絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

浦和のHさん 50号水彩

2014-10-28 | 通信指導
浦和のHさんが、昔描いたという絵を見せてくれました。

よくある滝のように流れる川の風景ですが、立て構図でなかなかまとまっています。



ただ、描き方が乱暴なので、絵が深まりません。
これは、構図の組み立てが良いので、もう一度初めから描き直しませんかと言いました。

もちろん、いろいろ直すところはありますが。

遠景の林は、左右が中央に傾いていますし、画面左下の丸い石は恰好が悪いです。
いろいろな部分の境目があいまいすぎます。
水の表現で、白く描いたものがいたるところで、浮いています。
そのために、平均的で、平面的になっています。
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愛知のHさん 果物のデッサン

2014-10-28 | 通信指導
愛知のHさんは、果物のデッサンをしています。

途中経過を見せてくれました。



この課題は、今までは、一つの物を描いてきましたが、
複数の物を描くという勉強です。物と物との関係を描きます。

リンゴの影がお皿やバナナに影を落とす。その影の状態で、前後関係など空間が意識されるという訳です。
影は、リンゴの形と影が落ちる物の形の、両方の形の要素を含みます。

今は、ボーっとしていますが、この柔らかさは、結構重要です。
かちんと描けることも大切ですが、この柔らかさを失わないで、しっかり描けたら良いでしょう。

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岩手のYさん 布のデッサン

2014-10-28 | 通信指導
岩手のYさんが、布のデッサンをしています。

水彩画50号で、日本水彩に入選、岩手県展で特選とすばらしい成績をあげているYさんですが、
基本デッサンをしっかり一から学んでみようということで最近やり始めました。

ここへきて、布のデッサンをしていますが、少し手こずっています。



大きく明暗を二つに分けることが重要です。
このアドバイスの後、このようになりました。



明暗の対比が弱いです。暗い中の更に暗い部分を作ってください。
背景は、もっと暗くしても良いでしょう。



かなり、きりっとしまりました。

少しきつくなりすぎました。輪郭線も描いてしまいました。
背景は雨が降っています。

暗い中の明るい部分が明るすぎます。明るい中の暗い部分が暗すぎます。
全体的に見たら、暗い部分の中は暗くて見えないという感じになると良いでしょう。
全体的に見るとは、薄めでボーっと見ることです。

今はきついので、柔らかさを考えて、修正してください。

背景は、テーブル面なので、横線を引くような描き方で、
平らな板が敷いてあるつもりで、線を引きます。板なら遠ざかるほど上下の幅が狭くなります。
線も遠ざかるほど細くする気持ちが必要です。

最後は、空気遠近法でぼかしても良いでしょう。
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