降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★来年は山鉾巡行2回かも=京都編(3)

2013年07月19日 | 新聞


【7月18日付の続きです。写真は河原町御池の交差点で】
なんと、来年2014年の祇園祭山鉾巡行は2回に分離おすえ(→ニセ京ことば)ーーと聞いた。
▼7月17日=前祭(さきのまつり)。くじ取らずの長刀鉾先頭に23基予定。
▼7月24日=後祭(あとのまつり)。復活する大船鉾が33番目最後尾で10基予定。
ーーもしそうなら、休みを2回取らなきゃならないじゃん! えらいこっちゃで。

山鉾32基合同巡行は、今年で見納めなのか。
もともと48年前までは、祇園祭の神幸祭と還幸祭に合わせて、
「17日前祭」「24日還祭」の2回行われていて(→まったく知らなかった!)本来の形に戻すのだけど、実はいろいろ思惑&意見があって、まだ分からないよぉ~実際のところは........
と京都新聞に書いてあった。


(^○^)

★観覧席3150円は高いがな=祇園祭編(2)

2013年07月18日 | 新聞

【7月17日付の続きです。写真は、宵山16日の御池通りに設けられた山鉾巡行観覧席】

32+1基の祇園祭2013山鉾巡行を見た。
いつもながら長刀鉾稚児の注連縄切り(結界を解き、人間界から神域に入ること)は、かっこいいなぁ。

いつも利用している四条通りの店から、
「祇園祭山鉾巡行の観覧席をいかがですか? 当店でも御池通りに10席ご用意いたしましたので」
京都の愛人........じゃなくて知人は一瞬イヤそうな顔をしていたが、僕は巡行観覧席は初めてなので遠慮なく(→京都人は一応遠慮するようだけど、僕は関東人なので)いただいた。

知人がイヤそうな顔をした意味が分かった........。
御池中学校前の「特別観覧席」。
アスファルトの上に、小さなパイプ椅子を置いただけ。
紙のペラペラ団扇と案内パンフレット付きながら、直射日光直撃なのである。
炎暑の中、ただ座っているのはアッチッチ地獄なのであった。

横に10席、縦に6席、身動きもままならない狭いところに(写真)、
ぎゃあぎゃあうるさい中高年のオバサンオジサンぎゅうぎゅう詰めだから、15分で退散しちゃいました。
あの人権無視的観覧席に数時間も座らせるのは、酷やでホンマ(特別簡易トイレボックスご自由にどうぞ付き、笑)。
聞いたら、業者にもよるけど、だいたい一席3000~3150円が相場とか。

今年の巡行は32+1基(最後尾に唐櫃を担いで進む大船鉾)。
来年は、いよいよ休み鉾だった大船鉾が復活し、33基巡行のロングパレード。
................でも、2度とごめんの「巡行観覧席」なのであった。


(・ω・)ノ

★人人人人人人の宵山どすえ=祇園祭編(1)

2013年07月17日 | 新聞

京都に来た。
例年よりは蒸し暑さを感じない、29度の祇園祭宵山である。今年は欧米の方がとても多い。ようこそ、日本へ。

京都の愛人........じゃなくて知人と、山や鉾を出している室町~新町通りを歩いた=写真は鈴鹿山。
室町~新町通りに山・鉾が集中しているのが、町人衆の意気と経済力をしのばせますなぁホホホホーーなんてゆっくり風情を感じられしまへん、人人人人人人人人人人どすえ(←ニセ京ことば。堪忍しておくれやす)。

今年も無病息災を願い、粽(ちまき)を役行者山と黒主山で買った。
一粽800円なり。
「厄除効果」は来年の祇園祭までの1年という人と、
「あ~ら、うちんとこは吉田神社の節分にお祓いしますえ」の8カ月という人がいらはりました。

四条~烏丸通りはあまりの人込みと騒がしさなので、タクシーで岡崎のジャズ喫茶に行ったら、あ~ら、静かな丸太町通り。
「祇園祭は八坂神社と祇園さんの祭礼で、それ以外のところは関係あらへんわ」
と常連さん。なるほどねぇ~。
きょう17日は、祇園祭クライマックス山鉾巡行。炎暑だから、今年もKBS京都テレビの生中継を見まひょ。


