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ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

FIST OF THE NORTH STAR

2007-11-16 23:01:48 | 映画
先日のハリウッド版『DRAGON BALL』ネタのせいか、何故か急に『FIST OF THE NORTH STAR』が観たくなった。

『FIST OF THE NORTH STAR』とは?
あまり知られてはいないが、本作こそ日本が世界に誇る傑作コミックの一つ『北斗の拳』をハリウッドで実写映画化したモノです。

雑誌やTVのバラエティー番組等で、韓国が無許可で勝手に作られた実写版ドラマは結構有名ながら、このハリウッド版はあまり知られていないのが現状です。

このハリウッド・実写版『北斗の拳』の存在を知ったのは、もう今から10年以上前になるかと思います。
当時の僕は機会があれば、本国版『Fangoria』(日本語版はまだ“休刊”のままやね:涙)を買って読んでいました。
その中に特集として「日本のコミックの映画化」があり、結構大々的に取り上げられていたのが他でもなく『FIST OF ~』こと『北斗の拳』(もう一本はマニア必見の傑作『クライング・フリーマン』でした)。

小学生の頃に実体験として『北斗の拳』の洗礼を受けた者として、日本では無理だと思った実写版をやってのけるハリウッドの心意気に驚きつつ感動しました。

オマケに監督は傑作『ヘル・レイザー2』のトニー・ランデル、アニメでも不可能でもあった“北斗神拳”による壮絶なスプラッター&残酷描写への期待も高まる一方でした。


ところが作品は完成すれど、肝心な日本公開が未定のまま、気が付くと小規模でこっそりと日本で公開されていたので驚きました。
結局、自分で観れたのはソフト(LD)化されてからでした。

いや~初めて観た時は、良くも悪くも衝撃的でありました!

主人公・ケンシロウを演じるのが、B級アクション映画に出まくっているゲイリー・ダニエルズ。
でも、何かケンシロウとは全く似ていない(雰囲気は悪くないのですが…:苦笑)。

薄幸にして最強のヒロインである筈のユリアが、何故か日本から鷲尾いさ子(美しさは素晴らしい!)を起用。
他にもマルコム・マクダウェル、今は亡きクリス・ペン…B級映画と言うには中途半端に豪華なキャスティング。

何となく微妙な違和感が作品に付いて回りました。

実際に観た感想は、ハッキリ言って低予算のB級SFアクション映画になっていた事に驚き。
そして本作はシリーズの第一部とも言える『南斗聖拳:シン』編を適当にアレンジ(シンの持つ哀しみや苦悩は全く無視)したモノである事にも落胆。
作品の背景にあるのが『マッドマックス』シリーズの世紀末世界観と、ブルース・リー的カンフー映画の欧米的解釈の安易な融合である事、良くも悪くも典型的な“ハリウッド”のアクション映画でありました。

今もそうですが先に『スーパー・マリオ』や『ストII』、それに『ゴジラ』…日本産キャラクターがハリウッドで映画化されると「レイプ」される言われる始末でした。
その点を踏まえて好意的に考えれば、まだ本作はオリジナルの持つニュアンスをある程度尊重している作品なのは判ります。

でも、決して良い作品とは言えません(苦笑)。
ある意味カルトでマニアックな別の意味で「ケッ作」と言えるかもしれませんが…。

ぶっちゃけストーリー的には、原作の持つ壮大さや熱い「漢のロマン」に欠けていたのが致命的でしたね。

作品の大半がセットでの撮影ゆえに、コミックの持つ壮大かつ絶望的なスケールのデカい虚無感が全く表現出来ていない事。
更にファンから期待された、北斗神拳・南斗聖拳による残酷描写が全く欠けている事。

でも言ってオリジナルを全く無視するハリウッドの作品にあって、本作は比較的オリジナルの持つ雰囲気を最低限生かしていると思う…と言うのは褒め過ぎか?!

