希望の指針――池田先生の指導に学ぶ〉 新しき年へ向かって2022年12月27日
- 今日から未来の準備を!
連載「希望の指針――池田先生の指導に学ぶ」では、テーマごとに珠玉の指導・激励を掲載します。「青年・飛躍の年」もあとわずか。今回は、新しき年へ向かって、前進する友へ贈った言葉を紹介します。
順調なときこそ、「油断は大敵」である。
日蓮大聖人は、主君の信頼を勝ち得て、苦境を脱しつつあった四条金吾に対して、「心に深く用心しなさい」(全1176・新1600、通解)等と、このようなときこそ心を引き締めていくべきだと教えておられる。また、別の門下に対して、「冬は、火事で家が焼亡することが多い」(全1101・新1500、通解)と厳しく注意をうながされている。
時代は、ますます複雑な悪世である。凶悪な事件も多い。悪質な詐欺も横行している。火事や交通事故はもちろんのこと、こうした事件にも、十分に注意していただきたい。
(『池田大作全集』第97巻、144ページ)
難解な仏法の法理を教えていくことも当然、大切なことである。とともに、社会の荒波のなかにあって、厳しい現実とけなげに闘っている尊い仏子、わが同志の“きょう”を、そして“あす”を、どう守りぬいていくか。いかにして最高に価値ある前進のリズムを創り出していくか。広布の指導者は、この一点をつねにみずからの心に課し、決して忘れてはならない。
そして、日々の生活、身近な足元を大切にしていく意味からも、年末はそれぞれの“わが家”の一年の締めくくりと新年の準備をしていただけるように心を配ってほしい。
(『池田大作全集』第72巻、103ページ)
戸田先生は、来る年も来る年も、学会活動に励みゆく同志を讃えて、私に言われた。
「これほど尊い姿はない。この方々がいなければ、広宣流布はできない。このけなげな学会員を、大作が長生きをして、守りぬいてもらいたい」
新しき年も私は、広宣流布を推進してくださっている誉れの同志に、よりいちだんと光を当て、その労に報いたいと決意している。
(『池田大作全集』第95巻、408ページ)
ある年の瀬、新春から始まる、不可能とも思える困難な挑戦へ、一人呻吟する私の苦衷を見抜かれたように、戸田先生が声を掛けてくださいました。「大ちゃん、人生は悩まねばならぬ。悩んではじめて、信心もわかる、偉大な人になるのだ」と。
今の苦悩は全て、人間革命のための修行です。人間は人間以上にはなれない。なる必要もありません。苦闘の中で、どこまでも人間として成長し、偉大な人間になるための信心であり、それが人間革命なのです。
(『人間革命の宗教』、28ページ)
青年には無限の力がある。青年には無限の希望と未来がある。諸君は、殺伐たる社会の中で、目先の小さな目的のみにとらわれるのではなく、世界へと大きく目を開き、雄大なる希望、壮大なる人生のために、悠然と生きていただきたい。また、本日の年の瀬のひとときが、その一つの契機ともなればと思っている。
(『池田大作全集』第72巻、92ページ)
「敵と申す者はわすれさせてねらふものなり」(全1185・新1608)と仰せです。
魔は心の隙をついてくる。
ですから、一言の注意が魔を打ち破る大きな智慧になる。事故を未然に防ぐことができる。沈黙は無責任です。
例えば、学会の会合で、終了後に交通事故への注意を促すことも、あるいは、階段で転倒しないように呼びかけることも、慈悲の仏事の声であり、仏法の人間主義の振る舞いです。
(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第4巻、48ページ)
信心しているけれど、去年と同じじゃないか。いや、もっとひどいじゃないか、ではいけない。また、あのいじわるが、まだ続いているじゃあないか。もっとあの人は変わってほしい。要領やいいかげんさだけで泳いでいるあの人も、大きく変わってもらいたい、などと言われるのではいけない。
来年も今年と同じようではならない。一年、一年と、年の瀬を迎えるたびに「本当に立派になった。成長した」と、多くの人々から言われるような、皆さま方お一人お一人であっていただきたい。
(『池田大作全集』第69巻、596ページ)
新時代の開幕に呼応し、各地で新リーダーが勇み、指揮を執っている。決意が漲る、皆の息吹が嬉しい。
広宣流布の新たな前進は、どこから始まるか。
それは、リーダーが人と会うことから始まる。
一人また一人と、どんどん会って、語り合っていくことだ。心から友を励ましていくことだ。そこから人材が伸び、波動が広がる。これが鉄則だ。
(『随筆 幸福の大道』、105ページ)