(≧∇≦)

★活版新聞編集は楽しかった(5)...いま思えば。

2013年07月15日 | 新聞

【7月10日付の続きです。写真は本文と直接関係ありません】

前回までのあらすじ。
日本全体が自信に満ちあふれ、経済的にイケイケドンドンのバブルのころ、新聞社の整理部に入った僕は、現在では姿を消した「鉛活字組み活版」でスタートした。
貴重な体験である。社の設備投資計画の遅れにとても感謝しているのである(爆笑)。
だから、後世に活版組み時代のことを書いておこうかな、の第5弾。

▼ 早版終わった。さあ、中版編集!
とある新聞社、22時40分。
10分前に降版した遠距離地域向け早版は、地下の輪転【注1=下段】が印刷している(はず)。
報道部・写真部との打ち合わせ後に出された出稿メニューがモニターとなって、各面担に渡される。
中版(→前にも書きましたが、実際には各新聞社で4版、B版、9版など独自の版番があります)は、最終版に直結するので、編集時間もあまりなく結構大変なのだ。
だから、テンパっちゃう、僕は。

▼ 早版「全アゲ」だ!
整理部では各面担が、早版大刷りゲラに太い赤マジックで
「全アゲ」
「左肩アゲ」
「手直し・赤字直し」
と大書し、バイトくんが回収して製作局大組みに回される。

と同時に、整理部サブデスクは作業連絡伝票に
「1、2、3面組み替え、4面広告通し、5、6、7面一部組み替え、中面通し、ラ・テ面と地域版入れ替え、運動1・2面、広告通し、社会・2社面組み替え」
と書いて【注2=下段】製作局デスクにアタフタ持っていく。
製作局では、それを見て人員配置をするのだ。

とかなんとかバタバタしているうちに、もう22時50分じゃん! 間に合うのか、僕は........。
ーーーー長くなったので、続く(かも)。

【注1=地下輪転機】
2000年初めごろまで、新聞社はビル地下に輪転機工場と配送部門を持っていた。
インク調整用に刷られた「ガラ刷り」数十部は、編集局と製作局に回され、
「広告は指定通りか。ラ・テ面はこれでいいのか。全体ページ建てはこれでいいのか」
などチェックされる。
たまに、立ち上げ初版からスクープ記事を入れたときは、社全体に
「本日持ち出し禁止・持ち禁!」
通達が出る( でも、なぜか流出するのが世の常ですな)。

現在では、地下輪転機と輸送コンベアーは解体。各新聞社は、サテライト(衛星)印刷工場を各地につくったからだ。
ちなみに、僕が見た限りでは京都新聞社ビル(京都市中京区)には現在も、印刷・輸送部門があるようだ。

【注2=組み替え連絡】
整理部から来た次版連絡伝票に従い、製作局大組み担当者は、鉛活字で組んだ早版の金属枠(←確か、チースとか言ったかしらん)を大組み台で丁寧に「上げ」、
記事を1本の棒組みに戻し、見出しや凸台を「上げ」ていく。
校閲部や出稿部からの赤字直しも、同時にピンセットで(!)処理されて、再校刷りが校閲部各面担に回される。


( ̄^ ̄)ゞ

★京都はコンチキチンどすえ。

2013年07月14日 | 新聞

【写真はイメージです】
京都の愛人........じゃなくて、知人からメールが来た。
「連日37度のなか、四条通りで鉾曳初めです」
ーーそうだ、京都はコンチキチンの祇園祭だ!

