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希望の暁鐘鳴らす「第14回本部幹部会

2023年07月11日 | 妙法

第14回本部幹部会、学生部・未来部大会〉 池田先生のメッセージ2023年7月11日

  • 人類の精神の連帯へ 君よ地涌の青春を喜び舞いゆけ
2005年4月の学生部・未来部合同大会に続いて行われた、パラグアイ国立イタプア大学「名誉博士号」授与式でスピーチする池田先生(都内で)
2005年4月の学生部・未来部合同大会に続いて行われた、パラグアイ国立イタプア大学「名誉博士号」授与式でスピーチする池田先生(都内で)

 一、わが未来部の歌声こそ、希望の暁鐘であり、わが未来部の笑顔こそ、平和の虹であります。
 
 この歌声、この笑顔とともに、「エンジン全開」の明るく爽やかな本部幹部会、誠におめでとう!(大拍手)
 
 80年前、第2次世界大戦下の1943年(昭和18年)7月1日、初代会長・牧口常三郎先生は、ここ東京戸田記念講堂から、ほど近い目白のご自宅に、3人の学生たちを迎えて親しく懇談されました。
 
 その一人で、九州出身の東京商科大学(現在の一橋大学)の学生は、牧口先生の明快にして慈愛と確信あふれる励ましに感激し、この日、晴れて学会に入会したのであります。
 
 牧口先生が示された、「父母に孝行を尽くしながら、勉強に励み、価値ある進路を開いて、大善の生活を!」との具体的な指導を胸に、この新入会の学生は、立派に不退の信心を持ち通していきました。
 
 軍部政府の弾圧によって、平和と人道の闘士たる牧口先生が不当に逮捕されたのは、その5日後のことであります。
 
 一、牧口先生は、大難の渦中にも、悠然と学生たちを慈しみ、前途の栄光勝利を祈って、若き心の大地に妙法の種を蒔かれておりました。
 
 1957年(昭和32年)の6月30日、夕張炭労事件、大阪事件という権力の魔性との戦いの真っただ中で、学生部を結成した第2代会長・戸田城聖先生と私の命には、この牧口先生と不二の負けじ魂が烈々と燃え上がっていたのであります。
 
 牧口先生も戸田先生も、世界広宣流布の明日を照らす、きょうの学生部・未来部大会を、どれほど喜んでくださっているでしょうか。

世界広布の明日を照らせ 福智の大勝利王と育て
「王子王女乃城」の書。1982年(昭和57年)7月、未来部躍進月間を前に贈られた
「王子王女乃城」の書。1982年(昭和57年)7月、未来部躍進月間を前に贈られた

 一、両先生をしのびつつ、大会を祝して、四つの書をお贈りしたい。
 
 はじめに、「王子王女乃城」です。
 
 偉大な教育者であられた牧口・戸田両先生の悲願は、全ての子どもたちの幸福でありました。
 
 創価学会は、この悲願を実現しゆく城であり、わが未来部は全員が、この師弟城のかけがえのない宝の王子王女なのであります。
 
 日蓮大聖人は、正義の信仰を貫く未来部の大先輩たる南条時光に、「しばらく苦しみが続いたとしても、最後には、必ず王者のように楽しい大境涯になるのである」(新1901・全1565、趣意)と約束されております。
 
 どうか、未来部の皆さんは、妙法と共に、学会と共に、世界の同志と共に「幸福の王者」となり、そして、みんなを幸福にする「福智の大勝利王」となってほしいし、断じて、そうなれるのです。
 
 10代で戸田先生を師匠と仰ぎ信心を始めた私も、小学校の時に家族で入会し、牧口先生の手を引いて自宅の座談会に案内した妻も、この絶対的幸福の大道に続いてくれる一人一人に題目を送り抜いていきます。

「青春乱舞」の書。「昭和四十一年七月十六日」は、鳳雛会・鳳雛グループの第1回野外研修が行われた日である
「青春乱舞」の書。「昭和四十一年七月十六日」は、鳳雛会・鳳雛グループの第1回野外研修が行われた日である

