安らぎと戒め

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犬流登山口~夏木山~夏木新道登山口

2014年05月06日 16時42分27秒 | 日記
 霧島連山の若いジオガイドを夏木山に案内した
 曙躑躅( アケボノツツジ )を見たことがないと言うので、この時期に登ることにした  
有り難いことに、私も未だかつて観たことがないほどの満開の曙躑躅と石楠花( シャクナゲ )を観る
ことができた

 霧島連山には殆どない岩場などについては、予め双石山の岩場ルートなどで訓練をしていたが、犬流
ルートは名にし負う岩場の難ルートであるため、慎重を期してカラビナ、スワミベルトとロープを用意
していたが、私の予想を越えて、全く問題なくすべての岩場を通過した 

 20年来の山友が昨年夏木山に同行した時、かつては難なく通過していたほぼ垂直に近い岩場の降下
途中で立ち止まったが、今回の霧島の山ガールは時間は要したものの、慎重に無事通過した 

 また、かつては30メートル程の鋭角の巌を両足で跨いで進んだ難所は、今は鋭角の巌の反対側に渡
り越して、岩の上部を握って反対側の岩の壁を横に10メートルほどを歩くことになっており、当日私
達より先に歩いていた8人ほどのグループの中で3人が其処を通ることができず、登山口へ引き返して
いたが、霧島の山ガールはロープ等での確保をしないで自力通過した

 登山口から犬流峠まではゆっくり歩いて1時間と考えていたが、ほぼ計画の通り1時間余りで歩いた
 峠から頂上までは、曙躑躅を鑑賞しながらゆっくり、また岩場では慎重に歩くことを考えて3時間と
計画していたが、これもほぼ計画通り3時間弱で頂上に着いた

 犬流峠までも峠が近づくと三つ葉躑躅や石楠花が咲いていたが、縦走路に入りると、三つ葉躑躅と石
楠花が沢山咲いていた  もっとも、夏木新道との合流地点までの曙躑躅は、既に白色に近い花が多か
ったが、標高が高くなるに従って曙躑躅の色が鮮明になった  また、思いのほか石楠花が沢山咲いて
おり、花の終わったものも幾らかあったものの、綺麗な姿やまだ蕾も多く、きつい登山道の疲れを癒し
てくれた
  
 目の前に73歳の誕生日を迎えている私の足が、頂上の手前10分ほどで「ゆっくり」から「ぼちぼ
ち」に変化しようとした時も、登山道の左右に咲く曙躑躅や石楠花の鮮やかな姿形と色彩とが力を与え
てくれた  お蔭さまで、元気に頂上に着いた

 頂上の広場のそこここに曙躑躅が咲いており、その花の下で登山者のグループが昼食を楽しんでいた
 私たちは、何時もの東側の崖で崖下や前方に咲く曙躑躅などを眺めながら昼食を楽しんだ

 昼食後、恒例に従って頂上東側の展望台に行こうとしたところ、五葉岳に向かう縦走路の方から上が
ってきた女性が、「縦走路に行かず、途中で右側から東に降りると、曙躑躅の群生が満開です」と教え
てくれた

 早速、頂上から縦走路方面に降りて直ぐに東側の尾根に行くと、尾根の南側の谷には数えきれないほ
どの曙躑躅が咲いていた  尾根の先端までは素晴らしい曙躑躅群生地だった  有り難い

 1時過ぎには下山を始め、犬流峠からの道と夏木新道との合流地でストレッチをして下山した
   
 3時前に夏木新道登山口に降りて犬流登山口まで歩き、ストレッチをして車に乗った
 途中で、当日大崩山に登った山友からメールがあり、「大崩山の曙は素晴らしかった!」

 その後、昨日は別の山友から、「夏木の曙はよかったでしょうが、私が行った大崩山も良かった 大
崩山は今週末まで見頃でしょう 行くときは声をかけて」  有り難い

 さて、今朝(6日)の早朝ゴルフは4日の疲労ゆえか、久し振りにホールインワンが出なかった
 週末までに体力が回復するだろうか

    2014年5月6日
                                           風

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夏木山犬流登山口  以前は登山口の標識があったが、今は何も標識がない

登山口から山に入ると、直ぐに急登で、これが続く

犬流峠までは殆ど平坦な登山道はなく、急登、また急登

登山道の近くや傾斜地に石楠花が沢山咲いていた

犬流峠から鋸尾根(縦走路)に入ると、登山道の両側や斜面に三つ葉ツツジが咲いていた

頭上の三つ葉ツツジを撮影

急登にはロープがあるが、可能な限り岩や木の根を握り、踏んで登る

岩場の下りは木の根のお世話になる

この岩場では、次の下りで左右の足の置き場を考えてから降りる

岩場を降りて、狭い隙間を横に歩いて、その先からまた岩を降りる

次々に岩場を降るので、慎重に状況を判断しながら歩く

この木の根は何時まで残るのだろうか

底の硬い登山靴が頼り

左足を置く位置を決め、右足を右下の割れた岩の先端に置く

左足を岩の割れ目に置き、右足を離した岩の先端を右手で掴む

垂直な岩をトラバース  腰の位置が・・・

岩場の下りはまだ続く

2連梯子を先行のグループが登っている

梯子の取りつきは、左右が落ち込んだ谷になっているので慎重に岩を渡る

2連梯子を登ると、其処から右斜めに登って岩を乗り越す

岩場の下りが続いた後の急な登りでは、慎重を期すためロープも使う

曙躑躅と石楠花に緊張と疲れを癒される

鮮やかな石楠花の色彩にしばし立ち止まる

石楠花の蕾は深紅

ムシカリ(大亀の木)

鹿の背の巌は回り込んで登り、慎重に反対側に乗り越す

岩の左側斜面も急傾斜だが、右側は更に急傾斜で30メートル以上の斜面

此処までくれば、両手で岩の上部を握って、斜めに切れた岩に従って降りる

此処までくれば安心だ 

後方で岩を乗り越す先輩    山ガールの口元に安どの「微笑み」が

岩にしがみつかず、岩から身体を離すのが基本

基本通りに足を運ぶ    

  

  

夏木の山ガール  ( 岩を降りた所に岩鏡の蕾 )         

岩から梯子に取りつく

最初の梯子を降る

最初の梯子を降りると、狭い岩場を慎重に横に歩いて次の梯子に取りつく

2段目の梯子を降りると、後は危険個所は殆どない

標高が高くなると曙躑躅の色が鮮やかになる

青空に曙躑躅が映える

色彩鮮やかな石楠花  今朝咲いたばかりだろうか

昼食を食べた岩場の曙躑躅

樒(シキミ)

頂上から縦走路方面に少しく降りて右に入った尾根の曙躑躅











夏木新道の舟石  

夏木新道の石楠花  この後、登山口近くまでの登山度沿いに石楠花が咲いていた

夏木新道には危険個所は殆どないが、急斜面が続く  「これを登るのは大変だろう」と思いながら歩いた

夏木新道から登ったことはないので、次回は夏木新道~夏木山~五葉岳方面を考えてみよう



林内の銀竜草  来月には霧島連山に「紅花銀竜草」が咲くだろう  透明な紅色が美しい