フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン |
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読 了 日 | 2013/10/11 | |
著 者 | 小路幸也 | |
出 版 社 | 集英社 | |
形 態 | 単行本 | |
ページ数 | 307 | |
発 行 日 | 2013/04/30 | |
ISBN | 978-4-08-771510-1/td> |
年4月末に刊行されている「東京バンドワゴン」のシリーズも8冊目となった。
下町に昔ながらの古書店「東京バンドワゴン」を経営する堀田家の大家族の日常を描くこのシリーズは、今では失われつつある、昭和の匂いを色濃く残すエピソードの積み重ねで、心地よい空間をかもし出してきた。
科学技術の発達は、便利で暮らしやすい世の中を作ってきた反面、人の繋がりや人情の機微などという、昔から培ってきた人としての大切なものをなくしてしまっているような気もする。 西岸良平氏の「三丁目の夕日」が映画化され、多くの人々の共感を得ているのは、そうした我々が亡くしてしまったものを、懐かしむ心境だろうか?
この「東京バンドワゴン」シリーズも、下町の風景や大家族の古書店を中心とした、そこに暮らす人々の交流を描いて、多くのファンを獲得している。そして、そのファンの要望が高かった映像化がいよいよ現実のものとなって、(2013年)10月12日から日本テレビで放送が開始された。
キャスティングもスクリプトもまったく予想してなかったものだが、僕は素直に有るがままを受け入れることが出来た。それどころか、心地よくドラマを味わっている、といっていいだろう。
これを書いている現在(10月28日)もう、3回目の放送が終わった。録画したドラマを見ながら、此の小説を読み始めた頃を少しずつ思い返している。
正味45分程度の一話ではなかなか思うようには、話が進展しないが、すでに多くの内容を忘れてしまっている僕も、「ああ、こんなこともあったナ」と、懐かしさ?も蘇る。仏壇に堀田サチが姿をあらわす場面はまだないが、どういうシーンになるのか楽しみだ。
彼女の役は加賀まりこ氏でナレーションも担当している。その昔、六本木あたりを活動の場として、野獣会?と称したグループから次々と芸能界にデビューした中の一人が加賀まりこ氏だったと、記憶しているが何しろだいぶ昔のことだから、僕の記憶もあまり当てにはならない。
確かその中には亡くなった大原麗子氏もいたのではなかったか?
時の流れはある意味で残酷な一面をも見せるが、はじけるような若さを振りまいていたまりこ嬢がおばあさんの役を演じるなど、時代の変遷を感じる。
8冊目の本書も、タイトルはビートルズの曲名からだが、それが示すように登場人物一人ひとりが、東京バンドワゴンに関わるエピソードを語るという形式で、下表のように11話が収められている。
# | タイトル | 紙誌名 | 発行月・号 |
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1 | 紺に交われば青くなる | WEB文芸RENZABURO | 2008年11月 |
2 | 散歩進んで意気上がる | 書き下ろし | |
3 | 忘れじの其の面影かな | 書き下ろし | |
4 | 愛の花咲くこともある | WEB文芸RENZABURO | 2009年1月 |
5 | 縁もたけなわ味なもの | WEB文芸RENZABURO | 2009年5月 |
6 | 野良猫ロックンロール | 書き下ろし | |
7 | 会うは同居の始めかな | 「青春と読書」 | 2010年5月・6月号 |
8 | 研人とメリーの愛の歌 | WEB文芸RENZABURO | 2009年12月 |
9 | 言わぬも花の娘ごころ | WEB文芸RENZABURO | 2009年9月 |
10 | 包丁いっぽん相身互い | 「青春と読書」 | 2010年3月・4月号 |
11 | 忘れものはなんですか | 「小説すばる」 | 2010年8月号 |
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の記事は昨日(10月30日)に出す予定だったのが、録画した放送大学(地上デジタル121ch)のいくつかの講義を見ていて、忘れてしまった。
放送大学の番組表を見ていると、時には僕の興味をそそる授業があり、そうした講義を予約録画して昼間見るようにしている。
主にコンピュータ関係やデジタル情報に関連した講義は、高校でも劣等性だった僕には難しい内容もあるが、知識欲をくすぐるものがあって、出来るだけ見るようにしているのだ。本当は放送大学に申し込んで、勉強すればいいのだが、経済的な余力のない僕は無料の放送を見ることしか出来ない。だからテキストなしの講義は予習復習も出来ないので、大雑把な知識を得るだけで満足しなければならない。
それでも基本的なアルゴリズムや、デジタル処理に関する基礎知識を学ぶことが、アプリケーションの理解などに必ず役立つと思っており、生涯学習の一環として続けたい。
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