 一、次の書は、「青春乱舞」です。
 
 未来部・学生部はもとより、男子部、華陽姉妹、さらには、ヤング白ゆり世代の皆さんをはじめ、生涯青春の全学会家族に贈ります。
 
 「乱舞」と言えば、私は、フランス学士院の講演で「大悪大善御書」を拝しました。
 
 「迦葉尊者にあらずとも、まいをもまいぬべし。舎利弗にあらねども、立っておどりぬべし。上行菩薩の大地よりいで給いしには、おどりてこそいで給いしか」(新2145・全1300)との一節であります。
 
 私は、ヨーロッパの最高峰の知性の方々に提唱しました。
 
 ――地涌の菩薩たちの舞は「歓喜の中の大歓喜」の象徴です。この創造的生命に喜び舞いゆく人間革命の運動は、人類の精神の連帯へ道を開き、一切の営みを生き生きと活性化していくでありましょう、と。
 
 空前の試練の時代だからこそ、「生命尊厳」「人間尊敬」そして「価値創造」という仏法中道の智慧が光ります。創価の若人は、いよいよ歓喜踊躍して新たな友を誘いながら、誓願の舞台で地涌の青春を乱舞していただきたい。

池田先生が揮毫した「民衆」の書
池田先生が揮毫した「民衆」の書

 一、さらに、「民衆」と記した書であります。
 
 日蓮仏法は、地球上の一切衆生に「あなたの生命こそ仏なり」と語りかけ、一人一人を輝かせゆく太陽の民衆仏法です。
 
 この大聖人のお心のままに、学会は世界中で、民衆自身が立ち上がり、より強く、より善く、より賢く高め合っている、まさしく奇跡の結合であります。
 
 きょうは、コートジボワールから尊い民衆の王者たちをお迎えできました。幾多の苦難が打ち続く中、「師子王の心を取り出だして、いかに人おどすともおずることなかれ」「日蓮が一門は師子の吼うるなり」(新1620・全1190)との御聖訓の通り、アフリカ広布の正義の師子吼を轟かせてきた、真の地涌の陣列であります。
 
 御本仏の御照覧は、いかばかりか。万雷の大拍手でたたえたいのであります(大拍手)。
 
 我ら創価の師弟は、永遠に「師子王の心」で、民衆と共に、民衆のために、「民衆常勝の大行進」を仲良く朗らかに広げていこうではありませんか!

和歌「君等ゆけ 平和の戦士は われなりと 嵐の中を 勇み梶とり」。「第十二回学生部総会を記念して 昭和四十五年七月五日」としたためられている
和歌「君等ゆけ 平和の戦士は われなりと 嵐の中を 勇み梶とり」。「第十二回学生部総会を記念して 昭和四十五年七月五日」としたためられている

 最後に、和歌をつづった書です。
 
 烈風が吹き荒れる1970年(昭和45年)の7月、学生部総会に詠んだ、この一首を、今再び贈り、私のメッセージとします。
 
 君等ゆけ
  平和の戦士は
    われなりと
   嵐の中を
     勇み梶とり
 
      (大拍手)

歓喜のメロディーよ届け!――音楽隊の創価グロリア吹奏楽団、創価グロリア・ジュニア吹奏楽団、鼓笛隊の創価シャイニングスピリッツが「イン・ザ・ムード」「エル・クンバンチェロ」を軽快に演奏(東京戸田記念講堂で)
歓喜のメロディーよ届け!――音楽隊の創価グロリア吹奏楽団、創価グロリア・ジュニア吹奏楽団、鼓笛隊の創価シャイニングスピリッツが「イン・ザ・ムード」「エル・クンバンチェロ」を軽快に演奏(東京戸田記念講堂で)

