オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン |
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読 了 日 | 2011/11/13 | |
著 者 | 小路幸也 | |
出 版 社 | 集英社 | |
形 態 | 単行本 | |
ページ数 | 301 | |
発 行 :日 | 2010/04/30 | |
ISBN | 978-4-08-771350-3 |
京バンドワゴンの5作目を図書館で借りてきた。来年(2012年)4月末に7作目が出るようなので、その近くまで待ってから5作目と6作目を読もうかとも思ったが、待ちきれずに借りてきてしまった。(この巻と次の第6作はまだ文庫になっていないから、図書館の単行本を借りることにしていた)
このシリーズは最初の東京バンドワゴンが発表された2006年から、1年1作の割で毎年発表されてきたということで、この第5作目は昨年(2010年)の発行となっている。実は本書と一緒に今年(2011年)の4月に出たばかりの第6作「オブ・ラ・ディ・オブ・ラダ」も借りてきたのだ。
少し前までは貸し出し中になっていたのだが11月12日に図書館に行ったら、返ってきていたのでつい嬉しくなって、2冊とも借りてきてしまった。しかし今(11月13日)本書を読み終わって、続けて読もうかどうしようかと迷っている。図書館への返還期限(11月26日)はまだ先だから1冊か2冊、間に入れて読むことにしよう。
このシリーズは毎回1年を四季に分けて物語が語られる形式となっている。そして、1作ごとに当然のことのように登場人物たちも一つずつ歳をとっていくのだ。なんだかその辺がリアルタイムで、一緒に暮らしているかのごとき錯覚を起こす。
このさわがしい楽園(これは1978年にTBS系列で放送された連続ドラマ「人間の証明」の挿入歌に使われた歌のタイトルでもある。ハスキーな歌手りりいさんの歌唱が素晴らしく、僕は今でも時々思い出したように聴いている)に身を置いている時が、僕の至福の時でもあるのだ。
毎度のことながら、巻頭は今は亡き堀田サチによる大家族・堀田家の紹介に始まる。10ページ足らずの中で、要領よく家族を一人ずつ簡単な略歴までも添えて、紹介しながら家族の成り立ちまでも語っていく。このイントロ部分を読んでいるだけで、堀田サチの暖かな目線を感じて、心を洗われるような気がしてくるのだ。
1作の「東京バンドワゴン」を図書館で借りて読んだ時には気付かなかったが、この第5作も図書館の本だがまだ新しいせいか、紫の立派な紐(この紐には名前があったが度忘れした)がついており、単行本も良いなと思い、一瞬単行本を揃えてみようかなどと不届きな考えがよぎる。「ぜいたくは敵だ!」なんてことが戦時中言われていたな。
もちろん、思うだけだ。そんな経済的な余裕はこれっぽっちもない。
昔読んだ本の中だったか、「あまり人を好きになりすぎてはいけませんよ。別れがつらくなるから。」というようなセリフがあった。ドラマだったかな?シリーズ作品に入れ込むのは、パトリシア・コーンウェル女史の「検屍官」以来か、このドラマが終わるときのことを考えただけでも寂しくなる近頃である。
# | タイトル |
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夏 | あなたの笑顔は縁二つ |
秋 | さよなら三角また会う日まで |
冬 | 背で泣いてる師走かな |
春 | オール・マイ・ラビング |
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