いっぽいっぽまたいっぽ

今年度44歳。14年前に地元の役所に就職した田舎者が、巨大組織で働きながら、日々思うことを綴る日記です。

福祉医療機構による「年金担保」

2010-05-05 21:43:02 | 日記
先日、“ヤホー”で調べものしてたら、

すごい問題を発見したんです・・・


みなさん、「年金担保」ってご存知ですか?



えー、

ベテラン風若手漫才こと、

お笑いコンビのナイツっぽく始めてみました・・・(汗)



さてさて、気を取り直して。

年金担保という言葉なんて、

年金受給者(だいたいがおじいちゃんおばあちゃん。中には若い人も。)でないと、

あまり耳にしない言葉ではないかと思います。

要は言葉のとおり、

『「年金」を「担保」にしてお金を借りる』という制度です。



・・・と言っても、あんまりピンときませんよね。

わたしも、この仕事をするまで、そんな制度があることなんて、

全くわかりませんでした。



どうやら、年金をもらい始めると、

それを担保にして、お金が借りられるそうです。

(担保という言葉が分からない方は、各自でお調べください。

 わたしがうまく説明できないので・・・(汗))


どれだけ借りられるかは、

おそらくいろいろと基準があるのだと思いますが、そこまでは分かりません。


当然、借りるわけですから、

返さないといけません。普通の借金と同じです。

いくらかの利子が付いて、偶数月の年金受給日に、

数万円ずつ、定額を差し引いて返済していくわけです。


ちなみに貸付先は、「独立行政法人 福祉医療機構」というところです。


で、生活保護とどう絡むかという話ですが、

例えば、国民年金なり厚生年金なりをもらい始めたばかりの65歳の男性がいるとします。

その男性が、早速年金を担保にして

福祉医療機構に貸付を申請しました。貸付額は100万円としましょう。


その男性が、借り入れた100万で、

生活費なり、車なり、ギャンブルなりに消費したとします。

借りた金を使い切り、偶数月に受給する年金は返済分が差し引かれ、

当然、額が少なくなります。


額が少なくなり、生活に困り、

生活保護を申請する・・・


そういうことが、極々普通に起こるわけです。


別の言い方をすると、

とある人の、借金返済のために、

みなさんの血税を使う、ということになるわけです。


年金担保を行わなければ、

生活保護なんて申請しなくて済む方もいるわけです。

しかし、年金担保してしまい、最低生活費を下回る生活となった以上、

セーフティネットである行政は、そんな方々を見捨てるわけにはいかず、

保護しないといけなくなるんです。



さらに、

以前、年金担保の申請の窓口となる金融機関に調査に行った際、

福祉医療機構のパンフレットを発見しました。

但書には「生活保護の方は申請できません」という内容の一文が記載されていました。

しかし、現状は、

生活保護者が保護受給中に年金担保で、こっそり借り入れを行っているといったことも、

よくあるんです。なぜか?

金融機関の職員の方に聞いたところ、

金融機関でのチェックは、あくまで申請者の申告によるもので、

金融機関側から、「あなたは生活保護者ですか」と聞くわけにもいかないらしく、

本人が特別告白しない限りはすんなり通ることが分かりました。


う~む・・・

チェックが甘いというか、

福祉医療機構は、知ってか知らずか、この現状をどう捉えているのか、

正直、疑問でした。


しかし、先日4月19日、

厚生労働省の事業仕分けにて、

この福祉医療機構にメスが入りました。

年金担保の制度を見直すべきとの意見があったようです。

今後どうなるのか、気になります。



いつものごとく長くなりましたが、

何となく年金担保についてお分かりいただけたでしょうか?



GWもあっという間に終わり、

明日からまた仕事です。(ってか今日もさっきまで仕事してたんですが・・・)

頭が痛いですが、

逃げるわけにはいきません。

自分を奮い立たせて、また頑張っていきたいと思います。
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