北斗神拳ではないものの、ケンシロウ役のダニエルズは素晴らしいアクションを披露しています。
特に美しい蹴り技の数々には、彼の高いスキルを感じます。
その筋でファンが多い、クリント・ハワードの怪演も印象的です。
最後にハリウッドの思う「東洋」的なテイストと、我々日本人の思う「らしさ」の間には、非常に大きな隔たりがあるのが判ります。

この辺りの事を上手く解消出来ないと、この『北斗の拳』とは全く比較出来ない位の金を注ぎ込む『DRAGON BALL』も、散々な内容になるのが予想出来る様に感じます。

色んな意味で楽しみのある作品ですが、吹き替え版はアニメのオリジナル声優が起用されており、特に神谷明氏の怪鳥音には作品に充分な“らしさ”を与えてくれます。
声優の持つ力の偉大さを実感しました。

今度のハリウッド版『DRAGON BALL』も、良くも悪くも本作を「最低基準」に考えれば良い作品になるとは思えます。

忘れ去られた迷作『FIST OF THE NORTH STAR』、良くも悪くも日本産キャラクターを扱ったハリウッド映画の最低基準かと思います。


「他にも英雄はいるか!?」




本気だったのかハリウッド版『DRAGON BALL』!!

2007-11-15 22:45:23 | 映画
遂にハリウッド版『DRAGON BALL』の撮影がスタートしました!

個人的にはネタだと思っていましたが、ロケ地であるメキシコにもうコレ以上は無いって位の大規模な撮影・製作クルーが乗り込んだ様です。

メキシコでの撮影開始を皮切りに、次々と作品に関わる情報が明らかになりました。

何とプロデューサーとして、あのチャウ・シンチーの名前が加わった事。
あの『カンフー・ハッスル』の世界的な大ヒットを踏まえれば、シンチー自身(日本のアニメ・ゲームからの影響は公言済み)が企画に大きく関わっているのが予想出来ますし、コレは歓迎すべき要素だと思います。
同時に穿った見方をすればシンチー自身が持っていた企画、又は自分自身も何かのキャラクターで出演する可能性すら高いです(老けメイクを施した亀仙人とか?:笑)。

とは言え、シンチーはプロデューサーとして、来年日本で公開される『少林少女』(主演・柴咲コウ)もあり、今まで以上にプロデューサー業での“世界進出”という見方も出来ます。
トンチンカンなハリウッド側の製作陣の中に、シンチーのような東洋人が加わったのは高いポイントであるのは変わりない。

でも、VFX(主に特殊メイク)に関わった日本人アーティストが、自身のブログにてハリウッド側『DRAGON BALL』に関して発言し、波紋を呼んでいるのも事実。

製作側から提案されたデザインに対して、失望しつつも原作コミック/アニメのテイストを最大に生きる作りのマケットを作る努力しても、映画会社と監督が「NO!」と言うジレンマに苦しみ、遂には「ハリウッド版『Godzilla』以上の衝撃があるかも?!」と吐き捨てた。

コレは一体何を意味してるのでしょうか?!

基本的に「DRAGON BALL」と言う作品に対して、母国・日本とハリウッドでは大きな違いがあるんでしょう。
しかし、今や『DRAGON BALL』は世界規模で億単位でファンを持つ作品であり、ハリウッド基準で作品を作れば予想以上の拒否反応が出るのは間違いない。

そんな中、本作の重要なキャラクターである、主人公・孫悟空とピッコロ大魔王のキャスティングが発表されました。

悟空役には、あのスピルバーグの傑作『宇宙戦争』において、親父のトム・クルーズ達よりも意味不明な不死身ぶりが印象的だったジャスティン・チャットウィン(やっぱり線が細いよ)。

