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道南太平洋スケソウTAC協定運営委員会 TAC4万3,600㌧を刺し網で利用、10月から出漁へ

2021-09-30 11:09:11 | ニュース

 10月1日からの解禁を前に、道南太平洋のスケソウ漁業関係者は27日、TAC協定運営委員会を開き、書面で決議した。道のTAC利用指導指針に基づき、配分量4万6,400㌧のうち2,800㌧(6.07%)を日高に配分し、渡島・胆振管内の利用枠を4万3,600㌧とし、12月まで3万3,600㌧、1月以降の留保枠1万㌧を基本とすることになった。

 また、鎌田光夫前南かやべ漁協代表理事組合長の辞任に伴う役員改選の結果、新委員長に三上浩砂原漁協代表理事組合長を選任した。

 道南太平洋のスケソウ刺し網の漁獲実績(10月〜翌年3月)は昨年、渡島・胆振の刺し網が2万372㌧と前年より2千㌧多かったものの、通常シーズンの半分程度の不漁だった。TACの消化率は51%にとどまった。一方、近年漁獲が伸びている日高も3,138㌧と例年の半分にとどまった。

 令和3年度のスケソウTAC配分は、知事管理量が9万2,874㌧。うち太平洋は6万9,100㌧で、道南太平洋に6万3,900㌧(前年より9,100㌧減)、道東太平洋に5,200㌧(同300㌧増)を配分する。道南太平洋のスケソウ漁業(刺し網)は前年より6,400㌧増。渡島・胆振のスケソウTAC利用枠は同じく6,000㌧増で、日高は400㌧増とした。

 操業開始は10月1日で、操業体制は昨年と同様。月別採取量はTACの回復に伴い、10月8千㌧、11月9千㌧を上限に設定し、12月1万6,600㌧、1月以降1万㌧を目安とする。10月の採捕量が8千㌧を超える場合、3千㌧の範囲内で追加配分する。15日から全船が出漁する運び。今シーズンの道南太平洋海域のスケソウ漁の予想は、調査の結果、2016年生まれの5年魚の豊度が高いとされる。正式な予報は道総研函館水試が近々公表する。


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