市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

選挙終わる

2007-04-09 | Weblog
 東京都知事は石原知事が圧倒的多数で再選された。どうしてだろう。かって宮崎県でリニアモーターカーの実験設備を再検討にやってきたとき、「鶏小屋と豚舎しかないところに、リニヤーモータを走らせてなんにある」と言った大臣だった。弱いものの立場や、個人の多種多様性、少数派への配慮を感知できないかれの本質を都民はどうして肯定するのだろうか。この東京都民の無批判層の巨大な群が怖い。東京が右でも左でも向けば、地方など抵抗のしようもない。昔は都民の選挙で示した革新の風が、宮崎市民の希望の星だったが、今はむしろ逆転してしまった。

すくなくとも、今回の県議選挙では自民現職5人が失脚、10人の新人が当選という現状を変えたいという県民の意欲はしめされた。 


 東京都は、ますます管理都市への強権が都民を支配していくのではなかろうか。朝日新聞が、石原知事は当選するやいなや、謙虚さはふっとび、もとの傲慢な知事にもどったと嘆いていたが、そんなことは当たり前の話ではないか。かれにとっては、役人とか支持層とは、ある種の愚集という意識があるのではなかろうか。愚民をリードするには号令あるのみである。力を誇示する為政者は、か弱きものに、愚かなるものに、やさしく配慮してては勤まらぬわけではないか。その本質を備えた強権政治家であることは変わるはずはない。今日まで、朝日新聞はなにを見てきたのだろうか。
コメント
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