敵役であるピッコロ大魔王には、『バフィー:恋する十字架』シリーズのジェイムズ・マースターズ。

何か…微妙(苦笑)。

チャットウィンはまだ明確な「色(個性)」がないので、下手すれば一生「(マーク・ハミルのルークの様な)孫悟空」と言うキャラクターの十字架を背負う事になりそう。

あとマースターズに関しては、ハンサムながら非常に特殊メイクが似合いそうな方なので、ある意味ピッコロ大魔王と言う役柄はライフ・ワークになるかも!?
まだ他のキャラクターの配役が決まってない(決まっていても発表出来ない:苦笑)ので何も言えないが、良くも悪くもホンマに動き出したハリウッド版『DRAGON BALL』。

当初の予定と違い、まずは『Z』ではなく、敢えて前シリーズからスタートとなるハリウッドでの映画版。

何はともあれ、遂には動き出した『DRAGON BALL』。
どんな結果になるにせよ、今後この作品は色んな意味でその動きが見逃せません。



直撃地獄拳 大逆転

2007-11-14 15:17:56 | 映画
やっと体調に回復の兆しが…(苦笑)。
幸い今日は仕事も休みだったので、昼近くまで爆睡して、ゆっくりと『直撃地獄拳 大逆転』を観る。

本作は言わずもがな、日本が世界に誇る最大にして最強のアクション・スター千葉“サニー”真一と、日本カルト映画の巨匠であった故・石井輝男監督による、異色のコラボレーションにより生まれたアクション映画の最高傑作です。

製作当時の逸話として、空前のカンフー/空手映画ブームだった頃、東映から千葉ちゃん主演の映画を撮ってくれとオファーを受けた石井監督が前作を手掛けて完成し大ヒット。
当然東映側から続編のオファーがあった訳ですが、自ら「カンフー/空手映画」に束縛されるのを嫌った石井監督が、よりアグレッシヴかつ奇想天外なアクション映画として製作したのが、何を隠そう『地獄拳』シリーズの第2弾である本作『大逆転』だったりします。

当時の東映アクション映画は千葉ちゃん自身が牽引した訳ですが、本人も「千葉真一=空手」と言うイメージに抵抗を持ち始めた頃だったそうで、色んな意味でアバンギャルドかつ常識ハズレの石井監督の演出と作風が大変気に入っていたと、後に千葉ちゃん本人が語る位に思い出深い作品でもあります。
亡くなる前に石井監督と千葉ちゃんが、今の時代だからこそ『地獄拳』シリーズの新作を作りたいと言う希望を持っていた様ですが、結局それが実現する事はありませんでした…。

個人的にはアクション・スター千葉真一の「格闘技」映画を観るならば、この『地獄拳』シリーズと『激突! 殺人拳』(コレも傑作!)が超オススメです。

千葉ちゃんと言えば何かと熱血漢でニヒルなイメージがありますが、本作での千葉ちゃんはそんな既存イメージを見事なまでに粉砕してくれます。

組んだ相手が“あの”石井監督です、本シリーズによって千葉ちゃんは新たな一面を開拓する事に成功しています。

先に千葉ちゃんを日本最強にして最高のアクション・スターと言いましたが、同時に千葉ちゃんは最高のコメディ俳優でもあるのが本作を観れば判ります。

吹き替え無しの超人的なアクションの連続ながら、その一方では信じられない様な下品な下ネタを連発する千葉ちゃん、何かとっても楽しそうです(笑)。

一応物語として時価10億円の宝石を巡り、マフィアと千葉ちゃん軍団との壮絶な戦い…と言って良いのかな?!

