降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★こんな校正者いるいるいる(2)

2013年08月13日 | 新聞


【8月12日付の続きです。写真は本文と関係ありません 】
「本の雑誌」9月号イカ納豆からまり号(本の雑誌社、680円)の
「特集=いま校正・校閲はどうなっておるのか!」
を読んで、わしも考えた(←椎名誠さん文体の真似)。

僕は、基本的に新聞社の校閲作業と、出版社校正・校閲作業とは、チェックするポイント・要求される速度が違うと思う。
だから、雑誌畑の校正者が新聞社に派遣で来ると仕事に戸惑うと同時に、僕たち編集・整理部も
「ちょっとなぁ........遅いなぁ」
になることがなきにしもあらずなのだ。

再び同紙から飲用します(←おっとぉ~誤字だらけ。『同誌から引用します』です)。
坪内祐三さんが、寄稿「最近の校正ゲラを目にするとヘコんでしまう」の中で指摘していることに、僕も
「そうだっそうだっ、そうなのだっ」
と思った。

【以下、引用です】
「最近、つまりコンピューターが発達してから、校正の質が変った。(中略)
文字使いだけではなく言葉そのものも勝手に変えられてしまうこともある。
(『男たち』を『人たち』に)校正者が私の原稿を勝手に直した。改悪した。」

坪内さんの静かな怒りは、さらに続く。
「最近の校正者の多くに言えることだが、その種の指摘がとても偉そうなのだ。文章指導を行なおうとする。
(中略)
かつての校正者は黒衣仕事だった。
けれど最近の校正者は、まるで表現者のあるかのように、しかし実は自らで表現することが出来ないのに、偉そうに文章指導する。」【引用、終わり 】

88888(パチパチパチパチ)同感です!
油断していると、間違い個所を素通りして、デスクでもないのに出稿記事を書き直してしまう校正者もいるのだ。校正おそるべし。

その割に、
「法面(のりめん)って何ですか?」
「鬼籍の意味が分かりませんが?」
と整理部に危機に着た校正者がいたのにはガックリきた(←おっとぉ~、また誤字、『聞きに来た』です)。
分からない字は、自分で調べなさい。
──さらに、同誌では椎名誠さんもイラついているのだけど、長くなったので、続く。



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