goo blog サービス終了のお知らせ 

Somethingブログ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

世代を超えて

2007年10月03日 | 木の話
以前から塗装がはげ掛かってきた4人用の食卓を替えたいと妻が云っている。
安物なんだが一応、積層材を使った食卓なので一度塗装をはがして
塗り直せばまた使用することが出来る…が、新しいモノを欲しいという。

一ヶ月半ほど前、大型家具店<ニトリ>へ出掛けてみた。

いいなぁ…と思われる食卓は無垢材を使用していて30万円以上する。
同じ無垢材でも何か分からない外国産の無垢材(ゴムの木or欧州松など)は
10万円くらいでもある。

無垢材だから、何の木でも良いわけにはいかない(笑)。
やっぱり日本の広葉樹がよろしい。

「みずめ桜」「タモ」「カエデ」等、それも年輪がつまった板が良い。
それらに似た外国材は一切駄目。

板巾が90センチくらい…皮の周辺のシラタを取った後90センチ…赤身だけで90センチの巾が欲しいというと立木で直径1m50センチ以上(笑)。

立木を切っても10年くらいは自然乾燥させたい。身近にあったら取って置いて下さい。

しかし、そんな予算は初めから無い(笑)。
3万円以下くらいでは…というと天板がデコラ製品。
しかし実用的ではある。

          ◆           ◆

20or30年前に倉庫に仕舞い込んでおいたブナの無垢のテーブルを倉庫内から駐車場へ引っ張り出した。テーブルの上に乗っている荷物を移動させるのもタイヘン。

ホースでザブザブと水をかけながら、洗車ブラシと金タワシを使って丸ごとゴシゴシ洗う。
洗剤を付けてザブザブ洗う。
1800×900のブナ材。

大きさがあるし、重いのでひっくり返して洗うのもタイヘン。
ショートパンツとビーサン(笑)
テーブルに付いたドロドロした汚れが洗い流された。




2or3日間の乾燥後、家具塗装屋さんに電話でたずねた。
天板だけだったらベルトサンダーで一皮削り、再塗装するコトが可能という。
今の無垢材のテーブルは天板と脚とはボルトで接合されている。
そのボルトを外して天板だけ持ってきて欲しい。

しかし、我が家のテーブルは「アリ加工」が施されていて天板と脚を外すことができない。
脚はガッチリとケヤキ材で出来て居る。
家具塗装屋は、脚が付いたままだとベルトサンダーの機械の中を通らないと云う。
取りあえず、見せて下さい…と云うわけで、トラックに乗せ家具塗装屋さんへ。
現物を見て検討後、再塗装可能になった。

話が長くなったが(笑)、そのテーブルが出来上がり、電話があって引取に行ってきた。 
ベルトサンダーで一皮削り、再塗装=3万円と云っていたが、2万円にしてくれた。
ありがとう。
反りも曲がりも無い板なので、ベルトサンダーで削るんだったら、
もう数回はできる厚みがあるという。


昭和の初めに造られ、昭和29年6月に削って再塗装(テーブルの裏側に書いてあった)。
その後40年頃にも削って再塗装。
当時はカンナで削ったんだろうな。

木に詳しい人ならば、1800ミリ*900ミリのブナの一枚板。
それも白太なしの赤味だけの一枚板ということがわかるだろう。
白太を入れれば、巾は確実に1500ミリ以上のブナの木。
直径はそれ以上かも。


大正時代に大工だった明治生まれの祖父(見たことない)が作って約80年。
祖父→父→私→子供と4世代目に引き継いだ。
一生モノ…と云う言葉があるが、それを超えて何世代へと伝えて行くことも
大事なことだと思っている。





所定の位置へテーブルを置いたが大きい。
今までのモノより一回りでかい。でも、妻はオッケイという。
こんなにキレイに修理が出来るとは思っていなかった…と云う。
木は何度でも生き返る。






テーブルの裏側にモノを置く棚があって、少々膝が当たるが、それもオッケイという。
椅子もバラバラで古いモノだけど、修理して使おう…と云うことになった。


「ちぎり」「契」と云う。板の割れを防ぐ役目 




節は最初から切り取って、将棋の駒を模った堅い木で埋木してある。



今晩のメインディッシュは「サバの味噌煮」(笑)。













最新の画像もっと見る

7 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (JUNO 平田です)
2007-10-03 16:59:31
田中艇長 こんにちは。

