我楽多(がらくた)日記

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へっぽこブログ

少年小説

2019年02月24日 22時18分44秒 | 吉屋信子・他 少女小説

吉屋信子の書く「少女小説」の類は
ほとんど読み尽してしまった感がある。

( グログ上に出てない作品は
ブログを書き始める前に読んでるから
書いてないだけで、ほとんど読んでる
・・・多分 )



ところが。

某古書店でこんなの発見



草笛吹く頃 吉屋信子
1954年 (昭和29年)発行





おぉ~!!
こんな本みたことないぞー!!

それもポプラ社だー


と飛びついた。


この表紙からして
少女小説ではなく少年小説なのは
一目瞭然。

吉屋信子が少年小説も書いていたとは
知らなんだ。









新たな世界、
中学へ進む晋一と奉公に出る太一の
友情物語のようです。

まだ読んでないんでね

読むのが楽しみ~~






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連休中の読書

2016年05月06日 22時18分31秒 | 吉屋信子・他 少女小説

連休中、久し振りに 少女小説 を読みました。



青いノート  吉屋信子 (装幀・松本かつぢ)



  

戦争で兄を亡くした百合子。
兄の残した青いノートに 新しい生活、
そして、もの静かなクラスメート千穂との
友情を綴って行くのだった。


他に 夕月・こねこと章子・冬をめづる子
押込められた納屋の中・手を叩く心
私の文学的自叙伝  





久し振りに、お嬢様の世界に触れて
私のお嬢様時代を思い出されましたよ。
( そんな時代あるのか )


さて、この 青いノート 昭和24年発行の本なのですが、
復刻もされておらず、吉屋作品の少女小説の中でも
なかなか出て来なくて、やっと見つけた本なんですよ。

そんな苦労してやっとこさgetした本。
今年の3月に復刻版が出てました

なんだかな~~ ・・・





 

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「花」

2014年05月22日 21時46分09秒 | 吉屋信子・他 少女小説

  花  吉屋信子 昭和21年

   

吉屋作品では、人が亡くなる・・・という場面はあまり出て来ません。
ですが、この作品は、いきなり少年二人が山で遭難。
死んでしまうのです!
( まずその時点でビックリしてしまった)

ほのかに好意を寄せつつある男女のそれぞれの弟が、
山登りにいって遭難して死んでしまったのだ。

「大丈夫って言ったじゃない!。オタクのせいよ!」
「なによ!うちだけが悪いような言い方して!」

両家の親がいがみ合います。


もぉ~そうなりゃロミオとジュリエットの世界ですよ。

でも、

「好き好き 好きになっちゃったらしょうがない。
結婚だ。今すぐ結婚するー 」

って言ってる10代の男女とは違います。

耐える。

耐え忍ぶ。

いつか・・・いつの日か雪解けの日も来よう。

とばかりに 決して早まった事をしない二人なのです。
でも、静かに確かに二人の中には愛が育っているのです。


この先二人は結ばれるのか・・・それとも別れとなってしまうのか。
どちらにも考えられる という終わり方になってます。
でも、最後の最後に、ある人の登場で
きっといい方向へ進むんだろうな・・・と 大団円への含みを持たせて
終わってるのもいい感じでした。

吉屋先生の家庭小説の中では、一番好きな作品かも・・・。





 

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吉屋作品3作。

2014年03月06日 21時51分25秒 | 吉屋信子・他 少女小説

今回ご紹介するのは、吉屋信子作品3点。



街の子だち 1956年 (S,31)

   

表紙が ポプラ社 だね~

   

   

照ちゃんと敏ちゃんは近所の仲良しさん。
そこへ、同い年の久美子が引っ越して来る。
仲良くなる三人だが、同じ女学校を照子だけ落ちた事から
三人の仲が少しずつギクシャクして行く・・・。




久しぶりにGetした、吉屋先生の少女小説です。

三人の仲良しってバランスが難しいよね~。

照子だけ、違う女学校へ行くんだけど、その登校途中に とあるおじいさんに会う。
その人は、会った事がないと言う久美子の おじいさんだった。
まぁ、久美子が 「父と母が結婚する時、おじいさんに反対され・・・云々。」
て言ってたから、( あ~ この人が久美子のおじいさんね) とすぐにピンと来たけどね。


さて、このおじいさんと久美子を会わせようと照&敏コンビが尽力するんですよ。
そのくだりが・・・

これは少女小説よ

子どもの読む本よ

絶対会えるに決まってるのよ

とは思いながらも、ドキドキしながら読んでましたね~。


もちろん、最後は大団円。

「街の子だち」とありますが、「街の子たち」とは違うのでしょうか?
昔の言い方なのかな






                 



白いハンケチ 1957年 (S,32)


   

(ハンカチじゃないところが時代だね。)

エッセイ集です。
時代は変われども、感じる事、考える事は今とそう変わりがないものだな
と思いました。

食べ物の話題が出ると、読んでてお腹が空いちゃいました。
(吉屋先生は、子供の頃から雲丹が好きだったそうです





                 


片隅の人 1958年 (S,33)




家庭小説ですね。
面白かったデス。

主に3家族がでてくるのですが、その3家族のビミョウ~~な繋がりで
物語がビミョウ~~に絡まりあって話は進んで行きます。
そのビミョウ~~に絡まりあった糸を紐解きながら読み進んで行くと、
「おぉーー なるほどそうか!そうなるか!」と やっぱり最後は大団円。

吉屋作品は少女小説にしても家庭小説にしても
「この先こうなるんじゃないかなぁ~」
と考えながら読み進めて行く楽しさ みたいなものがありますね。

この小説のポイントのひとつに「嘘」というのがあって・・・
つくづく

やっぱり嘘はイカンよねー。 

と思いましたね。

神様とか (無神論者だけど) お天道様とか、
ちゃーーんと見てるんだよ。きっと。
ウン。 
やっぱり嘘はイカンね。







 

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「谷間の灯」

2013年12月17日 22時55分25秒 | 吉屋信子・他 少女小説

少女小説 

谷間の灯 円地文子 昭和23年

   




俊江は、夫のめかけ あぐり 殺しの刑期を終え、刑務所を出て来た。
幼かった娘、悦子は、親身に世話をしてくれた弁護士、
有吉の娘 ますみ として美しく育てられていた。

俊江は、有吉の口添えで、ますみの学校の寄宿舎で働く事になった。
だが、そこにはあぐりの娘 綾乃種子 がいた・・・。

俊江は母と名乗れるのだろうか?
綾乃、種子とはわかり合える日は来るのだろうか?





不覚にも()最後は涙してしまいました。

文章の流れがとても流暢で、
読み始めてすぐ「これはおもしろい」と感じる作品でした。

特に、有吉氏が俊江に 悦子の存在を知らせる場面は、
意外な告白ながらもあまりに自然な流れだったため、
私も、俊江並みに「えっ!」とビックリしてしまいました。

働き者で親切な俊江が、母親殺しの罪人だった事を知り
心が苦しくなる綾乃。
読んでる方も切なくなって来てしまうほどです。



   

挿絵は辰巳まさえ







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