Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

ブッカ・ホワイト / Bukka White + 体型補正効果

2010-01-04 | Blues
 今年は暦の巡り合わせも良く、今日からゴミの回収も始まってありがたいと主婦のような事を考えていました。 
三が日も終わって、ここいらで目を覚まさないといけないと思い、視覚的にもインパクトのある一枚を出したいと思います。
この人はもちろん元総理ではなく、ブッカ・ホワイトというブルース・マンです。
画像のパーチマン・ファームというアルバムは1937~40年の録音が収められています。



この画像から顔や頭が大きい話は直球すぎて気がひけますが、有名な話なのでご容赦ください。

ウェル・ドレッサーとしても有名なケーリー・グラントは、当時の俳優の中では頭が大きいことでも知られていました。
しかし、少し前にゲイリー・クーパーの話でも取り上げましたように、仕立て屋さんの目によって補正効果が按配され、適度な肩幅を付加してそれほど頭が大きく見えないようになっています。
その結果、今日でも変わらずエレガントな男の一人として必ず名が挙がります。

日本では偶にこの法則を外れた物を選んでしまって、強調する結果になるケースをまま見受けます。
例えばある程度の年齢で頭が大きめの方が、肩幅のつまったスーツやジャケットを何となく流行りみたいだからいいかな、なんて購入してしまうと傍目には痛々しい感じに見えていたりします。オタマジャクシと呼ばれるケースも。

既製服の場合、肝心なのは客観的な現状の把握からという所でしょうか。

素晴らしい仕立て屋さんの場合、そうした補正効果を付与してマイナス面を隠すだけでなく、本人の本来的な良さを引き出しプラスの札に変えて見せてくれる所だとよく言われます。
そうは言っても、昔から「エレガントな人は、何も着ていなくてもエレガント」とも言われるくらいですから、過度の期待も失礼に違いありません。

また中には、言うとおり作ってくれなんて○趣味全開で具象化しようとする方もいるやに聞きます。こういう方には、第三者の冷静な経験知の入る余地はなさそうです。



濃淡三色使いの青と白のピン・チェック・シャツ。ウール・タイ、ポケット・スクェアはシルク。

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