今回ご紹介の谷作品は
白鳥の星(白鳥の湖編) 谷ゆきこ
出て来る人はこんな感じ
カンナちゃんはパパ・ママ・妹のアヤメちゃんと暮らすバレエの大好きな女の子。
( すごい!! 豪邸です!! じいや付き)
でも、なぜかママは妹のアヤメばかりを可愛がり、カンナには辛くあたります。
カンナはお仕置きで入れられた物置で、自分は この家の子でない という手紙を
読んでしまいました。
ある日知り合った秋山親子。娘は道子。母はかおり。
かおりは元バレリーナ、そしてカンナちゃんにそっくりです。
かおりの存在を知ったママ。 びっくり仰天
夏休みには、パリのバレエ団のテストがあるのに、ママは北海道のおじいちゃんの所へ
行くように言います。
しぶしぶ承知するカンナちゃん。
でも、ママはアヤメだけを連れてパパのいるパリへと行ったのです。
北海道ではおじいちゃんに乗馬を教えてもらったりして過ごしました。
ある日、おじいちゃんの薬をもらいに来た病院でかおりさんに似た看護婦さんに会います。
病院からの帰り道、落馬してしまったカンナ。
気が遠くなって行きます・・・。
かおりは、カンナが 生まれた時病院で取り違えられた自分の子 だと知り北海道までカンナを
探しに来ました。
( かおりに似た看護婦さんはかおりの妹でした。 )
入院中、突然色がわからなくなったカンナ・・・。
色がわからなくなると目が見えなくなってしまうと言われてしまいます。
悲しくなってしまったカンナは一人湖へ。
湖にうかぶ まっ白な白鳥。 カンナは見る事が出来ません。
ところが。
ぼんやりしていた目が、急に見え始めたのです。
目がみえるようになったカンナ。 これで足さえ治ればまた踊れます。
カンナは、きっとすばらしいバレリーナになると誓いました。
おわり
これは1968年「少女コミック」12月クリスマス増刊号に載っていた作品です。
多分、小学二年生に1968年から連載された「白鳥の星」の総集編なのでしょう。
「白鳥の星」は私の2歳くらい年上世代が読んでいたマンガですね。
総集編だから仕方ないにしても・・・目が見えなくなった!見えるようになった! のくだりが
あまりにも急転直下で驚いてしまいます。
でも、それ以上にビックリなのが、あまりにもママが意地悪な事。
いくら カンナが自分の子でないかもしれない・・・ といっても、妹のアヤメとの露骨なまでの
えこひいきっぷり
カンナが不憫で・・・
でも、妹のアヤメちゃんはおねえちゃんのカンナを慕う優しい子 ってのが唯一の救いデス。
この雑誌に載ってたのはここで終わりですが、元々連載してた方の雑誌は1968年・小学二年生
から1970年・小学四年生まで連載してたようです。
そこで、「その後はどうなった??」 って事で、1969年・小学三年生を数冊買い求めてみました。
そしたらそこには、カンナは記憶喪失になってるし、カンナにうりふたつのさゆりって子が出て来るし、
かおりは未だに母だと名乗ってないし・・・
もぉ~何が何やら・・・
このマンガを読んでた世代で、くわしく覚えてる方・・・いませんかねぇ?