あす15日は宵々山(よいよいやま=前夜祭の前夜祭みたいなものです)、
16日は宵山、17日(水)は山鉾巡行。
祇園祭、僕は毎年観ているが(宿泊ホテルは翌年分も予約してあるのです。そうしないと旅行会社がどんどん押さえちゃうのです)、
蒸し暑いけど、風情があって団扇片手にそぞろ歩きにいいのが、宵山16日の夕暮れ。
烏丸通りから室町通りに山や鉾が並び、駒形提灯に灯りがぼんやり入る18~19時30分が一番どすえ(←ニセ京ことば。堪忍しておくれやす=笑)。

▽五木寛之(80)さん『燃える秋』(角川文庫、集英社文庫ほか)
▽森見登美彦(34)さん『宵山万華鏡』( 集英社文庫)
「宵山小説」の双璧を、急ぎ再読しなくては。


(^○^)

★勝手に紙面審査委員会。

2013年07月13日 | 新聞


「今から何をやるんだか、わからないけど、やるぞー」
(原文ママ←ナリスマシかなと思ったけど、鳩山由紀夫元首相ご本人のつぶやきみたい)
7月11日23時30分の鳩山元首相のツイッターには笑ってしまった。
こんなんで一国の首相だったのか、トホホホホーーは、さておき。

勝手に紙面審査委員会。
猛暑つづく朝、ゴテゴテした紙面を見ると、さらに暑苦しくなるような気がしませんか。
とある新聞7月12日付1面=写真右。
M(明朝)斜形横見出し「震災直後より回線環境悪化」と、
M字面アミ地紋立体白カゲつき見出し「ネット選挙/漏れる避難者」
だけで良かったのでは(あとは、段組み前文の横に)。

なんで、写真にいろいろとかぶせるのだろう。
シャドーダウン(濃度を落とす)して、
見出し・リード(前文)・表グラフ・縦見出しまでかぶせるのは、ちょっとヤリすぎ。

恐らく、この整理担当者はスポーツ紙にいた人だと思う。
夏のフロント面は、シンプルがいいですよ。


(≧∇≦)

★新聞社整理部あるある。

2013年07月12日 | 新聞


【7月10日付の続き、というか番外編です。写真は本文と関係ありません 】
「活字組み編集時代の新聞社のことを、後世のために(迷惑だろうけど)勝手に書きのこしたい」第5弾。

【前回まであらすじ←笑】
日本全体が自信に満ちあふれ、経済力もあってイケイケドンドンのバブルのころ、新聞社整理部に入った僕は、活字組み活版編集から始めた。
いま思えば、活版はとてもいい経験だった。だって、今はほとんど絶滅した技術だから。
で、番外編は........
駆け出し整理のころ、製作局・編集整理部にはクセのある先輩がおられ、いろいろなことを教えてもらったなぁーーを書こうかな、と。

▼ 整理部の、トアル先輩記者は出社後いきなりズボンを脱いだ。
→ 今ではセクハラ騒ぎになっちゃう。
午後3時過ぎ出社したトアル先輩記者は面担席に座り、革靴からサンダルに履き替え、ズボンを脱いでパンツ姿になった(バイトの女の子がいても)。
「!」
汚い黒系ズボンに穿き替えていたので、後日恐る恐る聞いたら、
「インクで汚れんだよ、ここ(編集局)も下(印刷局)も。数時間でスラックスなんて真っ黒だよ」
ーー他社の人に聞いたら、「ウチにもいた・いる」だった。新聞社整理部共通ネタなのだろうか。

▼ 上着・シャツも要注意なのだ。
→ 白いシャツの胸ポケットに、整理やデスクは赤サインペンやボールペンを入れるのだが、
刺されて血が噴きだしたように、必ず胸もとを真っ赤にしている人がいた。
赤ペンのキャップ締め忘れだった。
ーーこれも他社の人に聞いたら、「俺は今でもだよ。あの赤いの、ほんと落ちないよね」。
これは新聞社編集の共通ネタなのだな( 赤鉛筆派は、被害が比較的少なかったようだけど)。

▼ 他紙をチェックする人・しない人。
→ 整理部の部長席(あるいはメーンデスク席)には、他紙の綴じ込みが置いてある。
一般紙6紙・スポーツ紙3紙・夕刊紙2紙など11紙、バイトくんが綴じていた。他に、自紙の早版~最終版までの刷りだしもある。
当然、漫画喫茶並み(笑)全紙無料読み放題&コーヒー自腹なんだけど、
他紙をチェックしない・新聞社に勤務しながら新聞すら目を通さない方々が少なからずいたのにはビックリした。
僕は先輩に
「他紙の動き、扱いは必ずチェックしておけ! だから、綴じ込みがあるんだ」
と言われ、癖になっているのだけど。
( 「お父さんはね、会社でね、たばことコーヒーのみながらね、テレビや新聞ばかりみているんだ」と小さい子供に言ったら軽蔑されたような←爆笑)。