数年前、実家の食卓をカリモクでリニューアルしました。
天板が5万円弱、椅子座面の皮の張り替えが4脚で6万円弱、合計10万円位だったと思います。

天板(ボルト留)、座面(枠にはめてあるだけ)取り外しは単純だがとにかく重くて大変でした。
家具のキズは家族の歴史ですがリニューアルすると蘇えりますね。
椅子の足の裏にはフェルトが貼ってありますが、掃除の時大変だとお袋が言っています。(笑)
確かに重くて座った状態から椅子を引き寄せられません。(笑)

よって我家の椅子はキャスター付きです。

返信する
Unknown (sone)
2007-10-03 17:40:54
満さん、以前ネタに出た「タモ」無垢テーブルですね。良いもんは良いですねー!!再塗装したとは思えない。新たに調達しなくて良かったですね。
5代ー6代まだまだ使えますね。
余計なことですけど鯖味噌煮は二人分?
返信する
Unknown (田中)
2007-10-04 08:09:19
●平田さん。
>>天板が5万円弱、椅子座面の皮の張り替えが4脚で6万円弱、
>>合計10万円位だったと思います。

 良いですね。新品買ったらこの10倍以上するのでしょうね。
 使えるモノは修理して使う。この「潔さ」が大事だと思ってます。

 電気製品などでも修理した方が安いか、新品買った方が安いのか…悩む時があります。一昨年、ファンヒーターを修理しました。8000円くらいだったかな。新品は2万円。
悩んで修理しましたが、昨年亡くなりました(泣)。今冬、買わなくちゃ。


●soneくん。
昔の塗料と違って、凄く平滑にサラサラに塗られています。当然だけど(笑)。
手の平で撫でると気持ちいい感じ。

>>余計なことですけど鯖味噌煮は二人分?

 子供の分が一皿、夫婦の分が一皿。
 夫婦とも飲むと、余り食べなくなってしまうのです。
 多品種少量…っていう感じかな(笑)。
 テーブルの上は多品種じゃないな(泣)。

返信する
Unknown (ほり)
2007-10-04 09:07:48
すげ~天板ですね。この幅の無垢の一枚板は、今ではよほどの事が無い限り手に入りませんよね。

家の天板もムクで厚さ5cm程度(1枚物ではありませんが)。何年かに1度、水をぶっ掛けながら『カネダワシ』でごしごし擦り、表面の汚れをこそぎ落としてから乾燥させ、オイルを塗った後にワックスで仕上げています。
返信する
Unknown (田中)
2007-10-04 12:01:53
 ほりさん。コメントありがとう。

 こんなページを見つけました。
http://www.spacewood.co.jp/00701.html

http://www.yanagawa-yanazai.co.jp/seizai/kidori.htm

この心材と書いてある処が「赤身」と呼んでいます。
辺材と書いてあるのが「白太」と呼んでいます。

だいたい、直径の30~40%くらいは白太です。白太は柔らかいし弱いのです。
木材の中心部が一番広いわけですが、割れやすいので木材の中心部を避けて板割り(製材)します。もし、90センチの赤身の板が欲しかったら1m40センチ以上の丸太を探します。
 なおかつ、テーブルの天板にするような木材=広葉樹は杉・桧のように真っ直ぐ生えて居ません。クネクネしています。長さ1m80センチを確保できる丸太を探さなくてはならないのです。

 一枚板の無垢テーブルというと、白太が付いている天板がほとんどだと思うのです。
http://www.cnet-kiso.ne.jp/y/yoshida/tables01.htm

白太も入れて巾の広い板は案外ありますが、赤身だけ…っていうと貴重品だと思っています。

返信する
Unknown (セニョール)
2007-10-04 22:26:08
これも古いWOODY YACHTと同じで

レストア品といえますね。

100年もつかな、、?
返信する
Unknown (tommy)
2007-10-04 22:43:23
サムちゃん 良いテーブルをお持ちですね。
ちなみにうちはパイン材の集積材のテーブルにUV塗料を塗ってありますが、やはり柔らかいです。
でも良い家具は100年以上保ちますが、電気製品は駄目ですねぇ。
ヨメがお気に入りのシャープのデジタルビデオカメラですが、修理に修理を重ねて使っていたのですが、運動会を目前にご昇天しました。
仕方が無いので代わりを買いに行きましたが、臨時出費は痛い!(涙)
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。