安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

紅葉は大淀川河畔で

2014年12月14日 17時29分34秒 | 日記
 延岡市で開催した2週間の個展と、一部開催期間が重複した所属写真倶楽部の作品展の準備などで多忙を極め、
終了後一息ついて山に登ろうとしたところ、30歳の時の体力テストで痛めた椎間板の歪みが再発した

 悶々としながら、暫くの間、仏像撮影や公園散歩等で過ごした
 倶楽部作品展の担当をしているとき、大淀川堤防横の作品展会場から大淀川を歩いていると、対岸の河畔に紅
葉が見えた  この紅葉が私の観た今年の最初で最後の紅葉になった  それでも、僅かな紅葉を鑑賞したこと
で少しは癒された

 しかし、1966年夏の採用試験終了後に試験会場の宮崎大学付属小学校から大淀川の北側河畔まで歩き、小
学校の児童が先生の引率で浅瀬で遊んでいるのを見て、宮崎に就職する気持ちに傾いたのだが、その浅瀬は無く
なっていた  駐車場などの整備が進み、子供たちが浅瀬で遊ぶことはできなくなっているのは、寂しかった

 大分の田舎で育ち、山で木に登り、薪を採り、清流で遊んでいた私には学校近くの中央線「御茶ノ水駅」下の
「どぶ川」を見ながらの通学は楽しいことではなかったので、大淀川の清流で遊ぶ児童を見たときは嬉しくなっ
て靴と靴下を脱ぎ、浅瀬を歩き回った

 その後、宮崎観光ホテルまで歩き、堤防横の公園にあるベンチに横たわって空を見上げると、紺碧の空に白い
雲が浮かび、近くに植栽されているフェニックスの葉が風に揺れていた  なんという心地よい風情だろうかと
感慨深かった

 宮崎に来たい  宮崎に来る  そう決心した

 幸い、1967年4月、25歳を前にして宮崎で就職することができた  有り難いことだった  既に47
年間、宮崎に住むことの有り難さに感謝しながらの日を過ぎしてきた  これからも、長く宮崎で過ごしたい

    2014年12月14日
                                               風
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大淀川南側河畔から国道269号の橋梁下の向こうに見える河畔の紅葉

作品展会場近くの権現山公園の池で千年の命を持つという亀を見た 何故か左手で首をか掻いたあと、暫くそのまま手を上げていた

農道を走っていると、「水天王」と名した大きな仏像があった

水天王の近くの道端に佇む蔦が絡んだ仏像

市内の観音堂内の片隅に佇む仏像