米アップル、腕時計型端末「アップル・ウオッチ」を発表
【ワシントン=小雲規生】米アップルは9日、カリフォルニア州で記者会見を開き、腕時計型端末「アップル・ウオッチ」を発表した。価格は349ドルからで、来年初めに販売を始める。腕時計型端末は米サムスン電子などが参入済みだが、市場開拓は十分には進んでいない。アップルは新製品で市場開拓を狙うとともに、2011年の創業者のスティーブ・ジョブズの死後に失われている革新性のイメージを復活させたい考えだ。
ティム・クック最高経営責任者(CEO)は記者会見で「真に注目に値する革新だ」と話した。
アップル・ウオッチは丸みを帯びた四角いフェース(画面)を採用した。フェースの側面には従来の竜頭のような形のダイヤル「デジタル・クラウン」を搭載。ダイヤルを回すことで画面を拡大・縮小したり、スクロールさせたりできる。また画面のタッチセンサーは強さも感知することができ、多様な操作を可能にしている。
画面の裏側に備え付けられたセンサーでは心拍数を測定することができ、運動時間や消費カロリー量の測定にも使える。WiFi(ワイファイ)を使ってスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5」以降の機種との連携が可能で、メールの送受信などを行うことができる。