降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★林真理子さんは野心よ!と訴える。

2013年04月20日 | 新聞/小説


林真理子さん(59)が現代新書!
買わねばならぬ、読まねばならぬーー『野心のすすめ』( 講談社現代新書4月新刊、777円)。

知り合いの、ある広告会社の人が言っていた。
「彼女ほど整形がうまくいった例は珍しい」
あの頃(←どの頃?)糸井重里氏と仕事で組んだことがある、とおっしゃっていたので本当なのだろう(→新書の40ページを一応読んでください)。
確かに、この新書オビのビジュアル(1985年ごろ)と、カバー裏の最近のビジュアルは=写真
「まったく違うじゃん! 別人じゃん!」
という顔写真のことはさておきーー。
本文「はじめに」の野心を持ちなさい宣言がすごいのだ。

【以下、引用します】
「人は自覚的に上を目指していないと、たまたまとかのんびりでは、より充足感のある人生を生きていくことはできないのです。」

「屈辱感こそ野心の入り口なのです。
(中略)
少し話が逸れますが、ここで注意したいのは、二流や三流の人々というのは、自分たちだけで固まりがちなことです。
私が三流コピーライターだった頃の話です。三流の仲間と新宿に呑みに行っては、当時から大スター的存在のコピーライターだった糸井重里さんを肴に、
『糸井はさー』
なんて呼び捨てにして、すっかり業界人ぶってクダを巻いていた時代がありました。
ようやく、ああ、みっともないな、この人たちとつるんでいたら三流の世界から永久に抜け出せないな、と思うようになって、私は次への戦略を練ったわけですが(後略 )」
【引用終わり】
というわけで、林さんの「糸井さん食い込み」突撃作戦が始まるのだが........。

・屈辱感こそ野心の入り口なのよ、
・無知の知を知りなさい、
・自分に投資すると人気がついてくるのよ( ←この章は前半のクライマックスwww)........
有名になりたい! 作家になりたい! 結婚したい!ーーの願望をすべて叶えた林さんの(たぶん)初の人生論。
それも、ドヤ顔人生論ですよ!

「私は屈辱感をバネに、こうやって階段を上ってきたのよ。人生は挑戦なのよ」ーーすべて体験に基づいているから迫力がある。女一代記である。
若き日の、林さんの上昇戦略は参考にしたいが、僕には時すでに遅し........なのでした。
とにかく、一気読みの面白さ( それにしても、オビになぜ若き日のフックラ顔写真を使ったのだろうか、の謎も含めwww)。
この新書を、ル~ンル~ンと買っておうちに帰ろう(←うわぁ古い)。