絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

絵画指導4 良い意味の競争 

2009-11-11 | 絵画指導
私は、高校生に絵を指導していて、集団で学ぶことがとても良いことだと感じていました。それは、良い競争ができるからです。負けたくないという競争意識が良い意味で働くと、みんな燃えてきて、心に火が点きます。

だから、何をするにも、競争原理を取り入れました。軽く考えるとゲーム感覚なのですが、それでも、生徒たちは良い結果が得られると、それを誇りに思います。もちろん取り組む時はそれが目標になるのです。

例えば、写生旅行ですが、3日目の夜は批評会を行うということまでお話ししました。そして、終わってからは、審査をして、最優秀賞、1名。優秀賞、3名。努力賞5名。などと賞を出しました。一年生はなかなか賞が取れないので、新人賞を設けた年もありました。

また、ちょっとふざけて、ベストドレッサー賞を作ったこともありました。写生旅行を通じて、一番素敵な服装をしていたのは誰かという賞です。それは、絵を描く服装として一番良いという意味を含みます。ただのファッションショウではないからです。

話が逸れましたが、学校での毎日の朝練でも、クロッキーは、みんなで描いたものを見せ合い、批評会をした後、優秀作品を選んで、みんなで手を挙げて、本日のクロッキー大賞を決めます。このクロッキー大賞は毎日なので、誰が何回大賞を取ったという形で、回数の競争になります。

こんな風に、競争にすると、ただ描くだけではなく、一回くらい大賞が取りたいとか、いつまでに何回取りたいとか、そういうそれぞれが目標を持てるようになります。それが、意欲を高めることにつながります。

県展に入選するとか、麓原展で特選を取るとか、そういうことは、もちろん競争ですが、その前に、学校の中で良い意味の競争をしているのです。

冗談みたいに、言いましたが、「本庄第一高校が日本一の美術部なら、この中で一位になることは、全国一位ということになるね」と。

それは、あながち間違いではないのだと思いました。なぜなら、このクロッキー大賞は、顧問の私でも一位になれるとは限らないのですよ。ものすごいレベルです。

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因みに、新入生歓迎パットパットゴルフ大会、夏のボーリング大会、冬の写生旅行、判別対抗バスケットボール大会など、美術部の行事はたくさんありましたが、それぞれ賞状と賞品を出して競争したのは、もちろんです。
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