「名なしの童子」佐藤さとる著(講談社)を読みました。
ファンタジー色の強い作品のみならず、大人向けの作品、超短編などさまざまな作品を集めた12編。
表題作は頭に霞がかかったように感じている怠け者の建築家の頭の中から飛び出した童子の話。
遠くに見える丘を島に見立てる少女の話「水のトンネル」や、電線に架空のケーブルカーを走らせる空想にふける少年の話「海が消える」は、私自身の小さいときのぼんやりした空想の時間を思い出しました。
「ネムリコの話」は闘病生活で夢と現実のふたりのりつ子が交差する不思議な話。
「開かずの間」は戦時中の製粉工場の話です。
どの話も「異世界ファンタジー」というよりは、普通の生活の少しずれた横にあるような不思議な話、感覚を扱っていて身近に感じられ面白かったです。
ファンタジー色の強い作品のみならず、大人向けの作品、超短編などさまざまな作品を集めた12編。
表題作は頭に霞がかかったように感じている怠け者の建築家の頭の中から飛び出した童子の話。
遠くに見える丘を島に見立てる少女の話「水のトンネル」や、電線に架空のケーブルカーを走らせる空想にふける少年の話「海が消える」は、私自身の小さいときのぼんやりした空想の時間を思い出しました。
「ネムリコの話」は闘病生活で夢と現実のふたりのりつ子が交差する不思議な話。
「開かずの間」は戦時中の製粉工場の話です。
どの話も「異世界ファンタジー」というよりは、普通の生活の少しずれた横にあるような不思議な話、感覚を扱っていて身近に感じられ面白かったです。