最近
凄いマンガ!!
に出会いました。
エースをねらえ!
山本鈴美香
(友人に借りた 愛蔵版)
(重っっ!)
えっっ! 今??
今、エースをねらえ! ?!
読んだ事ないの?!
いろんな声が
聞こえて来そうですが・・・
えーえー そうなんですよ。
今さらの エースをねらえ! です。テニスマンガ
主人公は 岡ひろみ
コーチが途中で死んじゃう
アニメにもなった
お蝶夫人 ていう
スゴイ人がいるらしい
このくらいの知識しか
ありませんでした。
なので、
テニスねぇ~
凄いライバルと戦うとか?
魔球をあみだしちゃうとか?
怪我して大変な目に
あうけど根性で立ち直る?
とか?
そんなマンガなのかと思い
読んでみたら。
いやいやいや。
このマンガは 精神論 ですな。
スポーツマンガだけど
根底は「人の心」を鋭く描いてる
マンガだと思う。
宗方コーチ。
強い!!
おそろしいくらい強い人。
(今となっては)息子より若い
コーチの言葉には
50を過ぎたオバちゃんも
いろいろ教えられましたわい。
こんな 悟りを開いた人 のような
言葉がいっぱい出て来るもんな~。
尾崎が、お蝶夫人を
海に連れてくシーンが好きです。
「ぼくがいてもあなたはひとりです」
そんな尾崎に
手を差し出すお蝶。
あんたたち、
この前まで高校生だったよねー?!
そのあと尾崎が電話するシーン。
公衆電話からなのが時代だね。
なんとも言えずいい。
公衆電話なのがいい。
携帯じゃダメだよなー。
携帯が無い時代で良かったよ。
尾崎はお蝶夫人が好きだよねー。
でもお蝶夫人は同い年の若造が
手におえるような人物ではない。
尾崎もそれはわかっているだけに
悲しい恋をしてるよね。
でも、海で一瞬でも自分という者に
(手を差し出すという行為で)
身を任せてくれた
=存在を意識してくれた
て事が嬉しかったんだろうね。
そして出た言葉が
「むくわれてあまりある」
・・・マゾだね~。
(個人の感想です)
主人公は 岡ひろみ。
確かに 強い精神力、根気、素直
いろいろ素晴らしい面を
持ち合わせてる人だ。
でも、
「エースをねらえ!」と言われたら
「お蝶夫人」
と答える人の方が多いのでは?
それほど彼女の存在は大きい。
私もかなりヤラレました。
お嬢様。
お嬢様と言っても、だいたい
2パターンあるよね。
「真のお嬢様」
と
「成り上がりお嬢様」
「真のお嬢様」ってのは
意地悪はしないもんだよ。
なぜなら・・・
自分も意地悪された事ないから。
(私の持論)
お蝶夫人なんてまさに真のお嬢様。
ひろみをいじめるどころか
ひろみを励まし、支え、思いやる。
女性から見ても素晴らしい女性だと思う。
素敵なワンシーン
窓辺から流れる風、
表情、動き・・・
これだけで、読者は
空気、匂い、思い・・・
いろんな事を感じ、想像する。
まさに言葉では言い表せないくらい
多くのいろんな事を一瞬に。
漫画ってそういうところが
素晴らしいよね。
当時、この漫画を通して
いろいろ考え、教えられ、
心豊かになって行った少女たちが
いっぱいいただろうね。
この漫画に リアルタイムで
触れられた少女たちは
幸せもんだと思うョ。