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国産品?!

2019年04月04日 18時57分29秒 | 懐かしのまんが・谷ゆきこ(谷悠紀子)

さーーて、久しぶりの
谷ゆきこ先生の作品のご紹介です。



恋人は
国産(メイド・イン・ジャパン)よ!

谷ゆきこ


週刊少女コミック 1970年(昭和45年)






スイスのモントール家
ふたごのアランとドロン。
ふたりは写真を頼りに あき子 を
空港まで迎えに行きます。





先に見つけた方が
あき子とデートしようと
賭けをします。





先に見つけたのはドロン。





ところがドロンが花を買ってる間に
まんまとアランがドロンになりすまします。






ママも、アランの恋人・ジャッキーも
間違えてしまうほど似てる二人。
区別するには足の裏のほくろしかありません。

アランを好きになってしまっては大変と
ジャッキーはあき子に 自分の家の
時計店でのアルバイトを提案します。






あき子が アルバイトを始めて
何日か過ぎました。

ジャッキーが訪ねてもアランはいつも留守。






アランは毎日時計を1つ買っては
あき子とデートしてたのです。

怒ったジャッキーは、もうアルバイトは
やめるよう言います。






たくさんのお客様を前に
辞められたら困る・・・
と言うお店の人。






日本人のお客様に あき子が勧めたのは
日本製の時計でした。





商売の邪魔をするのかと怒るジャッキーに
あき子は
自分は「国産品愛用者
だと言うのです。






それを聞いた翌日。

「あき子はボーイフレンドも
日本人でなきゃだめなのね。」
と言うジャッキー。
何とかアランを取られまいとする彼女に
あき子はボーイフレンドの写真を見せます。
日本人の素敵な男性。
微妙な面持ちのアラン。






ある日、四人はピクニックに出かけます。
二人で入れ替わって二人をだまそうとする
アランとドロン。





二人が入れ替わった事を見破るあき子。
それは
「座った時アランは右足を、
ドロンは左足を上に組んで座る」
という本人たちも気づかないクセが。
教えてもらったジャッキーは、
もう間違わないと喜びます。






それから数日後。
あき子の父に大使館に招かれた一同。

そこでボーイフレンドと言ってたのは
兄だとばれてしまいます。






あき子の帰国の日が来ました。






三人に爽やかな印象を残して
あき子は飛び立って行きました。






 おわり 


ま、
スイスの3人の男女に
新風を巻き起こして行った
日本の女の子の話
って感じでしょうかね?!



そうそう。
昔は
「時計と言えばスイス」
と言ってた時代があったなぁ。


とか



アランドロンは、ハンサム
(二枚目、イケメンにあらず)の代名詞
だったよね~。

なんてことを思い出しましたョ。



あき子の姿(特に髪型)が
昔々の 小川知子 に似てると思ったら
あき子のフルネームが 小川あき子。
やっぱり意識して描いたのかな




少女コミックに谷先生が描いていたのは
1968年(昭和43年)から
1970年(昭和45年)

68、69年の作品は、普通の少女だったり
仕事に頑張る女の子だったり、
スポーツ物だったりがほとんどでしたが

( 少女コミックの谷作品  )


1970年は、大阪万博で
浮かれまくってた時期だったからか
谷作品も
恋のローマでチャオ!
パビリオンの星
そして今回の作品と
国際色豊かな作品になっています。

と同時に恋愛の要素が多く
70年の3作品は、谷作品にしては
めずらしい内容なんじゃないかなぁ~。







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2 コメント

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〈『星』シリーズ〉の反動? (Saeki)
2019-04-07 00:10:19
今回も貴重な谷作品の発掘と紹介、ありがとうございます。

1970年といえば、学年誌では『白鳥の星』『バレエ星』『さよなら星』の〈『星』シリーズ〉薄幸御三家が同時連載。その反動もあるのでしょうか、一点の曇りもない奔放なコメディに徹していて清々しい。

「国産品愛用者」をもって任じ、事もあろうに精密さの代名詞として知られるスイスの時計に対抗して日本の「セイミツ時計」(ネタ元はセ○コー?)を売りつける逞しさは、高度経済成長を背景とした「ジャパン・アズ・ナンバーワン」なのか。ここで「滞在国でアルバイトの場合、ビザの問題はないのか」「日本人観光客の集団がなんでスイスで日本製時計を買うのか」「日本の国際線旅客機は外国製では」などと突っ込んではいけない。

アラン・ドロンといえば、同時期の『バレエ星』には、パリ・バレエ団来日公演でアリア先生の相手役ダンサーとしてアーラン・ドレン氏が登場。ここにもドロンの呪縛が…

ご指摘の小川知子さん。
https://www.youtube.com/watch?v=fFWD3Sj1eLQ
確かに主人公のあき子とイメージがかぶる。一方、こちらのジャケット写真は『まりもの星』のなでしこみたい。
https://www.youtube.com/watch?v=Z_m30WfXLfw
この方がその後“絶叫女優”などと騒がれるとは誰が想像しえようか。

大阪万博のスイス館は、樹氷をかたどった美しいパビリオンでしたね。写真で見ただけだったけど、とても印象に残っています。
返信する
Saekiさんへ (我楽多)
2019-04-07 18:26:41
「滞在国でアルバイトの場合、ビザの問題はないのか」
アハハ、ホントだ~

薄幸な物語ばかり描いていて谷先生もハッチャケたかったのかもしれませんね。
「恋のローマでチャオ!」を読んだ時なんて とても驚きましたョ。

万博のスイス館の画像見てみました。
キレイですね。
ライトアップしたら、今でも十分話題になりそうな建物です。
返信する

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