の暁鐘鳴らす「第14回本部幹部会」「学生部・未来部大会」2023年7月11日

  • 民衆常勝の大行進を共々に 池田先生がメッセージ 原田会長、永石女性部長が各部の代表と出席
創価の師弟は永遠に師子王の心で前進!――学生部・未来部大会の意義を込めて行われた本部幹部会。正義のバトンを継ぐ後継の若人を先頭に、常勝の民衆スクラムを広げゆくことを誓い合った(巣鴨の東京戸田記念講堂で)
創価の師弟は永遠に師子王の心で前進!――学生部・未来部大会の意義を込めて行われた本部幹部会。正義のバトンを継ぐ後継の若人を先頭に、常勝の民衆スクラムを広げゆくことを誓い合った(巣鴨の東京戸田記念講堂で)

 世界広布の明日を照らす地涌の友が晴れやかに!――第14回本部幹部会が9日午後、「学生部・未来部大会」の意義を込め、巣鴨の東京戸田記念講堂で開催された。これには原田会長、長谷川理事長、永石女性部長らが、学生部・未来部をはじめ各部の代表、来日したコートジボワール創価学会の代表23人と共に出席した。池田大作先生はメッセージを贈り、学会は世界中で民衆自身が立ち上がり、賢く高め合う、奇跡の結合であると強調。創価の師弟は永遠に師子王の心で、「民衆常勝の大行進」を、仲良く朗らかに広げゆこうと呼びかけた。(全国配信は15日から18日〈配信の会場と時間等は各県・区で決定〉。「モバイルSTB」での配信は15日から23日。「SOKAnet会員サポート」では配信しません)

元気いっぱいに少年少女部歌「Be Brave! 獅子の心で」を披露した富士少年希望少女合唱団(同)
元気いっぱいに少年少女部歌「Be Brave! 獅子の心で」を披露した富士少年希望少女合唱団(同)

 広布の前進には、常に誓いの歌声がある。喜びに満ちた歌とともに、新たな人材が躍り出る。
 
 〽我れ今あとを 継がんとて 心凜々しく 時待たん――
 
 未来部歌「正義の走者」の合唱が響く。
 
 清々しい歌声を披露した正義合唱団、富士中学生合唱団のメンバーをはじめ、会場に集った未来部員の瞳が輝いた。
 
 池田先生が同歌を作詞したのは1978年(昭和53年)7月。後継の若き宝友に、誓いの道を走り抜いてほしい――。万感の思いを込めて歌詞を紡ぎ、同年8月1日付の聖教新聞で発表した。さらに先生は2010年7月、歌詞を加筆している。
 
 未来のバトンを託す友への思いが込められた「正義の走者」。
 
 今回、合唱を披露した、ある高等部員は喜びをたたえて語った。「勉強や部活などに、それぞれが勝利した姿で今日を迎えることができました。私たちが“次代の柱”となり、勇気と希望を送る一人一人に成長します」

正義合唱団、富士中学生合唱団が広布後継の誓いを込め、未来部歌「正義の走者」を歌う(同)
正義合唱団、富士中学生合唱団が広布後継の誓いを込め、未来部歌「正義の走者」を歌う(同)

 幹部会の掉尾を飾ったのは、参加者全員による「広布に走れ」の大合唱。同歌は「正義の走者」発表1カ月前の、78年6月30日に学生部歌として発表された。
 
 「永遠に歌い継がれる歌を」と先生は歌詞を幾度も推敲。自ら作曲も手掛けた。
 
 折しも、学会は宗門の悪僧らによる理不尽な攻撃にさらされていた。先生は歌の制作に当たり、学生部のリーダーに訴えた。「どんなに苦しくとも、信義のため、正義のために、“使命の走者”として、広宣流布の大道を完走してほしい」
 
 学生部と未来部への尽きせぬ期待が脈打つ両歌の発表から今夏で45周年。若き友を先頭に、歓喜の歌声を響かせ、前進しよう!
 
