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日本海沿岸ニシン漁獲速報(1月末) 約700㌧で前年の4.5倍、2月のピークへ

2018-02-07 14:02:36 | ニュース

 日本海沿岸で刺し網、定置網で漁獲されるニシンは、1月12日から操業を開始、1月中に約700㌧、2月初旬には1,000㌧を超える豊漁となっている。1月中の漁獲が伸びなかった昨年とは様変わりし、主産地の厚田をはじめ序盤から5年魚、4年魚の大型ニシンが来遊し、メスも完熟状態で2月に入り一挙に産卵が進んでいる。

 道水産林務部水産振興課普及員がまとめた速報(1月末日現在)では漁獲量は701㌧と前年同期の4.5倍。石狩湾漁協が394㌧(石狩160㌧・厚田203㌧・浜益31㌧)、小樽市漁協が201㌧、余市郡漁協94㌧など石狩・後志管内に集中した。

 1月31日に道総研中央水試が厚田で実施した漁獲物調査では、大型サイズ主体、メス完熟、産卵が進行中という結果となった。魚体は28〜29㎝の4年魚が全体の8割近くを占め、産卵場水温は平年並みに下っており、余市周辺で連日、群来が観察されなど、湾内で一気に産卵が進む状況にある。

 札幌市中央市場のニシン入荷(2月5日現在)は、日本海・石狩が325㌧と前年の約4倍。価格は入荷の少なかった前年の7割程度に落ち着き、平均㎏400〜300円で取引されている


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