そんな尤もらしいストーリーが嘘みたいに、本作には小学校レベルの低次元なギャグが満載されています。

鼻糞、フケ、オナラ、小便にうんこ、オマケに無意味におっぱいやパンチラやエロがある。
その一方では殴った相手の目玉が飛び出し、一撃で内臓を抉り出し、千葉ちゃん怒りの地獄拳が敵ボスの肉体を殴って一回転させてしまう凄まじい残酷描写も満載。
日本最強のカルト映画監督・石井輝男による「天才とキチガイは紙一重」を実践する演出が満載です。

僕が初めて本作を観たのは、石井監督を特集したオールナイト・イベントでした。
当時の千葉ちゃんと言えば、関根勤氏のモノマネでしか認識されていない程度でした。
ところが本作の上映が始まった途端、場内からは次々と繰り出される千葉ちゃんの超人的なアクションに歓声が上がったのを覚えています。
柵を飛び超え、悪党を蹴散らすアクションをワンカットで魅せる凄さ、これは今の日本・香港・ハリウッドでも絶対に有り得ない、千葉“サニー”真一にしか出来ないモノだったと思います。

とにかく本作は本当に狂っています、だからこそ時代を越えても映画としての鮮度が全く落ちる事なく、いつまでも面白く観る事が出来る傑作なのだと思います。

今の腑抜けた邦画ファンにこそ観て欲しいです、日本映画でも香港やハリウッドすら凌駕するアクション映画が作られていた事を知って欲しい。

久々に映画を観ながら大笑いしました。



「リバプールの残虐王」の蘇生

2007-11-11 20:55:59 | 音楽
今更ながら、あのCARCASSが来年再結成する!

CARCASS…今の若いメタル・ファンには判らないかもしれないが、デス・メタル創世記を知る者には、正に「伝説のバンド」だと言える。

今から約10数年前。
デス・メタルの存在はある意味“ネタ”と言うか…正直シリアスに受け止めてもらえない、あまりにも異質な存在だった。

そこにはCARCASSの日本盤CDをリリースしていた、トイズ・ファクトリーの担当者のウケ狙いと悪ノリがあった思う。

バンドの音楽性云々よりも、その素敵過ぎる“邦題”(「内臓大爆破」、「硫酸ドロドロ」etc)の数々がマニアの間でネタとなり、バカバカしいと話題になっていた。

当時のデス・メタルに対する評価は「キワモノ」、VOはこの世のモノとは思えない吐き声(後に今の様に“デス声”と言われる) 、あまりに下品かつ外道な歌詞、短すぎる楽曲等…まともな評価を下す対象ではなかった。

CARCASSが衝撃的な1st『腐乱屍臭』でデビューを果たして、あのマイケル・アモットが加入した2nd『真・疫魔交響曲』以降のアルバムから、CARCASSに対する周囲の評価が変わり始めた。
特に3rdアルバム『屍体愛好癖』をリリースした頃より、これは実は滅茶苦茶カッコ良いのでは?と思いだした。

アモットとビル・スティアーによるメロウかつテクニカルなギターは、後のデス・メタルの基礎とも言える形態となっていた。

CARCASSへのメタル・ファンの評価と人気を決定させたのは、今もデス・メタル史上最高傑作の一枚と誉れ高い『Heartwork』のリリースだろう。

しかし、この頃にはアモットは既に脱退してしまっていたが…。

その後も続いたメンバー・チェンジや、レコード会社との軋轢により、遂にCARCASSは解散してしまう。
CARCASSは音楽的に全うな評価を受ける前に消滅した、早過ぎた存在であったのかもしれない。

あれから10年後、突然そのCARCASSが再結成を発表した。

ハッキリ言って今回再結成するメンバー(Drのケン・オーウェンは健康上の理由から不参加を表明)で、ミュージシャン稼業から引退していたジェフ・ウォーカー(VO&B)以外、各々が自分のバンドを持っているし、その活動で多忙を極める筈だし、何より現在もシーンの最先端で活躍している。
今やブルージーなHRを演っているビルはCARCASSの話題(彼の場合はNAPALM DEATHも含む:笑)や再結成にはいつも非常に否定的であったし、本人も「もうオレはあの類いの音楽は演奏出来ない」とも発言していた。
更にマイケル・アモットはARCH ENEMYでの活動を「最優先である(ダニエルがドラムでサポート参加)」と明言しており、ここ2年先までのスケジュールまで決まっていると言う。

