安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

宮崎市内には山があった 

2012年12月01日 21時48分39秒 | 日記
 先日、所要があって自宅から12キロほどの所に自転車で出かけた   
 曇天で風が強く寒い日だった   要件が住んで屋外に出ると、小雨が降っており、自転車は濡れていたので、暫く走ったところで現役時代の後輩の
母親に自転車を預かっていただき、バスで帰宅した

 翌日、自転車を頂きに行った帰りに道路沿いに仏像を見つけた   細い脇道に4体の仏像があったので、細い道をたどって行くと、大きな木の周囲
に樹木があり、回廊のような形に仏像が並んでいた   当日は、手持ちのカメラで幾つかの仏像を手持ちで撮影し、昨日、三脚などを持って撮影に行
った   撮影の許可を頂くために何がしかのお布施を包んで挨拶をした   後日、仏像の謂れ等を教えて頂くこともお願いした 

 仏像は、九州八十八ケ所霊場に合わせて88体だが、道路拡張時などに伴い移設した仏像等もあるので、90体を超すとのことだった
 また、寺のある所は、かつて山であったことから地区名が「丸山」になっているとのことだった  今は平坦な宮崎の街に山があったことを知った  

 回廊のように並んだ仏像の中には、廃仏毀釈により一部破損しているものもあった  

 撮影を終わり、挨拶をすると、焼香をしていくように勧めて頂いたので本堂に向かった  本堂に入ってまず目に着いたのは、「南無大師遍照金剛」
と特筆大書された文言だった   大分の小さな集落の農家に生まれて育った私の地区では、自宅の6畳と8畳の間を開け放って地区の有志10名ほ
どの人が丸く座り、「ナームダイシヘンジョウーコンゴー」と唱えながら大きな数珠を繰っていた  「百万遍繰」が終わると、世話役が数珠をまとめて両
手で持ち、その数珠で各人の背中を叩いていた  子供の頃のことで、正確には記憶していないが、地区の有志が輪番で当番となっていた

 ここで、不思議に思った  私の生家は浄土宗であり、床の間には法然上人の御影がある  地区の皆さんも浄土宗の檀家だ   実家の兄に訊く
と、「 詳しいことは分からない  百万遍繰の他に、目の神様も有志が集まって祀りをしていた 」 
 神仏混合だけでなく、仏教の宗派にこだわらないのが日本人なのだろうか  

 いつの間にか絶えた「百万編繰」に使用していた数珠がどこに保管されているか、兄に訊くと、地区の公民館に保管されているはずだとのことだった
次回帰省した時に確認したい  なお、数珠は、四国八十八ケ所巡りをした私の曽祖父が四国で買い求めて寄付したことも知った
 
     2012年12月1日
                                                                       風  太郎
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