沿岸イワシ漁はこれから始まるまき網との調整が課題に
平成28年からロシア水域のサケ・マス流し網の代替として漁を続けているサバ・マイワシ試験操業が、7月末で終了した。道水産林務部漁業管理課によると、操業結果は、サバ類とマイワシを併せた漁獲数量が5,426㌧、漁獲金額が2億8千万円となり、計画に比べ数量44.1%、金額23.6%にとどまった。
このうち、マイワシが好調で5,417㌧と前年を9.2%上回ったが、平均単価が㎏51円と前年より3割ダウンし、金額は2億7,800万円と前年を14.4%下回った。サバ類は9㌧(前年比12.6%)と振るわなかった。
この試験操業には道内の小型船19隻が5月15日から出漁していた。道は、従来の10㌧未満サンマ棒受け網漁船に加え、20㌧未満もサンマの不漁対策として今月10日から12隻にイワシの特採許可を与える。一方、サンマ業界は、来年からの公海サンマ許可に向けて準備を進めており、公海に行けないサンマ漁船には5〜7月のイワシ操業を道に許可するよう求めているが、まき網業界との調整が必要のため、難航している。
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