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★「終戦のエンペラー」は込んでいた。

2013年08月04日 | エンターテインメント


8月だから、映画「終戦のエンペラー」を観た=写真。
マッカーサー元帥に、トミー・リー・ジョーンズという分かりやすさ(←こらっ)か、年配層らで込んでいた。

昭和天皇(片岡孝太郎)の戦争責任を題材にした同作、日本製作と思っていたら純然たる米ハリウッド映画だった(監督=ピーター・ウェーバー、脚本=デヴィット・クラス、プロデューサー=奈良橋陽子、107分)。
脚本のデヴィット・クラス氏は1980年代、静岡県・熱海高校に勤務していたという。

映画原作は、集英社文庫『終戦のエンペラー/陛下をお救いなさいまし』( 岡本嗣郎さん著=岡本さんは毎日新聞出身。2003年8月逝去)。
同原作文庫は以前少し読んでいたが、
「天皇不起訴を進言した副官ボナー・フェラーズと、教育者・河井道の絆を描いたノンフィクション」
で、映画版は史実に沿っているがフィクション部分が膨らみ、かなり換骨奪胎されている気がした。

映画は、原爆投下映像から始まる。
GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)マッカーサー元帥が厚木飛行場に降り立つシーン、
東京の焼け跡(←圧巻!)に呆然とする日本人、
A級戦犯逮捕と同時に「天皇責任を極秘調査せよ」と秘書官フェラーズに命じるシーン、
クライマックスの昭和天皇との会見シーン、
そしてムニャムニャ(←言えません....)で終わる、すべて統治者側から描いている映像が印象的。

東條英機=火野正平、
近衛文麿=中村雅俊、
関屋貞三郎=夏八木勲、
木戸幸一=伊武雅刀、
鹿島大将=西田敏行、
同妻=桃井かおり
そうそうたる日本出演陣。
ちなみに、奈良橋プロデューサーの祖父が、関屋貞三郎宮内次官(奈良橋の母方)には「なるほどね」だった。


(≧∇≦)