日本海沿岸で漁獲されるニシンは、3月10日現在で約2,200㌧
と前年比4割増の豊漁が続いている。2月末からの10日間で460
㌧が上乗せされ、2000㌧の大台を大きく突破した。すでに前年
最終の2,046㌧を150㌧上回った。
地域別には、石狩湾漁協が1,683㌧、厚田で813㌧。後志北部
が512㌧で、小樽市漁協が353㌧を水揚げしている。
道総研中央水試の漁獲物調査では、3月9日の厚田で「特大」
「大」の大型主体の水揚げが続いている。メスはすべて完熟で
産卵が進んでいる。尾叉長35㎝以上の大型が大半を占め、年齢
は全体の6割が4年魚（2016年級）で、25㎝以下の若齢個体も来
遊しているが、多くは刺し網の網目から抜けて、来年以降の資源
として取り残されているという。