英がウクライナに最大規模の兵器供与、ミサイル1600発など 1千億円の追加軍事支援も
4/23(火) 8:29配信 産経新聞
【ロンドン=黒瀬悦成】英政府は22日、スナク首相が23日からポーランドを訪問し、ロシアに侵略されたウクライナに対する5億ポンド(約956億円)の追加軍事支援を表明すると発表した。今年度に入って表明済みの25億ポンドと合わせ、直近の追加支援の規模は30億ポンドとなる。
英政府は加えて、空中発射巡航ミサイル「ストームシャドー」を含むミサイル1600発以上と、多用途歩兵機動車「ハスキー」160両などの軍用車両400両以上、小火器用の銃弾約400万発、小型舟艇60隻を柱とする、英国として過去最大規模のウクライナへの兵器供与を実施することを明らかにした。 スナク氏は23日、ワルシャワでポーランドのトゥスク首相、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長と3者会談を行い、ロシアの脅威をにらんだ安全保障連携の強化策について話し合う。
また、スナク氏とトゥスク氏の2国間会談では、英空軍のタイフーン戦闘機の部隊を来年ポーランドに派遣し、NATOの枠組みによる同国の領空警備を実施する方向で調整する。 スナク氏は、プーチン露大統領がウクライナ侵略戦争に勝利すれば次はポーランド侵攻を狙ってくるとの見方を示し、「英国は欧州安保の先頭に立って役割を果たす」と強調した。