安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

大山蓮華の祖母山に風穴コースから

2014年07月02日 09時19分46秒 | 日記
 祖母山の山小屋情報は、当初6月末頃が大山蓮華の見頃だろうとの予測をしていたが、その後25日頃
が見頃との予測に変化した  花の開花時期の予測は天気予報と同様に難しいのだろうが、最近の天気は
翌日の天気予報が当たらないことも珍しくないくらいに異常だ  

 体調が思わしくない日を過ごしていたので、24日に久しぶりにトレーニングに行って体力の回復を確
認した  24日の天気予報によれば、25日は曇り後夕方から降雨で、その後当分は降雨が続くとのこ
とであったので、夕方になって25日の祖母山行を決めた

 午前2時半起床、朝食を済ませて4時前に自宅を出発  延岡で山友3人と合流して北谷登山口に向か
った  山友は、殆ど20年以上の仲間だが、久し振りに同行する人もいた

 25日は平日の水曜日だったが、駐車場には多くの車が駐車していた  ストレッチをしながら、谷の
流水の音が普段より厳しく聞こえたので、風穴登山コースは谷の渡渉ができないかもしれないと思った

 林道から右に分岐する風穴コースに入ると、間もなく谷を渡渉する 予想通り、前日までの降雨のため
岩の合間は深い急流になっていた  その岩に、普段はない丸太が架けられていたが、濡れた丸太を歩い
て渡ることは危険だと思った  すぐ下流には深い淵があるので、渡渉を諦めて別のコースに行こうとし
たところ、山友の一人が丸太を掴み、流水の中ほどにあり、僅かに三角形の尖った岩の一部が水面から出
ている所に足をかけ、岩の中ほどまでが流水に浸かっている対岸の岩を踏んで渡った

 長身で足の長い山友二人は何とかなるのだろうが、もう一人の仲間は小柄な私より更に小柄なので心配
したが、山友は「行く」と宣言した  やむを得ず、下流で見守っていると、山友は中央の三角岩では靴
をすっぽり流水に浸けて岩をしっかり踏み、対岸の岩でも水中に靴を漬けながら岩を踏んで渡渉した

 この後、私たちに追いついてきた男性グループの一人が、「丸太を渡るのは怖かったですね!」と言っ
た  彼らは丸太を歩いて渡ったのだろうか  

 なお、丸太の写真は夕方千間平経由で下山後に撮影したので、早朝より水深が若干浅くなっている  
朝の登りでは山友を見守ることに集中していたので、撮影をする余裕がなかった

 風穴コースは千間平コースより歩行距離が短く、変化に富んでいるので面白い  変化が多いと言うこ
とで、急登や岩場、梯子、ロープ設置個所などが多いので、退屈しない  また、近年、一部の登山道が
付け替えられるなどの改良が行われているので以前のように道に迷うことがなくなっている  

 千間平コースは国見峠までに急登や岩場などの難所が殆どなく、国観峠から頂上までが急登になってい
るので、変化に乏しい  25日は下山に千間平コースを使用した

 昨年久しぶりに風穴コースから登った時には、風穴を過ぎて暫く歩いた所のスズタケ林は竹が登山道に
覆いかぶさっていたために、暫くは上半身を屈めて歩いたが、今回は良く手入れがされていたので、気持
ちよく歩くことが出来た  
 
 前回、登山道で高千穂町の白い長靴を履いた「仙人」に会った  久し振りの挨拶等をした中で、仙人
は今日も登山道の整備をしていると言っていたので、スズタケ林を整備したのは仙人かもしれない  
 いずれ、8月末か9月上旬には親父山の「米軍機墜落慰霊祭」で会うことが出来ると思うので、その時
に確認したい

 頂上の手前で前方に茶色の岩が見える所に来ると、登山道横の斜面に沢山の大山蓮華が咲いていたので、
山友が感激していた  まだ蕾も沢山あった  また、紅空木も咲いていたが、少し盛りは過ぎていた

 前方の岩は遠く見えるが、その岩が見えるところからは直ぐに頂上に着く  頂上が近づくと、元気な
躑躅が幾つか咲いていた  特に頂上手前の「花道」には綺麗な、鮮やかな躑躅が花道を飾っていた 
頂上では、降雨はないものの遠望ができなく、虫が多かったので休憩しないままに九合目小屋に降りた

 頂上から小屋に降りる道は、旧道の他に幾つかに分かれていた  これは、山が荒れるので1本にして
他の道は通行しないようにできないだろうか

 小屋の広場で昼食を食べた後、キャンプ場に降りた  以前は小屋の周囲に沢山の大山蓮華が咲き、夜
間照明をしたこともあったが、今は小屋の周囲には「立ち入り禁止」のテープが張りめぐらされており、
小屋から直接以前の登山道を通ってキャンプ場に降りることはできない  小屋から頂上方面へ引き返し
た三叉路から新たに設けられた道を通ってキャンプ場に降りるようになっている  

 キャンプ場へ向かう途中の新道の両側に大山蓮華が咲いていた  キャンプ場にも咲いているが、以前
に比べると少ない  ここもキャンプ場から山小屋に向かう登山道が閉鎖されているため、見える大山蓮
華の数が少ないのだろうか  

 大山蓮華の花は鑑賞したが、以前に比較するとやや寂しい思いがあった  山小屋周囲の崩壊懸念があ
るそうなので、止むを得ないことなのだろうか  勿論、同行した山友は大山蓮華鑑賞に満足していたの
で管理人等々関係者のご苦労には感謝する

 千間平経由で下山中に真新しい、重そうな板を抱えて登って来た加藤管理人に久しぶりに会ったので、
「また泊まりに来ます」と挨拶をした  そうだ、随分長い間小屋に泊まっていない

   2014年7月2日
                                           風

※ 写真は、クリックすると拡大し、もう一度クリックすると更に拡大する


林道から風穴コースの登山道に降る

渡渉個所に架かる丸太
 
谷の水流は予想より少なかった

水が流れている岩をロープを使って登る

流水を避けて岩を登る

ロープを使って谷から上がる

左に曲がって風穴に向かう

梯子を登ると風穴

姫沙羅

高度を「稼ぐ」急登が続く

岩場の登りは「お手のもの」

梯子を登る

岩場が続く

岩場が続くが、「高度が稼げる」

前方の岩が見えると頂上は近い 周囲に躑躅

頂上への花道

祖母山頂上 1,756.4m

登山道から山小屋へ向かう分岐

九合目小屋 以前は小屋の周囲に沢山の大山蓮華を観ることが出来た

キャンプ場の大山蓮華

キャンプ場に向かう道の周囲に咲く大山蓮華

大山蓮華と紅空木

梅草

梅草