(≧∇≦)

★活版新聞編集は楽しかった(4)今思えば。

2013年07月10日 | 新聞

【7月8日付の続きです。写真は本文と関係ありません】
日本全体が自信をもっていたバブルのころ、新聞社整理部に配属された僕は、鉛活字組み紙面編集から始めた。
活版編集→印画紙出力CTS編集→フルページネーションCTS編集→パソコンDTP編集........
と、新聞社の技術革新の波に洗われまくってきたことになるのだなぁ。
いま思えば、
「しっかし、活字組み編集をやれて、超ラッキー!」
って感じ。
苦しかったけど毎夜楽しかった「鉛活字組み」時代のことを後世に残そう、と勝手に書きます第4弾。


【前回までのあらすじ=笑】
とある新聞社、午後10時30分ごろ。
約20分で10段を組み上げ、大ゲラを校閲部など各セクションに回し、早版の降版時間まで数分となった。
他の面は続々降りて(降版して)いく。僕の面は、どうなんだろう。

▼ 校閲さんの「OK」がなければ降ろせないのだ、紙面は。
→ 降版時間1分前。整理の僕らは製作局内で大声を出す。
「校閲さーんっ、どうすかぁ?」
担当校閲「はいっ、OK!」
整理の僕「はいっ、ありがとうです! はいっ、降版OK!」
大ゲラに『整理OK』と赤マジックペンで大書し、製作局デスクに渡す。
製作局デスクは「よーしっ、降版遅れなし。紙型に回せっ」と部員に言い、組まれた活字組み1ページは「紙型どり」【注・後日書きます】に運ばれた。

▼ ゆっくりはできぬ。次版の降版まで、あと約70分しかないじゃん。
→ とある新聞社、午後10時35分ごろ。
ようやく嵐の早版が終わり、一服しようかな........なんてとんでもない。
急ぎ編集局に戻ると、出稿メニューが出ていて、最終版に直結する中版編集が始まる。

実は、この中版編集がもっとも大変だった。
なぜ?
立ち上げ早版は(大きな声では言えないけど)とにかく紙面が埋まっていればいい。間違いがなければいい。
遠方の読者、ごめん。降版時間厳守が最優先なもんで。
行数稼ぎミエミエで、写真が多少デカくても、記事ケツ3行アキ(空白)でもねーーが暗黙の了解だった。

ところが、中版(←仮称。実際には、新聞社ごとに4版とか9版とか版番があります)は最終版に直結するもの。
あるいは、ココで止めなければ(コノ版止め=注・下段)ならない紙面もあるので、油断できないのだ。

ーーーー長くなったので、
「活字組み時代の新聞編集は、こうだった。後世のために勝手に書き残そう」第4弾は後日書きます(たぶん)。

【版止め・はんどめ】活版編集の時代は、組み版や植字の製作局、印刷局がとてもうるさかった。
あまり紙面組み替えをやると、
「労働強化だぞ!」
と組合問題になるので、編集・製作局間で改版取り決めがあった。
ただ、そこは同じ新聞社の仲間。
僕「取り決めは分かっているけど、次版もとらせてよ、田島さん」
と泣きを入れれば
「仕方ねーなぁ。おーい、誰か組んでやってくれ」
と追加編集をしてくれた製作局デスク田島さん(笑)もいたーー僕がサブデスクのころ。
やはり、僕の人徳でしょうか。だははははははははは。


(u_u)

★イヤになる池井戸さん文庫。

2013年07月09日 | 新聞


読んでいて気分が悪くなるミステリー、あと味が悪いミステリーを「イヤミス」(例えばイヤミス女王・湊かなえ、沼田まほかる、真梨幸子さんらの作品ですね)とするなら、
『民王』(文春文庫、651円)に続いて読んでいる、池井戸潤さん(51)の新刊文庫『ようこそ、わが家へ』(小学館文庫、730円=写真左)も、同ジャンルかな........。