この経緯を踏まえると“再結成”に付きまとう、落ちぶれたアーティストの「再ブレイク」狙いや、金の匂いがあまりしなくなる(笑)。
今回もメタル・フェス最大の“祭典”ワッケンを始め、幾つかのヨーロッパのフェス中心に出演する程度なようだ。

純粋に「楽しむ」為のモノなのだと思う。

余談だが、かつてCARCASSが活躍していた頃、トイズ・ファクトリーの邦楽部門にかのミスチルがいた。
メガヒットを飛ばすミスチルの稼いだ金で、トイズは洋楽担当者が趣味でCARCASSみたいなデス・メタル/グラインド・コア系ゲテモノ・バンドを買い漁る…と口の悪いファンのネタにされていたのが懐かしい(苦笑)。

何はともあれ、早々とCARCASSの再結成を来年のフェスの目玉に持ってくる、ワッケンを始め欧州のメタル・フェスの凄さには驚くし羨ましい…。

日本のお粗末かつ極悪などこぞのフェスなど、到底フェスとは呼べないと痛感するばかりだ。



また風邪引いてもうた…。

2007-11-10 21:08:29 | 料理
また風邪を引きました…。

この秋になってから体調がすぐれない日が多く、気が付くと週末ごとに風邪引いて寝込んでいる様な気がする(苦笑)。
結局風邪がスッキリ治ってないまま出勤し、オマケに普通に激務の連続で、すっかりと消耗しきってしまい、また何処かで風邪をもらい…と言う悪循環の中に自分がいる。
自己管理が出来ていない? そう言われても仕方ないけど…う~ん何か複雑な気分。

そんな訳で今日も薬を飲んで寝込み、晩ご飯だけは作りました。

風邪の時には雑炊、今日作ったのは「中華鶏雑炊」。

実にあっさりとした味付け、野菜をタップリと入れて煮込みました。
今回の隠し味は「生姜」、野菜を煮込む時におろし生姜をちょいと入れました。風邪の時には、やっぱり「生姜」やね。



SIX FEET UNDER/COMMANDMENT

2007-11-09 23:41:29 | 音楽
具合が悪い…。

以前にも言ったが、どうも心身共に弱ってくると、音楽はヘヴィでブルータルなモノばかり聴きたくなる様だ。

今のお気に入りは、SIX FEET UNDERの現時点での最新作『Commandment』!

SIX FEET UNDER…そう、あのCANNIBAL CORPSEの初代VOだったクリス・バーンズが結成したバンドです。

今となっては有名な話ですが、クリスはCANNIBAL CORPSEを自ら“音楽性の違い”等の理由で脱退したのではなく、バンド側から「解雇」されてしまいました。
当時のCANNIBAL CORPSEのアート面、作詞面、そして何よりも人間離れした凄まじいデス声こそがバンドの“看板”であったので、この解雇劇には様々な噂がありますが真相は闇の中であります。

バンドを解雇になったクリスが、当時やはり絶大な人気を誇ったOBITUARYのアレン・ウェスト(G)と共に“(解雇以前に既に存在していた)夢のデス・メタル・プロジェクト”とも言えたSIX FEET UNDERを本格的に始動させました。
しかし今はアレンも既に脱退、数年前にスティーヴ・スワンソンが加入。
リズム隊は変わらず元DEATHのテリー・バトラー(B)と、グレッグ・ガル(Dr)と言う“鉄壁”の編成。

CANNIBAL CORPSEと比較するのはフェアではないが、SIX FEET UNDERは「デス・メタル」をプレイしている意味では同じだが、根本的に両バンドは全く違う音楽性を持っている。

CANNIBAL CORPSEがアグレッシヴかつブルータルな爆発力と怒涛のハードコアな疾走感があるのに対し、SIX FEET UNDERはどちらかと言えば正統派HMの上にクリスのあのシーン最高にして最凶のデス声が乗る、比較的シンプルなスタイルである。

テクニカルなCANNIBAL CORPSEの頃からのファンは、今のクリスが演っているデス・メタルはシンプルかつ単調に聴こえるかも?!

