今年も、何とか無事誕生日を迎え、過ぎていきました。
この歳になると、もはや誕生日がやって来ても何の感慨もありません。
そんな年齢になってしまいました。(しみじみ)
さて。
久しぶりに、星新一の作品が読みたくなったので、本棚に並んでいる42冊の文庫本から、やっぱり初期の代表作ともいえる「ボッコちゃん」を選んで読みました。
いやぁ、何度読んでも面白い!
さすが、ショートショートの第一人者!短編ばかりだけど、いずれも読み応えあるし、満足してしまいます。
もう何度と無く読み返しているのに、物語の結末がわかっているのに、それでも読むのが楽しいのですから、凄いです!本当に!
星新一の作品を最初に読んだのは、中学生の頃。それも、この「ボッコちゃん」でした。
今となっては、何がきっかけで星新一を知ったのか、読んでみようと思ったのかは覚えていませんが、中学校の近くにあった書店で、文庫本の「ボッコちゃん」を購入したのは覚えています。
「ボッコちゃん」は短編集で、50編(持っているのが昔の文庫本なので、今は違うかも・・・)が収録されています。(もちろん「ボッコちゃん」という作品もあります)
50編・・・そう聞くと、とんでもなく多く感じる作品数ですが、いずれも短編であり読みやすかったし、何よりもその作品群がとても魅力的で、読み始めたら止まりませんでした!
「面白すぎる!!」
嘘偽りない感想でしたね。
それまでは日本の歴史ものか戦記ものしか関心が無かった私でしたが、この「ボッコちゃん」を読んで、他の分野の小説も読むようになりました。
これ以来、片っ端から星新一の作品を読み漁る日々になったわけで、出るたびに購入して、その結果、今では新潮文庫版すべて&角川文庫の一部、50冊以上の文庫本(作品)が揃ってしまったわけです。(笑)
そのいずれも、ほぼ当たり外れなくハマったのですから、やはり星新一は凄い!凄すぎる!と思います。
ショートショートは、普通の小説に比べて軽く見られる傾向にあると思いますが、とんでもない!と言いたいですね。
ちょっとだけ、収録作品について。
この文庫本タイトルでもある「ボッコちゃん」ですが、これがまた印象深い作品です。結末に、う~んと唸らされます。
確か教科書に載っていて歓喜した覚えがある(記憶違いかもですが)「おーい でてこい」も、今読むともの凄く風刺が効いた作品で素晴らしいし、「殺し屋ですのよ」も思わず巧い!と思う結末で好きです。
とにかく、収録されている作品はすべて面白いと言っても過言ではありません。
昔は、中学生に好まれて読まれていたという星新一。
今はどうなのでしょうか?
知らずに読まないままだと、絶対に損すると思います。
いい歳したおっさんとしては、読書嫌いの少年少女に、是非とも読んでもらいたいと思います。
星新一のショートショート作品を読む事で、きっと読書が好きになると思いますので。(言い過ぎ?)
太宰治と星新一、この2人が私の読書歴にとって、最も大きな影響を受けた作家であり、決して悪くない出会いだったと思います。
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