Straight Travel

日々読む本についての感想です。
特に好きな村上春樹さん、柴田元幸さんの著書についてなど。

「世界遺産」 リトアニア (2004.12.19放送分)

2004-12-20 | 外国の作家
「世界遺産」 リトアニア (2004.12.19放送分)を見ました。
バルト海に伸びる長さ100キロに及ぶ長大なクルシュー砂州をとりあげました。

美しい海岸には石英がきらめき鳴き砂になっています。
この地方には海から打ち上げられる琥珀を利用した独特の文化があり、
20世紀初頭には人の握りこぶしほどの琥珀が簡単に拾えたとか。
数百万年前の昆虫が閉じ込められた琥珀を、現代の私達が見る・・・
時の流れの不思議さを思います。

16世紀頃から産業の拡大に伴って、木々が大量に伐採され砂州は砂丘に変わり、
住民の植樹活動により、現在は砂州の7割は緑が戻ってきているそうです。

ほかにもクルシュー海で利用されていた昔の漁船の平底舟の紹介などもありました。
ドイツ・ロシア・そして現代のリトアニア、多くの国に支配されてきたクルシューの
歴史の重さも感じさせる番組でした。
 

「世界ウルルン滞在記」パプア・ニューギニア(2004.12.19放送分)

2004-12-20 | 児童書・ヤングアダルト
「世界ウルルン滞在記」パプア・ニューギニア(2004.12.19放送分)を見ました。
テーマは「ジャングルの奥の奥!立ったまま寝る人たち」。
狩猟生活を送っているハガハイ族の暮らしに触れます。旅人は歌手の平尾勇気さん。

立って寝るのは狩の途中に横になって寝るのは「死」を意味して不吉なため。
でも私はそのことより、たった22年前に初めてハガハイ族以外の人間に接触したと
いう事実にびっくりしました。
沢山の情報があふれている現代でもそんな生活をしている民族がいるんだ、と
映画でも見ているような驚きでした。

足を怪我した平尾さんのためにイカダを作ったり、懸命にイノシシを探したり、
ハガハイ族の方のもてなしの心がひしひしと伝わってくる滞在でした。

それにしてもいつも思うのですが、こういう秘境番組は通訳の手配や
撮影機材の運搬やスタッフの生活などはどうしているのだろう?? 
スタッフの方々の苦労に頭がさがります・・・

「新日曜美術館・アンコール」紀伊巡礼(2004.12.19放送分)

2004-12-20 | トルコ関連
「新日曜美術館・アンコール」紀伊巡礼(2004.12.19放送分)を見ました。
旅人は作家の夢枕獏さん。今年8月に放送されたものの再放送です。

番組では今年世界遺産に登録された奈良県吉野と、和歌山県熊野三山を紹介。
古道を獏さんが歩いてめぐります。

吉野にある役小角(えんのおづぬ)の像は足腰がしっかりした、いかにも頑丈そうな風貌。
仏像というよりもっと人間に近い感覚の像でした。

熊野では那智の滝や補陀落(ふだらく)渡海の紹介。
浄土にたどりつくことを願い、外から戸を打ち付けて1か月分の食料だけもって
出かけた僧侶たち・・・すさまじい信仰心だなと感じました。

私自身も今年のゴールデンウィークに熊野と高野山を訪れたのですが、
水が豊かで、緑濃い山道を走っていると確かに神様の存在を信じたくなるような、
「土地の力」を感じました。
ですから、昔はもっともっと神さびた土地だったのだろうなと思います。
世界遺産に登録されても、この自然がずっと守りつづけられることを願っています。