でも個人的には重量感タップリなメタル・サウンドに、今も全く衰えるどころか益々人間離れしていくクリスのデス声が生み出す「速くないデス・メタル」サウンドが大好きです。

とにかくクリスの声は凄い!!

多少CANNIBAL CORPSEの頃よりは何を唄っているか聞き取り易くなったとも言うが(笑)、世界中のメタル・ファンに「デス声=吐き声(嘔吐しているように聴こえる:爆)」と言う固定概念を植え付けた、お下劣で怖ろしいまで歪み濁りきった声。

更に血飛沫や内臓・肉塊が飛び散り、膿や蛆虫やらゾンビが次々と登場する、鬼畜外道な地獄絵図の如き極悪な歌詞世界も健在。

これだけで、SIX FEET UNDERがどれだけ邪悪なデス・メタル・バンドであるかが判るかと思います。
個人的にはザクザク重たいリフを刻むスティーヴもカッコ良い、彼はかなりの腕前みたいなので、もっとソロをガンガン弾きまくって、全面に出てきたら更に面白いのに…と思いました(まぁ~今はクリスのソロ・バンドやし無理かな?)。

クリスが今もマニアやファンから熱烈な支持を受けるのは、何も人外魔境のようなデス声や、悪趣味でグロテスクな詞の世界だけではないと思います。

クリスはフロントマンとしても凄くに魅力的。
ルックス的にも充分に「カッコ良く」、長いドレッド・ヘアーを振り乱して、時折白目を剥いて絶叫する姿は、有り余る程のカリスマ性とカッコ良さに満ちてます。

今も続々と若いデス・メタル・バンドが登場するシーンの最前線で戦うクリス、伝説のデス・メタル・シンガーの「歌」を堪能するのには最高のアルバムです。

夜になれば燃え上がる炎
邪悪はモノは闇の中に潜む
悪は生命の影に隠れている
決して死ぬ事の出来ない者の怨霊



夜、遅いディナー

2007-11-08 23:33:10 | 料理
今日も普通に「多忙」。

何やかんや仕事をしていて、一段落ついたのは定時を遥かに過ぎてました(ここ数年“定時”と言う意味を忘れています:苦笑)。

戸締まりをして、ウチに帰るメールをすると、ヨメから「電車が運休になった!」と電話がありました。

詳細については全く判りませんが、JRの何処かで人身事故があった様で、地下鉄に着くと「京都~大阪間・全面運休」と看板が出てました。

もう何年か前、以前の職場に在籍していた頃、悲惨な事故によりJRは全面運休…自宅に着いたのは翌日の午前2時って事もありました。

長年JRを利用している者として、年末になればほぼ毎日時間の乱れがあるのを実感します。
車両や線路のトラブルなら仕方ないかなとは思えますが、やはり“人身事故”となると複雑な気持ちになってしまいます。

今日はヨメも帰りが遅くなり、晩ご飯は駅前の「王将」をお持ち帰りと言っていたのですが、遅くなりながらも自宅にたどり着いたので、結局自分で作る事にしました(帰りのタクシー代分は浮かせるため:笑)。

作ったのは「トマトとベーコンのパスタ」。
普段の半分程の時間で作りましたが、勢いに任せて作った割には美味しく出来ました。

コレも俺の腕!と言いたいのですが、多分使ったベーコンが良いモノだったのかと思います。

良くも悪くも、自分の仕事に対する拘り、また食事に対する拘りを実感した1日ではありました(笑)。




「新種降臨」って?!

2007-11-07 23:56:07 | 映画
先日、『仮面ライダー THE NEXT』を観に行った劇場にて。

上映まで時間があったので、館内をプラプラしていて驚きました!