 希望の暁鐘を打ち鳴らす本部幹部会では、冒頭、男女学生部の代表6人の活躍の模様が紹介された。
 
 第2総東京の女子学生部の友は、大学で主将として女子剣道部をけん引。昨年の全国大会でベスト16に入り、3月の東京六大学大会では優勝を果たした。今秋の全日本大会へ、栄光の頂を目指して、報恩の道を真っすぐに進む。
 
 奈良総県の男子学生部員は、幼い頃からの夢である電車の運転士になるため、勉学と学会活動に挑戦。本年、大手私鉄会社から念願の内定を得た。信心の確信を胸に、部長としてリーダー率先で広布に駆ける。

幹部会の最後に、全員で学会歌「広布に走れ」を高らかに。師と共に、わが人間革命の歴史をつづりゆく誓いに燃えて(同)
幹部会の最後に、全員で学会歌「広布に走れ」を高らかに。師と共に、わが人間革命の歴史をつづりゆく誓いに燃えて(同)

 池田主任副会長は、池田先生のメッセージを紹介。先生は法難80年の牧口常三郎先生と戸田城聖先生をしのびつつ、若人の大会を祝して四つの書を披露した。
 
 「王子王女乃城」
 
 「青春乱舞」
 
 「民衆」
 
 そして和歌「君等ゆけ 平和の戦士は われなりと 嵐の中を 勇み梶とり」である。
 
 雄渾な筆致で記された書が壇上に運ばれるごとに、感動の拍手が会場を包んだ。
 
 次いで、山下未来部長、押金少女部長が、この信心は、どんな悩みや疑問も、励ます力と知恵に変えていけると力説。未来部の友が主役となる今夏の“未来”座談会を通して、信心の楽しい思い出を残そうと呼びかけた。田島学生部長、先﨑女子学生部長は、学生部の結成大会で戸田先生が“半分は重役に、半分は博士に”と呼びかけられたように、今、同部が多彩な分野に陸続と人材を輩出している様子を発表。「創価の普賢菩薩」たる一人一人として、広布の未来を開く責任を果たしゆく決意を述べた。

英知と情熱で21世紀に平和の潮流を――未来部と学生部のリーダーがあいさつ。左から山下未来部長、田島学生部長、先﨑女子学生部長、押金少女部長(同)
英知と情熱で21世紀に平和の潮流を――未来部と学生部のリーダーがあいさつ。左から山下未来部長、田島学生部長、先﨑女子学生部長、押金少女部長(同)

 音楽隊の創価グロリア吹奏楽団、創価グロリア・ジュニア吹奏楽団と鼓笛隊の創価シャイニングスピリッツが「イン・ザ・ムード」「エル・クンバンチェロ」を軽快に演奏。コートジボワール創価学会のピエール・ヴェ理事長は、題目根本に社会で実証を示し、福運あふれるスクラムを広げる模様を報告。真正の同志と共に、破邪顕正の闘争で、広布を進める誓いを語った。

「21世紀はアフリカの世紀」との指針を胸に、正義の行進を続けるコートジボワールのメンバー(同)
「21世紀はアフリカの世紀」との指針を胸に、正義の行進を続けるコートジボワールのメンバー(同)

 原田会長は、学会には一人の人間が秘める無限の可能性を説く仏法の生命哲学と、信仰体験に基づく、真の“人間への肯定”があると力説。学生部・未来部の皆さんは、先生が心血を注いだ小説『人間革命』『新・人間革命』を熟読しながら、師弟の精神を深め、周囲を照らす希望の存在に成長してほしいと望んだ。
 
 最後に、2005年4月、学生部・未来部合同大会に続いて行われた、南米パラグアイの国立イタプア大学「名誉博士号」授与式での、池田先生のスピーチ映像を視聴した。
 
 ※本部幹部会の「モバイルSTB」での配信は、15日午前6時から(インターネットを通してダウンロードが必要です)。「SOKAnet会員サポート」では配信しません。