農林水産省がまとめた農林水産物・食品の輸出額は、今年1〜6月までの上半期累計で4,120億円と前年同期に比べ8.2%減だった。コロナ禍で海外の日本食レストランが休業したことなどが影響した。そのうち、水産物は1,031億円で27.9%減。真珠を除く輸出金額は1,006億円で同18.6%減。水産物はカツオ・マグロが17億円増加し、タイ、ベトナムで伸びた。逆にホタテ貝は16億円減少し、中国向けが後退しているが、単価安のため荷動きは回復しつつある。香港向けのナマコ、米国向けのブリも減少している。
1〜6月の品目別輸出額は、調整品を除く水産物が784億2,900万円で前年同期に比べ29.6%減。サバが133億3,100万円で10.5%減、ホタテ貝(生鮮・冷蔵・冷凍等)が132億2,900万円で26.4%減。ブリも75億2,100万円で33.4%減。一方、カツオ・マグロ類は90億2,800万円で24.3%増。イワシも50億2,600万円と前年同期並み(1.1%減)。水産調整品は246億9100万円で21.7%減。ナマコ(調整)が83億3,600万円で18.2%減、練り製品が45億7,500万円で13.6%減。貝柱調整品が18億6,300万円で38.0%減。ホタテ貝(調整)が15億4,500万円で16.9%減となっている。