Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

邦画

2021-02-11 | 映画
勘違いかもしれませんが、子供の頃テレビで邦画を観た記憶がほとんどありません。
ですから20歳前後になって偶然テレビで日活の作品を初めて観たとき、あーこれは「カサブランカ」だとか、これはほとんど「栄光の都」の焼き直しだなとか、前に観た洋画が基準で分かる事もありましたが、それ以降も邦画を積極的に観たことはありませんでした。

一昨年たまたま「夜の河」(吉村公三郎監督、1957年)「女経」(オムニバス、1960年)という大映作品を観はじめたら、最初は警戒しておきながらすっかり病みつきになってしまいました。
自分が知らなかっただけですが、未開の地を行く気分で短い期間にたて続けに観たせいで、日活の映画はタイトルと話の筋がどれがどれだか分からないくらいです。



最近では三船敏郎特集でした。
三船さんは刀を持っているものしか昔観たことがありませんでしたから、あとは「うーん、寝てみたい!」というCMのイメージです。
「東京の恋人」「醜聞」「野良犬」「暗黒街の対決」「馬喰一代」と見ていると、役柄なのか人柄なのかちよっとゲイリー・クーパーとダブってきました。特に「醜聞」なんかはフランク・キャプラ作品のクーパーそのものに見えてきます。

「東京の恋人」は同い年だという原節子さんとの共演で、朴訥とした面が出て楽しい作品。
背後からのショットで、三船さんのダブルブレステッドのスーツは今日よりだいぶ背幅がゆったり作られていることが分かります。
そんな仕事絡みの興味もさることながら、もしかすると背広のゆとりより、失われつつあるゆったりした時間の流れを感じるのかも知れません。
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