ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

Make Them Suffer

2006-04-21 22:15:40 | 音楽
CANNIBAL CORPSEの新作『KILL』を衝動買いした。
CANNIBAL CORPSE(凄いバンド名やな:苦笑)と言えば元祖デス・メタル的な存在であり、世界で一番アルバムが売れるデス・メタル・バンドとも言われている。
以前にも自分の音楽的趣向が年齢と反比例し、より極端かつアグレッシヴな傾向にあるのは自覚していると言った。
それでもデス・メタルでも、ファン曰わく北欧系“メロ・デス”が大好きなのも事実でありました。
それが何故今さら元祖デスとも言える、このCANNIBAL CORPSEを聴こうと思ったのか?
理由は簡単、今までしっかり聴く機会が全く無かったからだ。
CANNIBAL CORPSEと言えば、初代VOであるクリス・バーンズの「デス・メタル=吐き声」と言う概念を作った人間離れした“歌”。
そして音楽や歌詞、果てはアルバム・ジャケットに至るまで徹底して貫かれた、聴く者・見る者を不愉快にする強烈にして極度に嫌悪感を抱かせるエグさと悪趣味さが有名であった。
僕も知人から最初にCANNIBAL CORPSEの存在とアルバムを見せられ聴かされた時は、いくらスラッシュ・メタル/ハードコアの先例を受けていたとは言え、やっぱり衝撃的でありちょっと気持ち的に「引いて」しまったのは事実である。
当時のメタル・ファンの間でも、あまりにエクストリームなCANNIBAL CORPSEの存在は、ある種の“ネタ”(ギャグ)として見られシリアスに受け止められなかったのも事実であった。
だが今やすっかりブラック/デス・メタル愛好家となった自分が、このジャンルの元祖である彼らを聴こうと思ったキッカケは実に単純だった。
ネットにて『KILL』からのPVである『Make Them Suffer』のPV、そして彼らのLIVEで演奏する姿を目撃してしまったからだ。
コレが超カッコ良かったのだ!!
今も熱心なCORPSEマニアでは現VOであるジョージ“コープスグラインダー”フィッシャーに対し、否定的な意見を持つ者も多いと聞くが、彼の重低音ながら表現力に溢れたデス声による“歌”は実に良い!
LIVEにおいては若い頃のオジーを彷彿とさせるルックスと巨体を生かした圧倒的なパフォーマンスは凄い!!
それに他のメンバー達も桁外れのテクニシャン揃い(特にオリジナル・メンバーであるリズム隊は強烈)である事もあり、彼らがただ単に悪趣味でエグいだけのデス・メタル・バンドでない事が判った。
そんなCANNIBAL CORPSEの節目となるデビューから10枚目となる『KILL』。
コレが本当に良く出来ている!!
この手のバンドは音質の悪さが付いてまわるが、実にクリーンながらも汚濁された轟音が次々と炸裂し、聴いていてこの轟音が心地良くなるのだ。
最近少々メロウな気分だった自分に対し、CANNIBAL CORPSEの『KILL』は強烈な刺激となってくれています。
毎朝コレを聴きながら出勤しています(笑)。
いや~朝から気合いが入って素晴らしい、聴かず嫌いしていた自分が残念であります。

SUFFER!!