この冬休み以降のメインとして「ライラの冒険」(タイトル当ってますか?)や、ロバート・ゼメキス監督の『ベオ・ウルフ』(何故実写やないの? 気持ち悪いCGIに違和感有り)等の超大作に大きな宣伝プロップに混じって、我らが『AVP-R(邦題として「AVP-2」なのか統一して下さい)』のポスターが地味に張ってました。

それを観て驚きましたが、既にポスターにはプレデリアンのシルエットがデカデカとあり、そこには「新種降臨?!」と言うコピーまで付いてるではないですか!!

これは宣伝上、もうFOX側は「プレデリアン」の姿は秘密にしないって事なんでしょうか?!
既にネットにはプレデリアンの姿はバッチリと流出済みなんで、今更隠しても…って事? それも何か味気ないな。

さてさて、一方の邦画バブルの超大作『続3丁目の~』がとんでもない目標興収をブチ上げ、今後も邦画の大作が続々と公開されますが、その大半が作品のぶつかり合いで共倒れし、これで邦画バブルの終焉につながって欲しいもんですわ。

そんな中、新たに『AVP-R』からの映像が公開されました!
もうコレが滅茶苦茶カッコ良い!!

片っ端から人間に襲いかかるエイリアンの大群、それに対して「始末屋」プレデター・ウルフは、黙々と己の任務に忠実に次々とエイリアンを手際良く抹殺、それに巻き添えを食う哀れな犠牲者には目もくれない非情なプロフェショナルぶり…最高です。 

興行的には、正直あまりFOX側からは期待されてなさそうな『AVP-R』。
でも、非常に面白いSFアクション映画に仕上がってる予感はするので、先の邦画の大作達に負けないようにしっかりとプロモーションして頂きたい!ッと言うのがファンの願いです。


人参の芽

2007-11-06 23:58:01 | 雑談
朝、突然の偏頭痛により遅刻。

重役出勤ながらも、仕事はいくらでもあり、職場に着いた途端様々な要件を言われて困惑する(笑)。

まだ風邪が治りきってないのか? 単に普通の偏頭痛なのか? よく判らなかったので風邪薬と鎮痛剤を飲む。
すると確かに身体は楽になったものの、薬のチャンポンがアカンかったのか、頭がボーっとしてフラフラした状態になる(苦笑)。
コレでは正に“ジャンキー”である、笑うに笑えない。

この日もフツーに仕事は忙しく、帰る頃にはグッタリとしていました。

帰り道、いつもコンビニにて寄り道。
ヘッドフォンから聴こえるのはCANNIBAL CORPSEの爆音、手には最近お気に入りの“あじわい”。
コレを呑みながら、やっとフゥ~と一息入れられる。
何か肩に乗かかっていたモノが、少し落ちていく…そんな気がする。
ウチに着く頃には、コレが沢山落ちていてくれると、その日の夜はよく眠れる気がする。

電車の遅れもなく、比較的早く自宅に帰還出来る。

すると、先日料理の時に切った人参のヘタから、早くもニョキニョキと新芽が出始めたのをヨメが見せてくれる。

思えば長年飼っていたカタツムリがこの夏に他界し、我が家は今少々寂しい雰囲気が漂っていた。

この新しい人参の芽が、しばらく目を楽しませてくれそうだ。

「コレ、大きくなったら鉢に植え替えるか?」と僕が聞くと、ヨメは「目的は観葉、デカくなったら捨てる!」と言ってのける。
ヨメ、非情なり…。




「過去の遺物」…滅びゆくモノへ

2007-11-05 22:53:42 | 本・雑誌
仕事帰りに今月号のBurrn!を買う。

帰りの電車が遅れていたので、駅のホームでしっかりと読む。
今月号の表紙&巻頭特集は、奇跡の再結成を果たしたVAN HALEN。

今年は良くも悪くもBurrn!は、VAN HALENをはじめ幾つかのバンドに振り回された。
それがやっと、(おそらく日本の雑誌メディアでは最速の)再結成VAN HALENのLIVEリポートを掲載出来たのは良かっただろう。
今回記事を書いたのはマーク・ワイス、北米方面でお馴染みのジョン・ハーネルでないのが胡散臭い。
以前から指摘しているが、二枚舌かつロック・スター気取りのハーネルでは、先方から取材許可が降りなかったのか?…邪推したくなる。

