絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

通信指導 Hさんの電車の絵

2011-10-08 | 通信指導
駅員さんだけ、描きこんだ状態です。

比べてみましょうか?

 

右側が描き込んだ状態です。

描き込むと言っても、暗く潰したくらいに感じると思います。それで良いのです。
これが、漫画的な表現から絵画的な表現になるということです。

自然な空気の中に入った感じがしませんか?

これがわかると、かなりリアリティが感じられます。

明暗の理屈があってくると、空間が見える通りに近づいて現実空間に近く感じられます。

電車の下の影の部分がとてもよく描けています。
以前は、暗くつぶれているだけでいた。暗い平面になっていましたが、暗い中の微妙な明暗の変化を描いたことで、
しっかりと暗い中の空間が感じられます。その下の、影の中の砂利も良いですね。

電車の正面の白、黄色、緑も少し汚せると深見が出て良いのですが、今は、正面からの日差しがとてもよく出ているので、
汚すことが、この光を曇らせてはいけないので、本当に微妙に汚すという感じです。それができると、リアルさを増します。

実は、静物画などもそうですが、なるべく新品は使わない方が良いのです。いくらか使い古した物の方が、味があってよいのです。
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