Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

◯◯の男

2020-07-08 | 映画
おうち時間に、お洒落と関係なくても何かスカッと楽しいものはないかな、と観たものの一つが「リオの男」。
フィリップ・ド・ブロカ監督、1964年の作品で、特に名作でもないし...と書いて...、ケースをひっくり返して見ると、

『公開当時、歴代フランス映画の興行記録を更新する空前のヒットを記録後、世界中で大好評を博し、日本が誇るアニメ・シリーズ「ルパン三世」や、スピルバーグ監督作「レイダース/失われたアーク」等の元ネタとも言われており、多くのクリエイターに多大なる影響を与えた歴史的名作』

とあっては、ハハーッと平伏するしかありません。

主人公は車を奪われたり彼女を拐われたりすると、とにかく走って泳いで自分の脚で追いつこうとします。
後の影響の件は分かりませんが、バスター・キートンとかサイレントの冒険活劇を連想しました。
確かに50年以上前の公開当時だったら、かなりスピード感があったかも知れません。



フランソワーズ・ドルレアックはこの作品と前後して、F.トリュフォー監督「柔らかい肌」にも出演しました。
そして、'67年の「10億ドルの頭脳」を撮った後の6月のある日、自らの運転によって空港へ向かい事故で帰らぬ人となります。
遺作となった映画の中で、殺されかけたり出し抜かれたりしたマイケル・ケインも、きっととても悲しんだに違いありません。

姉の死にショックを受けてから何年も経過し、ようやく語れるようになった妹のカトリーヌ・ドヌーブのインタビューによれば、姉の子供っぽい面が捉えられているのは「リオの男」、一番素の本人に近いのは「柔らかい肌」だそうです。


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