今月号のDOWNのフィリップ・アンセルモアのインタビューを見れば一目瞭然、コイツはジャーナリストとして最低最悪の屑だ。
あまり言いたくはないが、これまでのフィリップの言動と過去の悲劇、それ以降の様々な経緯(僕はPANTERAの大ファンでした)を踏まえハーネルの態度は…感情論を含めて許せない。
ジョン・ハーネルは、ジャーナリストの風上にも置けぬ偽善者だと言いたい。
コイツが北米のメタル・シーンを語るなど、己のエゴと欺瞞だらけだと糾弾したい。

ショウ・ビジネスの世界は表裏のある厳しいモノがあり、目には見えないパワー・バランスがあるかもしれないが、ファンの気持ちを土足で踏みにじるようなハーネルのような奴を雇うBurrn!にも魂は無い。

更に今月号においては、編集長・広瀬のコラムを読んだ瞬間、はらわたが煮えくりかえりそうな憤怒に湧き上がった。
どの面下げて、あんな事が言えるのか?
アメリカ・ヨーロッパのシーンを関係なく、素晴らしいバンドを発掘しサポートするのがBurrn!の良さではなかったのか?!
それが「Big In Japan」と揶揄されようが、新たなスターを発掘し育成してきた自負はどうした?
己の偏愛や懐古趣味、流行りやトレンドを極端に嫌悪し、これまで登場した様々な可能性を持った新たなバンドの数々を黙殺し潰してきた自覚はないのか?

今月号を見れば判る、何を今更「過去のバンド」と化したTRIUMPHや、カビの生えたZIGGYを取り上げる必要がある?!少なくとも日本のバンドに関しては、「過去の遺物」化したZIGGYよりも、「今」取り上げるべきバンドやアーティストは他にもあった筈だ。

レコード会社や世界的なトレンドの流れは関係ない、それらを無視し自家中毒的に体質が悪化したBurrn!にも大きな責任がある。

かつて伊藤セーソク氏は盛り上がる欧州と醒める日本のメタル・シーンの違いを嘆いた、その責任は他の誰でもなく当のBurrn!がもたらした結果も大きい。

確かに東京でのLOUD PARKは盛り上がったかもしれない、だが大阪でのLOUD PARKは散々な結果に終わった。

レコード会社、興行側等の問題だけではない、メタルの地方における過疎化は深刻なのだ。

かつて洋楽専門誌として、その実績を誇らしげに語り、権威的な存在になったBurrn!。
今やそのBurrn!が、シーンの「老害」になりつつある、ここ10年近く全く変わり映えしない編集部のメンツがそれを物語っている。

このままでは日本のメタル・シーンは「絶滅危惧種」になる、その前に大規模な外科的処置が必要と思うのは僕だけか?
オマケに今月号の内容も散漫、VAN HALENを巻頭に持ってきた混乱が露骨に判る内容(VAN HALENがNGならセバスチャンかDOWNを表紙&巻頭にしようとした魂胆が丸見え)だ。

広瀬よ、ロニーに老いたと言う前に、己が老いて腐った自覚すべきだろう。

時代遅れが悪いとは言わない、自分達が犯した過ちを認めないのは許せない。

Burrn!はもう中学生の頃から買っている、だが今はいっそ廃刊になっても仕方ないと言う気持ちも強くなる一方だ。

これだけは言える、ワンマンな暴君はやがて滅びるのだと…。