帰宅中の電車内で、割り込み乗車をした30代の男性を注意した倉田太一。
あとをつけられたのか、その後、郊外の自宅では異変が次々起こった。
花壇が踏み潰されたり、瀕死の子猫がポストに投げ込まれたり、自家用車に傷をつけられたり、4輪すべてパンクしたり、挙げ句は盗難、盗聴........。
また、出向先の会社では営業部長の不正を糾弾しようとしたところ、逆にムニャムニャなことが........。
会社と自宅で、手に汗を握る攻防ーー倉田に「普通」の日々は戻るのか。

逆恨み偏執者&人間の邪悪さが昼夜2本立て同時進行だから、読んでいるこっち(←僕ですね)も、かなり疲れてしまう。
おだやかなタイトルだったから読み始めたけど、
「うわぁ、悪意と邪悪さと陰湿さが次から次へと........」
という感じで文庫本を投げ出したくなってしまった。
でも、最後まで読まないともったいないし、怖いもの見たさでページをめくっているけど........かなり面白いのだ(笑)。


>_<



★新聞活字組みは楽しかったよ(3)いま思えば。

2013年07月08日 | 新聞

【7月4日付の続きです。
写真は復刻版岩波写真文庫『本の話』から。ちなみに、この写真は1950年代の印刷所の様子で、僕が携わったころはもっと機械化されていました】

「活版時代の新聞編集は、こうだった。後世のために勝手に書いておこう」第3弾ーーーー。

▽前回までのあらすじ(笑)
日本が自信をもちイケイケドンドンのバブル時代、新聞社整理部に配属された僕は、活字活版編集から始めた。
貴重な体験だった。社の設備投資計画の遅れに、今思えば感謝しなくてはならないーーだははははははははは。
当時の新聞は、1段14~13字組み【注】行間55インテルだった。

▽ 降版時間10分前に組み上がった! ここからが勝負だ!
→ 僕「左カタは8行どり4段見出しを抱えて5段たたみで、全角カスミケイ2行どり押さえ」
と、大組み担当者に指示を出しながら約20分、全体が組み上がった。

降版時間10分前ーー。
この時間帯には、バイトくん(社によっては庶務さんとも言いました)が製作局に待機しており、各面の進行に従って校閲部に連絡することになっていた。
バイトくん「ナントカカントカ面が組み上がり! 面担降りてください」

▽ 大ゲラを配れ! 各部でチェックせよ!
→ 組み上がった新聞1ページ大の枠組み紙面を腰に力を入れて
「ヌオッ、ム~、ヨイショ!」
と移動台に乗せる(→職業病。実は、この作業で腰を傷める製作局員が多く組合問題になっていたが、別にあった製作局プロジェクトチームでCTS化が進行していたので手当てできずにいた........)。

組み上げた紙面全体にインクをのせて10枚以上を刷り、その「大ゲラ」をバイトくんが
・校閲面担に1枚渡し、
・別階の編集局出稿部に数枚おき、局長と局次長席に各1枚(どうせ見ないけど、笑)
・整理部デスク、整理部長に各1枚
大急ぎで配布する。

午後10時過ぎ、早版降版約5分前ーー。
この時間帯、編集・製作・印刷局など新聞社全体に奇妙な一体感があり、僕は好きだぁーーなんてノンキなことは言ってられず、
・校閲担当は必死に赤字処理チェック
・製作局デスクは広告確認と記事の流れチェック
・出稿部は見出しと記事内容チェック
・整理部デスクはレイアウトをチェックしながら、次の版の打ち合わせ........

午後10時過ぎ、早版降版まで数分
ーー。
他の面は1分刻みの降版ダイヤに従い、続々降りて(降版して )いく。
僕は間に合うのか? 今夜も降版遅れなのか?
長くなったので、後日書きます。

【1段13~14字組み=コンピューター編集(CTS)を先行していた朝日新聞が、「目にやさしい朝日文字」なんてコピーをつくり、基本文字サイズを1年ごとに拡大するので、他社は振り回されました】


(・Д・)ノ