堀田サチの語り口にもある。まるでその場にいるような気にもさせるところは、シリーズを通しての売り物だろう。 こんな単行本の新作を買うほど僕には余裕はないのだが、この日のためにとっておいた、ヨドバシカメラのポイントが役立った。
# | タイトル |
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春 | 花も嵐も実のなる方へ |
夏 | チャーリング・クロス街の夜は更けて |
秋 | 本を継ぐもの味なもの |
冬 | ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード |
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