Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

Camel Hair

2010-10-26 | Soul
 らくだは動物園でも昔から馴染みのある動物ですが、パンダや白クマ・ピースみたいに話題になることもありません。おまけに動物番組などで、気に入らないことがあるとツバを吐きかけるとマイナス面が紹介されていました。

そうした環境では、表面の毛は部分的に汚れで固まって、とても高級素材には見えません。でもそのレベルの衣料に使われるのは、双こぶラクダの産毛のように下の方の毛だそうですので、動物園のイメージとは大分異なります。  



キャメルヘアのジャケットは、最初はそれと知らず色と風合いで買ったように思います。
その後、何故かそのジャケットを着ている日に限って、仕事中暑く感じる事に気づきました。
なるほど日較差の大きい気候に生きる動物の毛は、空調のきいたヤワな環境には暑くて当然かも知れません。
同じウェイトで同じ組織の生地というのがありませんので、一概に比べられませんが、カシミヤ、キャメルヘア、アルパカだったらどれが一番保温性が優れているでしょう。
流通量が限られますが、他にキヴィアック、グァナコ、ビキューナなんかもあります。それらは保温性も高いでしょうが価格的にも高く、特に最後の二つは希少性からあまり一般的ではありませんが。

他所にリサーチしていませんが、三年ほど前にベビー・キャメルでジャケットを作った家人に聞くと、寒さにそなえインナーに白のタートル・ネックを合わせたところ、暑いからと脱ぐわけにいかず、暖房の利いた部屋などでは困ったりするほどだそうです。

英国の老舗メーカーのキャメルヘア・マフラーには、並のカシミヤには負けないほどの手触りをもつものもあります。特に適度な厚みのあるものは保温性も相当高く、寒い冬には強い味方となってくれそうです。







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