Straight Travel

日々読む本についての感想です。
特に好きな村上春樹さん、柴田元幸さんの著書についてなど。

「青いチューリップ、永遠(とわ)に」新藤悦子著(講談社)

2007-11-30 | 児童書・ヤングアダルト
「青いチューリップ、永遠(とわ)に」新藤悦子著(講談社)を読みました。
日本児童文学者協会新人賞を受賞した『青いチューリップ』の続編。
東トルコの旅からイスタンブルに戻ったネフィとラーレ。ラーレは、女性には許されていない「絵師」になることを夢見はじめます。一方、ネフィは、人々の役に立つ薬草帳作りに乗りだします。
そんな中ラーレとメフメットの結婚話がもちあがります。ネフィとラーレ、ふたりの夢の行方は?

偶像崇拝を禁ずるイスラム教の国で絵を描くということ、西洋絵画への憧れなど、ノーベル文学賞をとったオルハン・パムクの「私の名は紅」も思い起こさせる、絵師たちの葛藤が興味深い。
イブラヒム宰相とフッレム妃の話は夢枕獏さんの「シナン」も思い出しました。
スレイマン帝の時代ってカラフルで面白くて、ついつい小説にしたくなるのでしょうね。
青いチューリップが再び現れ、ネフィたちの運命はどこに向かうのか・・・早くも続きが気になります!

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