水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

月刊『水産北海道』3月号が出ました。 新しい年度へのステップ、まず日本海ニシン豊漁

2016-03-13 21:42:19 | 月刊水産北海道

 2015年度が終わり、2016年度が始まる切替の時期が来ました。決算の準備とか人事異動の内示とか、組織の人たちは慌ただしく落ち着かない時期とも言えます。

 北海道漁業は、100万トン・3000億円という生産低迷・魚価高の状況から今年は抜け出せるか?ともに気になります。オホーツク海は遅い流氷が接岸し、3月の毛ガニ漁が始まるまでお休みです。太平洋はスケソウ漁が思わしくない形で終漁しました。そして日本海沿岸のニシンが1月中旬からスタート、荒天や時化に操業が左右される冬場の漁ですが、今年は卓越発生の7年魚(2009年生まれ)などの高齢魚と4年魚(2012年生まれ)などの若齢魚がうまく混ざって来遊して、2月末で1900トンを超える豊漁となりました。漁期は3月末まであるので、2000トンを超えるのは確実で、2013年から3年ぶりに大台突破となる見込みです。ニシン刺し網漁が盛んで、最も再生産にも気を配っている石狩湾漁協の厚田本所が700トン以上の漁獲がまとまりました。

 

「感動ありがとう!マリンバンク全道推進委員大会」

落部漁協の新しい市場が竣工、荷受システム導入

 

 幸先のよい春告魚=ニシンの好漁で始まった北海道の漁業。年度を通しての豊漁を期待したいものです。

 3月号では水産庁が進めている太平洋クロマグロへのTAC導入や道南地方における漁協が経営する市場や事務所などの新設、好調な水産物輸出や噴火湾ホタテの動向などの話題を取り上げました。

 道南噴火湾のホタテ産地、八雲町・落部漁協の新しい地方卸売市場が竣工し、全道初の荷受け状況を即時表示する日本事務器の市場荷受システムが導入されました。鮮魚の上場状況をディスプレイにリアルタイムに表示するIT化だけでなく、荷捌き場が一望できる見学スペースなど周辺漁協も注目の情報開示の機能強化が刺激となりそうです。

 

 何より総勢600名が集まったマリンバンク推進委員全道大会の模様が特集されています。元人気力士で大相撲解説者の舞の海秀平氏が、相撲の技に劣らない軽妙なトークで会場を笑いの渦を巻き起こしました。

 4月号からは、本誌の趣向もちょっと変えて、より面白く、楽しい誌面にリフレッシュしていきたいと思います。


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