いっぽいっぽまたいっぽ

今年度44歳。14年前に地元の役所に就職した田舎者が、巨大組織で働きながら、日々思うことを綴る日記です。

支えられてきたことの再確認

2012-04-21 08:49:03 | 日記
前にもお伝えしましたが、

春の異動で、故郷である瀬戸内のとある島で働くことになりました。



私は採用されるまでの2年間、実家で農業を手伝っていましたが、

まさか家業意外の仕事で、地元で働くことになるとは思ってもいませんでした。



異動当初は、すごく複雑でした。

故郷を捨てたような後ろめたい気持ちがどこかにあったからです。



あれから、2週間以上が経ちました。

プライベートのことも考えると、実家には引っ越さず、

今のアパートから、電車や船で通勤しています。

月に数回ある夜10時までの遅番の日などは、実家に泊まらせてもらっています。



また久しぶりに家族と生活をするようになりましたが、

私は高校から島を出たので、

母親は私が中学までしか弁当を作ってあげられなかった後悔からか、

今再び弁当を作ってくれるようになりました。

最初は恥ずかしいと遠慮したものの、母の厚意に甘えられるのも今のうちだけなので、

断るのを諦めて、今はほぼ毎日母親の手作り弁当を食べています。



父親は、特に何か変わったような様子はありませんが、

先日釣竿を触っていたので、

もしかしたら、久しぶりにまた釣りに誘ってくれるのかもしれません。



家族以外にも、近所のおじさんやおばさんとも関わるようになりました。

もちろん近所じゃない人たちにもよく話しかけられます。

「あんた○○言うたら、□□(地区名)の○○さんとこの子かいな?はいはいはい・・・」

まだしばらくは毎日こんな感じでしょう。



地元の中学生は、かつての私たちもそうであったように、

登下校中に通りすがった際、必ず挨拶をしてくれます。

未だに残る風習に、胸が打たれ、

返す挨拶に、思わず気持ちを込めてしまします。

「おはよ!」



なかなか想像がしにくいかもしれませんが、

そんなのどかな島で、温かい人たちに育てられ、

今の私の基礎ができました。



過疎が進み、昔とはだいぶ状況は変わってきましたが、

まだ島に暮らしている人たちに対し、

これから再び異動が出るまでの数年間のうちは、

少しずつ恩返しをしていきたいと思います。
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新たな部所でのギャップ

2012-04-09 17:08:17 | 日記
新たな部所で働き始め、1週間が経ちました。

前の課が、非常に忙しかったのに比べ、

今回の配属先は、田舎のスポーツ施設なので、

利用者も限られており、忙しさという意味では、

比にならないと言っても過言ではないように感じます。



通勤ではありますが、

10数年ぶりに、自分の故郷長期間仕事をすることになり、

ダイレクトに地元に関わるようになったことは、

嬉しさや戸惑いなど、簡単には言い切れない複雑な想いがあります。



正直、自分の中で、まだ考えがうまく整理できていません。

これから、少しずつ自分自身を探っていきたいと思います。
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